日帰りで楽しめる京都は、いろんな視点から楽しむことができる
建物、庭、行事、歴史、食べ物などなど
視点を女性に関することに絞って紹介しているのが
「女人京都」酒井順子著
平安時代から室町時代、江戸時代、明治までの女性をピックアップして
関係する場所の地図も入れて、簡潔にまとめられている
知ってる人もいれば知らない人も多い(大半は知らない人)
エピソードも、知ってるものもあれば知らないものもある
平安時代は女性は顔や姿を見せてはいけないとされ
部屋から出ない事が多く、部屋にいても御簾のそばにいることさえ
よろしくないとされたようだ
(源氏物語の「若菜」ではそれがために事件が起きてしまう)
長いこと女性はいろんな面で表に出ることはなかったし
本名も明らかではなく、社会は男性中心のそれだった
それは現代のイランのイスラム社会に似ているかもしれないが
はっきり違うのは、平安時代でも女性の教育はしっかりなされていたことで
「源氏物語」「枕草子」を始めとする女性作家の充実は
単なる男性中心社会とは違うようだ
この本で印象的だったのは明治期の教育のこと
キリスト教の精神を生かして同志社を開いた新島襄と八重さん
仏教界からも負けずと教育施設を開いた西本願寺の関係者の九条武子
国とか社会の基礎とか国力というのは、教育が肝心なのだろうと
今更ながら実感する
やっぱり京都は何か違うな、、
いつもそう感じる帰りの電車
そして次はどこに行こうかと思いを巡らすが
この本を参考にして探すとするか
1995年、1月17日の朝は何故かいつもより早い目覚めだった
ベッドから抜け出そうとしたその時、地面が揺れた
ガタガタと揺れるいつもの地震とは全く違う
地面全体が大きく揺れているような、ものすごいエネルギーを感じた
これは大きいぞ!
急いでテレビがある部屋に移動して
まだ健在だった祖母と一緒にニュース速報を見た
それがいつの時点の記憶だったか確かではないが
高いところを走る高速道路が無惨に地上に落下していた
街のあちこちで煙が上がっていた
やはり半端ない大きな地震だった
阪神淡路大震災が起きた日の記憶は
足の裏で感じたエネルギーの巨大さだった
関西とは離れているが、あのとき感じた巨大なエネルギーの感覚は
今でも思い出すことができる
地震・雷・火事・親父
怖いものの順番だが、圧倒的に怖いのは地震だ
いつまで経っても地震の予報は難しいようだ
現時点では、大地震が起きませんように!
と祈ることしかできないなら、心を込めて祈りたいと思う