パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

初期の作品から、後の姿を想像することはできるか

2014年06月09日 20時09分53秒 | あれこれ考えること
今生きている我々はベートーヴェンが最後に
どんな作品を作ったか知っている
ブルックナーがどんな深い、巨大な作品を
残したか知っている
ドビッシーがどんな新鮮な響きの音楽を
見つけ出したか知っている
またビートルズがポップスをある種芸術の域まで
高めたことを知っている

しかし、彼らが若い時
つまりデビューした時に、その成功や熟成を
予想することは可能だったのだろうか
また予想した人は何をもってその判断を下したのだろうか

ビートルズの価値を見つけたのはティーンエージャーの女の子
だったかもしれない
格好良い、反抗的なニュアンスも音楽とは関係ないところで
受けたのかもしれない
しかし、結局残ったのは音楽性が抜群に高かったせい
その音楽性をデビューの瞬間から感じることができたとしたら
その人はそれだけで凄いことかもしれない

最近、グルダの弾くベートーヴェンのピアノソナタ全集と
オイストラフのヴァイオリンソナ全集を聴いている
作曲の順番に聞くとこれがなかなか興味深い
確かにベートーヴェンも若い時期があったのだと再確認する
若々しくて瑞々しくて妙に形式に凝り固まっていなくて
感情の発露が素直な感じで、それでいて緩徐楽章などは
思索する面が既に表れていて、、
これらの初期の作品を耳にした当時の人々は
ベートーヴェンの才能をどのくらい見通したのだろう
自分が中後期の作品を知らずこれだけを聴いたら
可能性は感じるかもしれないが、あそこまでの熟成は想像できなかったかもしれない
ただ好きか嫌いかで、好きという形で彼を追っかけることは
あったかもしれない

ドビッシーはアラベスクとか小組曲などはきれいなメロディーで
それだけでやはり一流の才能と感じることができる
しかしドビッシーがドビッシーたるゆえんは
前奏曲を始めとするあの音の使い方
彼は彼だけの道をずっと求め続け
彼自身となった

ブルックナーも同じ
彼のピアノ曲、思い出や秋の夕べの静かな思い(?)などは
黙って聴かせたらブルックナーと分からない人が多いのではないか
こんな曲も作れるのだと
しかしこの路線をブルックナーは取らなかった
ドビッシーと同じように自分の世界の深化だけを求め
独自の世界を確立した

本当に最初の先品だけで後半生を予想するのは難しい
後の成功を予想できた人はどんな判断でそれを下したのだろうか
そしてそれはその人個人の資質によるものか
それとも一般化できるものなのだろうか

もっとも、自分が好きな場合は基準が緩くなって
勝手に将来伸びると思いたいのは事実だが、、
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ザンビア戦

2014年06月07日 21時02分03秒 | サッカー
日本4-3ザンビア
得点 本田、香川、本田、大久保

劇的な結果ではあったが緻密な試合ではなかった
何よりも良かったのはザンビアが良いチームだったこと
前半のスタミナがある時間帯は全然攻めることができなかった
PKはラッキーだったの一言

相変わらず無駄な失点が多い
確かに守備は安定していないが
これはある面攻撃的にいく姿勢の裏返し
失点はある程度しかたない
それよりも点を取るというところを見せてほしい
難しいと思うが南アフリカのパラグアイ戦みたいな
得点の匂いがしないのは
もう勘弁したい

ザンビア、いやアフリカ選手の身体能力は
体で感じるしかない
間合い、リーチ、スピード、それらは国内のリーグでは
体験できないもの
とれたと思っても取れないし
パスが通ったと思っても引っかかる
脚がとんでもないところから伸びてくる
これらは、見るのと対戦するのとは大違い
この意味ではコートジボワール戦のまえに
経験出来てよかった

時々思うのだが、良い選手のパスは相手に引っかからない
相手に当てない
長友もあまり相手に当たることは少ない
しかし内田は必ずと言っていいほど当たってる
まだ酒井のほうが当てることは少ない
本田も最近は引っかかることが多いが
基本的には細かなパスが通るタイプ
これは柿谷も通る
本田も柿谷も振りが小さいというか
タイミングが取りにくいのかもしれない

吉田は時々ポカをするけれど
集中が続けばいい選手
もっとも彼が最後で止める状況になるのはまずい
かれはカバーリング、読みで守るタイプ
その力を発揮させる相棒が必要

この試合はよく点が入った
と言っても良かったのは3点目
アシストが森重というところが意外すぎるが、、
決勝点の大久保は必然というより出会い頭的?
シュートは打たなきゃ入らない
それが入ったと言う感じ
もっとも以前とは違って随分枠に飛ぶようになっているけれど


