12月18日(日) 晴れ 流れる曇 師走の風が冷たい
昼前に集会所に行くと皆が揃っていた。若輩者の俺が遅れては申し訳ないことになる。俺の後に続いて一人が入って来て直ぐに宴席が始まった。
集落の行事はいろいろあるが、今日は高齢者の集まりで一般的には若い人が準備をして高齢者を招く形がとられている「ふれあいネットワーク」があるが、この集落では準備から片付けまでを高齢者だけで賄うという会を開いている。
そう言う俺は男性では一番若い立場で84才を筆頭に男5人、女性5人の10名の会となった。この他に5人の高齢者がいるが今日は都合が悪いと云う。
< 幾才を重ねて見るも 悪ガキの 序列は今も 遠き日のまま (哉々)>
食事もなるべく手を掛けないようにということで、オードブルや折り詰めの寿司、女性たちがつくった豚汁がテーブルに並んだ。話題は昔の話から今のコンピュータの話しなど広く、高齢化と云われながらも、新聞は全て目を通しているという。予定の二時間はあっという間に過ぎてしまった。
坂を上り我が家へ着くと、シュウメイ菊が種を含んだ綿毛を風に乗せている。寒さが厳しく空気が乾燥していると少しの風でもスッと風の流れに乗っていくのは見ていてもあきない。
午後三時を過ぎた頃、いままで上空を被っていた厚い雲が移動すると辺りは急に明るくなった。東の窓から見る浅間は一日中曇が離れることはなく、少し前までオレンジ色に萌えた広葉樹は既に茶色に変わっている。
陽が沈むのは早く4時前には寒さが一段下がった。家の中でも寒くなるとSalaとAlgoはカタマリになって“ストーブに薪をいれてよ” と言いたげだ。