東京外国語大学の「ドイツ語学習e-Learning」を必要があってみた。なかなかよくできており、初学者がドイツ語を学習するにはとても適した教材だと思う。
どなたが作成したのか知らないが、ひょっとすると私の面識のある、F先生が作成に関係しているのかもしれない。
実は内輪の会である、雑談会という集まりで私が「ドイツ語の特徴」という題で近々数十分の話をする予定なので、その資料になるようなものをインターネットで探していて、偶然この教材を見つけた。
私はドイツ語の特徴は
(1) 枠構造
(2) 冠飾句
の二つであると思っており、そのうちの(1)枠構造を中心にした話をするつもりである。
ところがもちろん、このドイツ語の特徴はドイツ語学者やドイツ文学者には十二分に周知のことだが、このe-Learningにそれほどそのことが強調されてはいない。(いや、十分に強調をされているのだが、私の思い込みとしての予想よりはという意味である)
もちろん、初学者にドイツ語を教えるということはちょっと知識のある人に教えることとは自ずから違ってくる。だから、ドイツ語の専門家には骨の髄まで染み通っていることでも教材のe-Learning となれば、さらっと流すという形になるのはしかたがない。
それでというわけではないのだが、結局話の内容のまとめは自分でつくらなければならないと悟った。これはもちろんその教材の抜粋をつくって、それをプリントして順に話をしてもいいのだが、やはり話の焦点が散漫になりそうだと感じたからである。
それで、昨日から自分なりのメモをつくり始めている。話の日の予定は1週間後である。
一つだけ上のe-learningで気になった語にst"andig(つねに)という語があった。たぶん、ドイツ語に堪能な東京外国語大学のつくったものだから、この語を使うのかもしれないが、私は違和感を感じたが、どうなのだろう。
「常に」を普通に訳すと普通はimmer(普遍的に、常に?)となるのだが、このst"andigは「定常的に」という感じがする。だから、st"andigが語感としてはimmerよりもいいのだと思うが、いままであまりこういう形で使われたのを見たことがなかった。