さてこの試合から判断して
ワールドカップ初戦のスタメンの予想
GKは西川でなくて川島
西川は運がなさすぎる
これはどうしようもない

右は自分は内田ではなく酒井宏樹
吉田、森重、長友のDF陣

ボランチは山口、青山(途中から遠藤)
左香川、真ん中本田、右岡崎
そしてトップは、、、
これが難しい、大迫の安定感か、ひらめきの柿谷か
大久保と岡崎の併用はどうもプレーが被りそうな気がしてならないので
大久保は後半からの出場

交代はボランチが一人
FWで一人
あとは状況で

長谷部、内田は結局回復状況はイマイチだった
ということなのだろうか

それにしても劇的なゴールだけに日本は
大久保、大久保の連呼だろう
勢いを付ける必要は確かにある
だがまだ早すぎる

大事な大会で一生の運命を決めるような
幸運の女神をつかむのは一体誰なのだろうか
それがずっと幸せかどうかは分からないが
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コスタリカ戦

2014年06月04日 19時58分32秒 | サッカー
日本3-1コスタリカ
ライブの放送は朝の9時45分から
とても仕事のある人が見られる時間じゃない
が、やはり夜中に再放送があった
今日は休みなので安心してチェックしたのだが、、、

やっぱり報道とは違った印象を受ける
本田は全然冴えなかったと言うトーンの報道だが
良くはないが本来の姿と比べるとイマイチで
普通にはできている感じ

香川はやる気が全面に出ていて縦のスピードがあった
山口は運動量があって細かなパスも上手くて貴重な戦力になっている
青山もまずまず

今野は少し遅れ気味になってる部分があって
いつもの場所とは違うことでかわいそうだったか

失点の場面は右サイドをあんなにしっかり破られてはダメでしょう

大迫は残念だった
そこそこのプレーだったがちょっと運が無い
反対に少しの時間だった柿谷はアシストと得点でツイている感じ
これは単なる偶然か、それともセンスのせいか

確かに細かいところのとっさの技術は柿谷はピカイチかもしれない
パスは受け手が次のプレーがしやすそう
これは小野とか本田とか柔らかいパスの出し手の特徴

内田は正直良くわからない
ただずっと同じメンバーでの熟成があるので本番では万全であればいいのだが

日本のメディアは柿谷のあとは大久保で大騒ぎ
メディアとはそういうものだと言ってしまえばそれまでだが
何とかならないものか

香川、本田との相性がトップの必要条件のように言われるが
案外岡崎との相性がバカできないのではないか
大久保がワントップで岡崎で使われるとプレーが被りそうな気がする
その点柿谷と岡崎のほうが結果が出ている

大迫ならどうか?
目に見える結果は出ていないがどうなんだろう?

あれこれ文句をいうのもあと少し
日本がワールドカップに出場する幸せを
今の若者は当たり前のように思っているかもしれないが
今度は勇気ある戦いを見せてほしいものだ

今回は攻撃重視でたとえ玉砕しても
試す価値はあると思いたいが
結果が全てのにわかファン(それも大事だが)は
負けが込むと許してくれないだろうな
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4年に一回の残酷さ

2014年06月01日 20時01分41秒 | サッカー
イタリアのモントリーヴォが骨折で
ワールドカップ出場は無理らしい
との最新情報

コンディションが良くない選手が
大事なこの時期になって随分いる
スアレス、クリスティアノ・ロナルド、ファルカオ、
果たして間に合うか?

よその国どころじゃない
日本だって、内田、吉田、長谷部はホントに間に合ったのか

ワールドカップは4年に一度
その大会にピークがある選手もいれば
それまで散々引っ張ってきたにもかかわらず
どうしても縁がないと言うしかない選手もいる
(KAZU、中村俊、高原がそうだった)

これはもうどうしようもない
神様の気まぐれと思うしかない

もっとも、それでも時間は過ぎて行くわけで
ワールドカップに活躍できないからといって
死んでしまうわけでもない

しかし、どうせならサッカーをするものの晴れ舞台
ワールドカップで活躍させたい
思う存分大好きなサッカーをご褒美として
滅多にできない経験も含めて楽しませてあげたい
と思うのは、その選手のことを知れば知るほど思うこと

それにしても4年間と言う時間の長さ
香川はワールドカップメンバーから外れてドルトムントで大活躍
それでマンUに移籍 初年度はまずまずだったが今年はイマイチ
こんなことがたった4年間に起きている

柿谷も似たようなもの
J2の徳島でうどんを食べてたのがセレッソに復帰
やっと技術に精神がついてきた感じ
しかし、今年はリズムを崩してる

本田も前回のワールドカップで突然現れたようなもの
その後の4年も彼らしいなかなか劇的なもの

4年は長い
サッカーの神様の気まぐれはアメリカ映画のような
予定調和には終わらない
残酷かもしれない、しかし、もしかしたらとてつもなく優しいかもしれない
いや、そうであってほしいものだ
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