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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

ウクライナ情勢-ハリコフ再侵攻ロシア軍前進速度大幅鈍化,ハリコフ市目指さすインフラ破壊

2024-05-20 07:01:45 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 今回はウクライナ軍の防空リソース枯渇が叩かれた要因となっていて今後の各国防空装備支援強化が求められるとともに、自衛隊の防空や戦闘機などの施策にも一つの参考例となる。

 東部戦線の全般概況について、ISWアメリカ戦争研究所が5月13日に公表した戦況分析によれば、ハリコフ州に侵攻したロシア軍はリプシとヴォフチャンスクで前進、対してロシア軍が前日まで攻勢を強めていたチャシブヤールではウクライナ軍が防衛線構築に成功、チャシブヤール北東においてロシア軍から陣地奪還に成功したもよう。

 チャシブヤールでの戦闘とともにフリボケでの戦闘ではロシア軍が中心部にロシア国旗を掲げたものの、村の一部ではウクライナ軍が陣地を維持し戦闘を続けている。ルキャンツイやオリインコヴェなどリプシ村周辺での戦闘も激化しており、ウクライナ軍参謀本部はロシア軍がこの方面において戦術的成功を収めたことをみとめました。

 ヴォフチャンスクでの戦闘ではロシア軍が複数の橋梁を組織的に破壊していることが確認されていて、ヴォフチャンスクでのロシア軍の前進は、掃討などをおこなわずにそのままウクライナ軍抵抗拠点のうち迂回できるところは迂回し橋梁破壊をおこなっていることから、ISWが当初分析した”緩衝地帯”確保の動きの現れと分析しています。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 ゼレンスキー大統領は再度の大規模攻撃の懸念を表明しているところですが。しかし大規模な国境要塞を建築できないことが弱点というウクライナの状況は自衛隊にも当てはまり機械化部隊の再編などが必要となるよう思える。

 ハリコフ周辺でのロシア軍攻撃速度が低下している、これはISWアメリカ戦争研究所が5月14日の戦況報告として示したもので、過去24時間におけるロシア軍の攻撃速度が鈍化していると情勢変化を報告しています。この鈍化傾向をうけ、ISWはロシア軍の攻撃がハリコフ州での緩衝地帯構築が目的であった証左としています。

 ウクライナ軍の防衛戦闘について、ウクライナ軍事情報総局長ブダノフ中将が14日に説明したところによれば、13日から14日にかけて安定し始めているとのこと。更にハリコフ州へのウクライナ軍増援部隊も到着し始めており、第一段階としてウクライナ軍はヴォフチャンスクのロシア軍部隊への掃討作戦を開始しているとしました。

 ロシア軍はかなりの損害を被っており攻撃の鈍化は損害によるものだ、とはウクライナ軍顧問のマショヴェッツ氏の発言で、この点についてはウクライナ軍参謀総長バルヒレヴィチ将軍の発言として、ロシア軍はこの地域において第47戦車師団などの6個大隊を投入していて過去24時間で最大1740名の兵員を喪失したとしています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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