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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

青春時代に封印したパンドラの箱を開放!(愛の領域⑤)

2010-05-03 | 第七章「光と復活体」

 5月1日は不思議な日であった。

 鳩山首相が、水俣病の慰霊式に54年の長い歳月を経て、首相として初めて参加された日であった。そんなことを知り、ツイータから鳩山総理のブログを読んだりしたが、自分が長年蓋してきたことが、統合されたような気持ちになった。

 私の青春時代は高校・大学と何か暗かった。政治の季節であり、つごう2年間学校がロックアウト状態であった。そんな中で、一つの涼風のようであった体験があった。父の瀬戸内海に面した郷里に、夏休みに葡萄畑の手伝いに行ったことである。従兄弟達と楽しく過ごしたり、旅行に行ったりもした。

 ただ、そんな中、近くの海に面した工場の排水の影響からか、背骨が変形している魚が泳いでいるとのうわさがあり、実際、それを見た。その真偽は今や不明であるが、その後、気になって公害関係の本を良く読んだ。

 石牟礼道子さんの苦海浄土を読んだのもそのころだった。その美しい言葉に酔ったものだ。やがて、意を決し(居直って)、企業に就職することになるが、自分とは何か?何のために生まれてきたのか?そういう疑問の一部を、どこかで封印してしまったようだった。

 28年務めた大企業をやめてから、福祉や介護の仕事、NPOの社会教育の事業などをしてきた。でも、何か今までの企業生活のアンチテーゼのようなところがあり、自分なりに振り返ってみると、何か不自然。やはり、昔の封印が解かれていなかったのだろう。

 5月1日にはもうひとつ不思議なことがあった。NPOの総会でU先生を始め同志と熱い時を持ったが、≪予防外交入門≫の御本を頂いたことである。これは、新しいドアが開かれるということなのかもしれない。

 青年時代の理想と現実、理想の封印。それは、意外なところから開け放たれようとしているようである。

 今読んでいる、村上春樹の≪1Q84≫。その一つのテーマは父である。それも、自分の深層で繋がってる。5月は面白くなってきそうだ。

(愛の領域⑤(1億2千万人のための生き甲斐の心理学) 45/60)

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