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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

異文化・異宗教でも大丈夫になるためのちょっとした知識!(私とあなた ② 7/10)

2014-09-23 | 第八章「魂と聖霊」

 「花子とアン」もいよいよ最終回に近づいているようだが、今日は次の朝ドラ『マッサン』の予告編があった。そして、驚いたことに主人公の亀山政春(竹鶴政孝)が広島県竹原出身の竹鶴家の息子ということなのだそうだ。竹原は私の父の郷里で年に一度は行くところ。調べてみると本家は竹鶴酒造だそうで、この竹鶴もよく竹原で飲んだお酒。写真は、その懐かしの瀬戸内海を望む竹原の写真だ。

 そして、今回の朝ドラ・マッサンもスコットランドの娘さんと国際結婚をするなど異文化交流の話があるよう。何か心がときめき楽しみである。

 さて、私の縄文の研究もちょっと進み、昨日は有孔つば付土器の土器に頻繁に現れる、ヒキガエル、女性のイメージなどにどういう背景があるのかを小林公明さんの『文様でみる月の神話』でいろいろ学んだ。そして、図像の背後に、月、ヒキガエル、女性、水の四つの存在があり、驚くべきことに、日本だけでなく古代中国の土器・青銅器等の図像と重なるとのこと。黄河の上流の7000年前の仰韶文化にそのモチーフが現れてから4000~5000年続くのだそうだ。(縄文謎の扉を開く  縄文文化輝く会 松久保秀胤監修122Pより)

これは、四位一体の世界。太陰的世界観ではないかと小林さんは言われているが、アフリカの宗教を想い出しはっとした。

 キリスト教の三位一体の神は有名だが、実は世界にはいろいろな宗教があり、この四位一体の神の話も聴いたことがあった。一般に、アニミズムというと多神教と一神教のように単純に比較されることが多いが、アフリカの宗教などでは神様にもヒエラルキーがあったり、至高神・最高神がいるという考え方のようなのだ。日本・中国・・・そしてアフリカ・・・宗教もルーツをたどると面白いかも。

 遺伝子研究、DNAの研究はこの数十年爆発的に研究が進み信じられないことが沢山わかってきたり、実用化されたりしている。その中で考古学に新しい光をあてる研究も進んだようだ。

 現世人類(ホモサピエンス・サピエンス)は20万年前にアフリカで誕生し、そして5-6万年くらい前にアフリカ大陸からユーラシア大陸、アメリカ大陸など世界各地に散ったというのが、DNAの研究でほぼ定説として固まってきている(昔のピテカントロプスは何だったのだろう)。そして、アフリカから世界に出立する5-6万年前の集団の研究もあり、どうも一つの言語があり、宗教があったという説がある(5万年前 ニコラス・ウェイド著)。当然ながら、現代の宗教ももとを辿れば限られた宗教に源流をもつということなのだろう。

 現代のアフリカの宗教事情は、キリスト教もあればイスラム教もあるが、先に述べたように二位一体とか四位一体の神がいるようだ。例えばバンバラ族の至高存在はベンバであるが次の四つ側面があるとのことだ。

 ベンバ・・・空気の主

 ニャレ・・・ムッソ・コロニ・ヘクンディとも呼ばれる火の主

 ファロ・・・水の主

 ンドマディエイ・・・土壌の神

 そして、ベンバ神の四側面は一体のものとして共に、生命の土台となるすべての要素を支配する。(以上、アフリカの宗教 A.M.ルギラ 青土社 58P)より抜粋。

 ひょっとしたら、縄文人の宗教も、人類の始めの宗教の祖形に近かったのかもしれない。

 私も、7歳のとき一年ではあるがアラスカという異文化の中で生活をしたことがあった。そして、驚いたりストレスを感じたりした。当時は、それが珍しい経験であったが、今では、異文化との接触が日常的になってきている。しかし、まだ、メンタル的には、異文化交流は進んで無いようにも思うこともある。

 こんな時に、私のむかしのように防衛機制で反発しあったりすることも多いと思うが、たかが数万年前で祖先が一緒だったりするのがほぼ均一化された現世人類なのだろう。比較宗教が日本でも当たり前になり、ストレスを産む偏見が無くなればとも思う。地球も俯瞰すれば青一色に観えるようだと荘子も言っていたし。

私とあなた ② 7/10

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