12月27日(火) 快晴 冷たい風 穏やかな一日
朝日が昇る前に起き出すのが日課のようになっている。この時刻は家々の間に街路灯が青白い点となって見える。
天気予報とおりに快晴、予定では年内のりんご園に通う最終日としている。23日から通い詰めているが夕方の身体の軋みも朝になると収まっているので助かる。
二本の樹を斬ることにしているので、りんご園に着いたのは9時少し過ぎたところだ。出かける前にチェンソーの刃を研いだり燃料をタンクに詰めたりしので少し遅くなってしまった。樹齢が60年と云う風格がある樹でこの樹一本に林檎は何個くらい成るのだろうか?
先ずは切り倒した木をマンモスの背骨ではないが40cmの長さに切り分ける。俺のチェンソーは刃の長さが35cmなのでこの樹を斬るには少々役不足の感がある。もう少し刃の長さがあれば短時間で切ることができる。
俺と同じくらいの年代を過ごしてきた樹を斬るのだから ・ ・ ・ 敬意を表して敬礼をする。切ってしまってからどうってこたぁないのだが、初日は敬礼をすることなく作業を進めたので、樹にチェンソーを噛まれた。
昨日は休憩のお茶や菓子をもって行かなかったので、2時間半休みなしで作業を続けたため、昼飯のあと身体が動かなかった。今日はいっかりとお茶と菓子を持ち込んであるので、90分に15分の休みをとった。
12時30分には第1回の持ち帰り、軽トラの荷台に満載の林檎の木、ロープで荷物を止めるのもプロ級のマンリキ縛りを施す。近頃の運送屋さんもリープで物を止めるというこことはなくなったので、このような縛り方を知る人も少なくなったようだ。昔取った杵塚ではないが、若い頃のアルバイトが今になって役になっている。
午後は二本目を切り、細かい枝を片付けると午後4時、太陽は山陰に入り急に風が冷たくなった。
家に戻り薪材を降ろして道具を片付けると4時半、既にだいぶ暗くなってきた。部屋に入るとMが福井の三国“にしさか”の酒饅頭が届いたと云う。俺は酒飲めないがこの酒饅頭は大好き、少しだけ暖めて頬張った。