■防衛情報-ウクライナ戦争
盛んに試験を行っている北朝鮮のミサイルは確かな性能だという。
ロシア製弾道ミサイルの品質が低下している、ISWアメリカ戦争研究所2月2日付戦況報告がウクライナ空軍報道官のユーリーイフナット大佐の発言を紹介しています。弾道ミサイルはウクライナ軍には迎撃する手段がペトリオットなど限られる為、ロシア軍は攻撃に際し特に重要目標を攻撃する際、弾道ミサイルを使用する事例が増えているとの事です。
弾道ミサイルが目標に到達しない、つまり命中精度の問題ではなく弾道ミサイルが正常に飛翔しない状況が発生しているとのこと。ただ、ロシア軍はロシア製弾道ミサイルよりも信頼性の高い北朝鮮製弾道ミサイルを使用しており、こちらが大きな脅威になっている。弾道ミサイル技術で、実はロシア製ミサイルは北朝鮮製を下回るとは驚きの情報といえる。
■ザルジーニ総司令官
制空権が重要だという主張です。
ウクライナ軍のザルジーニ総司令官は主導権に関する論文を発表した、ISWアメリカ戦争研究所2月1日付戦況報告の中で興味深い報告を記しています。ザルジーニ総司令官の論文は“主導権を巡る戦い-ロシアウクライナ戦争における軍事作戦”という表題で、ウクライナ軍が勝利するためには制空権を獲得し、攻撃や兵站や偵察を行う必要がある、と。
制空権を確保する事はウクライナ軍の機動力を確保すると共にロシア軍の機動力を制限する事で戦場の主導権を握る事に繋がり、これによってウクライナ軍は無人兵器システムなどの技術的優位性を活用でき、少ない資源を有効活用するとともにロシア軍へ最大限の損害を強いる事が出来る、と主張しています。なおまもなくウクライナはF-16を配備します。
■ロシア軍2600両の戦車喪失
退役した戦車を保管する重要性について。
ロシア軍は開戦以来2600両の戦車を喪失した、1月29日付イギリス国防省ウクライナ戦況報告が2022年2月24日から2024年1月25日までのロシア軍損耗の概算値を発表しました。これによれば主力戦車は2600両、装甲戦闘車量は4900両を喪失したと分析しています。ただ、2022年と比較し2023年の損耗は40%ほど抑制されているとのことです。
2023年のロシア軍損耗が抑えられた背景には、ロシア軍は2022年一杯の攻勢を行ったのに対して、2023年には攻勢よりも確保した占領地での防衛線維持に重点を置いたためと推測しています。ロシア軍はソ連時代に大量生産し、かつ欧州通常戦力削減条約締結後も、解体されず保管されている膨大な旧式戦車を再生する事で膨大な損耗を補填しています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
盛んに試験を行っている北朝鮮のミサイルは確かな性能だという。
ロシア製弾道ミサイルの品質が低下している、ISWアメリカ戦争研究所2月2日付戦況報告がウクライナ空軍報道官のユーリーイフナット大佐の発言を紹介しています。弾道ミサイルはウクライナ軍には迎撃する手段がペトリオットなど限られる為、ロシア軍は攻撃に際し特に重要目標を攻撃する際、弾道ミサイルを使用する事例が増えているとの事です。
弾道ミサイルが目標に到達しない、つまり命中精度の問題ではなく弾道ミサイルが正常に飛翔しない状況が発生しているとのこと。ただ、ロシア軍はロシア製弾道ミサイルよりも信頼性の高い北朝鮮製弾道ミサイルを使用しており、こちらが大きな脅威になっている。弾道ミサイル技術で、実はロシア製ミサイルは北朝鮮製を下回るとは驚きの情報といえる。
■ザルジーニ総司令官
制空権が重要だという主張です。
ウクライナ軍のザルジーニ総司令官は主導権に関する論文を発表した、ISWアメリカ戦争研究所2月1日付戦況報告の中で興味深い報告を記しています。ザルジーニ総司令官の論文は“主導権を巡る戦い-ロシアウクライナ戦争における軍事作戦”という表題で、ウクライナ軍が勝利するためには制空権を獲得し、攻撃や兵站や偵察を行う必要がある、と。
制空権を確保する事はウクライナ軍の機動力を確保すると共にロシア軍の機動力を制限する事で戦場の主導権を握る事に繋がり、これによってウクライナ軍は無人兵器システムなどの技術的優位性を活用でき、少ない資源を有効活用するとともにロシア軍へ最大限の損害を強いる事が出来る、と主張しています。なおまもなくウクライナはF-16を配備します。
■ロシア軍2600両の戦車喪失
退役した戦車を保管する重要性について。
ロシア軍は開戦以来2600両の戦車を喪失した、1月29日付イギリス国防省ウクライナ戦況報告が2022年2月24日から2024年1月25日までのロシア軍損耗の概算値を発表しました。これによれば主力戦車は2600両、装甲戦闘車量は4900両を喪失したと分析しています。ただ、2022年と比較し2023年の損耗は40%ほど抑制されているとのことです。
2023年のロシア軍損耗が抑えられた背景には、ロシア軍は2022年一杯の攻勢を行ったのに対して、2023年には攻勢よりも確保した占領地での防衛線維持に重点を置いたためと推測しています。ロシア軍はソ連時代に大量生産し、かつ欧州通常戦力削減条約締結後も、解体されず保管されている膨大な旧式戦車を再生する事で膨大な損耗を補填しています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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