先月だったかに医師のKさんから熱中症対策について話を聞いた。そのときに感じたのは人間の体の不思議さであった。
それは何かというと人体はほとんど水分でできていることとか、人間の体温が37度前後で40度を越えては人間は生存できない。この体温の37度の上下2,3度くらいの間の体温でないと人間は生存できないらしい。
私の知人の物理学者が数年前に50歳代でインフルエンザで亡くなったが、彼は多分インフルエンザのために40度以上の体温が出て生存できなくなってしまったにちがいない。タレントのある物理学者であったのに、惜しいことをしたものだ。
だから、人間が自分の体温を何らかの理由で保てなくなったら、登山のときの低体温症のようにそれで人々は簡単に生存できなくなる。
とても不思議だが、その37度前後の体温を中心にして、上下2~3度の体温でしか生存できないのだが、それでもいまでは数十億の人間が地球上で生きている。
もちろん、いがみ合ったり、闘いをしたり、抑圧をしたり、されたりして生きている。もちろん、他の人のために生きている人も居られるのだが、何とかして生きている。それはある意味ではか弱い人間の、またある意味での強さでもある。
この人間の体の不思議さと地球上に人間が生存できることの不思議さとは不思議さの最大のものであろうか。