物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

安、近、短

2011-05-04 14:25:00 | 日記・エッセイ・コラム

いまゴールデンウイークの終盤である。今日と明日しか休日は残っていない。昨日は憲法記念日ということで憲法を守る集会に妻と出かけたので仕事場には来なかった。それで必然的にブログはお休みとなった。

今年は休暇の過ごし方が一般に安近短だといわれる。私などは大抵ゴールデンウイークにはどこにも行かないので、安近短の最たるものである。

費用をかけなくて、近場に出かけてそれも短時間の滞在ということらしい。よくゴールデンウイークに海外に出かける方もおられるが、東日本震災で日本人の気持ちはそれどころではないであろうか。

私たち夫婦も5月には東京在住の子どもたちに会いに出かけることに毎年しているのだが、今年は行かないかどうしようかと考えていたら、子どもの方から「今月東京に来ますか」と、妻の携帯にメールが入った。

それで、一泊泊まりで出かけようかと妻が言っている。これはなんだか預金の残高が残り少なくなってきて、生活に不安を感じ出し、それに先日の本の出版の費用を支払ったばかりだからである。妻は早朝に出かけて一泊して次の日の夕方には帰って来ようという。

最終的にどうなるかはまだわからない。それは子どもと私たちの都合がうまく合うかが問題である。私たちは毎月第4土曜日の午後には有志が集まり、雑談会というのを開いており、それは私たちの仕事場が会場であり、世話人の一人を私がしているからである。

今日のブログではTPO(time, place,occasion) だとかこれは日本語の略語だが、PPK(pin pin korori) という、ちょっといやな標語か略語とかのことを書くつもりだった。

timeとoccasionとは違う概念なのだろうが、必ずしもそうもいえないところがあると感じている。安近短の方は妻と昨日話したときに私には近と短との区別がつかず、近場とか近距離と短距離かと間違えて重複しているのではないかと言ったら、短は時間の方だといわれてそうかとやっと納得した。

この安近短には意味の重複はなかったが、微積分の三角関数の微分公式と積分公式がどちらがどちらか微積分を学んだ直ぐには間違わなかったのに時間が経過するとごっちゃになってくる(これとはまったく違うかもしれないが、若いときにきちんと英語の綴りを覚えていたはずだったのにこの年になってくると辞書で確かめないときちんと正しく綴れなくなっている)。

だから、私は三角関数sin xやcos xの微分公式だけを覚えておいて、積分公式はいつでも微分公式から導き出すようにと学生には言っていたが、いつも微積分を教えている数学の先生はそういうと不満な顔をされたことがある。知識はすこし冗長な(redundant)方がいいのだといわれる。

それは確かにそうなのであるが、どうも部分積分の公式でも覚えてあったのが、時間の経過とともに怪しくなってくる。だが、いつでも2つの関数の積の微分公式だけはきちんと覚えておき、それから部分積分の公式はいつでも導くようにした方がいいというのが、私のe-learningでの主張なのだが、この主張が学生にどのくらい受け入れられるのかはわからない。

そういう記憶では一番高校生の頃、頭にきたのは三角関数の余角公式とか補角公式等を全部覚えなさいという困った数学の先生が居られて、その公式をまったく覚えられなかったという経験がある。

後で自分で学習参考書を自習したら、これらの公式を丸暗記する必要はまったくないものであるということを知ってとても憤慨した。