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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

愛の思考プロセスを大事に!(愛の領域⑧)

2010-05-06 | 第七章「光と復活体」

 連休中、村上春樹の≪1Q84 BOOK3≫を読んだ。2つの月が見える1984年とは違う世界の話で、いつの間にか汚い魂の登場人物Uが無残にも、誰の同情もなく死ぬ。一方ラブストーリもあり、カップルが結ばれるが、そこも広告のタイガーが逆転している世界なのでちょっと不気味(月は一個に統合されたが)である。

 魂をめぐり、まだ、これから小説がつづくのだろう。楽しみである。

 魂とは、人間観の凝縮だと思う。欧米ではご存じのキリスト教文化であり、神が慈しみ創造した人間は誰でも等しい尊厳(ピュア スピリット)をもち、当然ながら基本的人権を持つという発想がある。愛の思考プロセスがあるとしたら、それに基づき論理的に展開しているようだ。

 日本では、憲法が基本的人権を大事にしている。その背景となる、人間観や思想は長い歴史の中でどうだったのだろうか。人権より優先する和の思想の国という人もいるが、良く判らない。

 愛の思考プロセスについて考える。カウンセリングや心理学の世界で有名な、エリック・バーン博士の考え方がある。対人関係で、自己肯定・他者肯定、自己否定・他者否定、自己肯定・他者否定、自己否定・他者否定の4つのパターンがあるが、その中で、自己肯定・他者肯定の構えが望ましいとする説である。

 生き甲斐の心理学を学ぶと、この考え方が大切にされるが、噛みしめれば噛みしめるほど味のある構えである。

 確かに、基本的人権の考え方も、そうなっているし、1Q84の中の世界の正常と異常を見抜く健全性の基準としても役立つようだ。

(愛の領域⑧(1億2千万人のための生き甲斐の心理学) 48/60)

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