またか、とうんざりされた方もあろうが、興味深い考えだと思ったので、妻の話をここに書く。
子どもがパートナーをようやく見つけて、というか、本当はパートナーの方に自分の子どもを配偶者として見つけてもらって、親ができるようになったことがあるという話である。
嬉しそうに妻がある集まりで自分の子どもがやっとパートナーを見つけたとでも、言っていたのだろうか。その集まりに居た方からいわれたという。それは子どものことを自慢してそれに同意してもらえることができるようになるということである。
そういわれて、それをどなたに言われたかは妻はもう覚えていなかったが、奇妙に納得したという。親、特に母親は子どもを誇りにしているが、そのことが話しに知らず知らずに出ることがある。
子どものパートナーは自分の子どもをある意味で好ましくていいと思ってくれた方がパートナーとなっているので、親が子どもを誇りにしているという様子にもそれほど違和感がなく、なんらかの仕方で同意をしてもらえることが多い。
それで、母親は気持ちがいいのではないかというのである。そういうことを実際に体験している方はやはり子どもがいいパートナーを見つけた、または、いいパートナーに子どもを見つけてもらったということにもとづくのであろう。
どうも、どこの親御さんも親馬鹿なものである。いや、もちろん私自身もその中に含まれている。