田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

外には雪 リビングに花 匂い桜は面目躍如

2011年12月29日 | 日記

12月29日(木) 快晴 日中は暖かいが 日が陰ると寒さが身にしみる

7時を過ぎた頃に朝陽がリビングに差し込む。窓際に置かれたニオイサクラはこのときとばかりに一気に香を振りまく。透き通った甘い香り、花は既に満開となっているのに虫のいない部屋、花たちは俺に早く受粉の手助けをしろと訴えているような甘い誘いだろうか。

 

ここ山裾集落は里の中では標高が高い。外では雪が積もるほどではないが日を開けて舞う雪は地面を白く見せ、信州の冬を演じるには充分だろう。 日本海側の北の方では大雪に苦慮されていることが報じられているが、ここ軽井沢、佐久地方は東京の天気と変わらず晴れの日が多い。

今朝もりんご園に伐採作業に出かけた。1月4日の仕事始めに伐採をする予定だったが、前倒しして欲しいとのことで変更となった。

林檎の木は堅い、作業の前に先ずはチェンソーの刃研ぎからはじめる。 6本のリンゴの木をきるので新しい刃を付け替えて作業を始めたが、5本も切った頃から切れ味が悪い。切れないと云うよりも手に伝わる振動と辺りに響く音が微妙に軽くなってきた。樹幹に刃が食い込まず滑るようになる前に刃を研ぐことが賢明だろう。 

チェンソーの刃を研ぐと云うと如何にもめんどくさそうに聞こえるが、リンゴの葉の落ち葉が敷き詰められた心地よい絨毯の上にどっかりと座り込む。温かい陽射しでの刃研ぎはしばしの休憩のようなもの。持って来たポットのお茶と甘い菓子が刃研ぎを誘っているのかもしれない。

 

昼に軽トラ満載にして運び出し、午後は残る一本のみ、ここはスプリンクラーがあるので傷めないように、先端の高い枝から切った。脚立に乗ってチェンソーを使うには少々足下が怖い。そこで、軽トラの荷台に立って作業をする。荷台の上でもフワフワするが、脚立の上で落ちてくる枝を避けるよりも安定はよい。

作業は短時間で終わったが、細い枝を仕分けるのには鉈を使い切り落とす。りんご園のYさんが様子を見に来てくれ話すには“珍しいね 最近ナタは使わないよ 私たちは✂だよ” って両腕を交互に動かした。そういえば俺も通販で打っている太い枝が切れるハサミが欲しい。

日が陰ると寒くなる。全ての作業を終えてりんご園をでるときには4時をとっくに過ぎていた。

 

身のほどに 脚立を選ぶ 老婆心 (哉) 

一台でも ニダイのやくめ ノジの軽トラ (哉)  

コメント
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