パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

呑兵衛の詩?(ルバイヤート)

2015年11月24日 07時43分46秒 | 徒然なるままに

突然、日本酒飲み音頭みたいに
酒のことばかり書いた詩があったはず
と思いだした

何だったかな?
たしかアラブの方の詩だったような、
イスラムの方だった記憶があるけど
イスラムはお酒は飲めないはずだし、、、

で、たどり着く事ができたのが目的の
「ルバイヤート」
昔読んだ時は、酒礼賛のオンパレードと思っていたが
たまたま、便利な青空文庫でちらっと冒頭部分を覗くと
これがなかなか深い

2

もともと無理やりつれだされた世界なんだ
生きてなやみのほか得るところ何があったか
今は、何のために来たり住みそして去るのやら
わかりもしないで、しぶしぶ世を去るのだ!

3

自分が来て宇宙に何の益があったか?
また行けばとて格別変化があったか?
いったい何のためにこうして来り去るのか、
この耳を説きあかしてくれた人があったか?

4

魂よ、謎を解くことはお前には出来ない
さかしい知者の立場になることは出来ない
せめては酒と盃でこの世に楽土をひらこう
あの世でお前が楽土に行けるとはきまっていない

などなど、ずっと続く

まだまだ、なるほどと続く嘆き(言い訳、思い込み)
まじめな人には少し受け付けないかもしれないが
これもある意味、本質をついている 
それにここに漂う無常感はすんなり理解できる

それにしても、酒を呑むのに理屈をつけるのは
やっぱり呑兵衛のせいか

 

 

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