物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

西村肇氏の講演

2012-07-14 12:35:40 | デジタル・インターネット

西村肇氏の講演と題をつけてあるが、彼の講演をきいたわけではない。インターネットに載っていた彼の講演の原稿を読んだのだ。彼のThinkmapというサイトに載っていた。

なかなか頭もいい人で、かつ努力家でもあると思われる。だから、昨夕彼のサイトにアクセスして読み始めたら、止められなくなった。それでいつもは7時から7時半くらいまでに帰宅するのだが、遅くなって8時頃になってしまった。

たまたま妻がそれほどご機嫌が悪くなかったので、助かった。8時過ぎて帰宅すると極端に不機嫌になることがある。

早い時間に西村さんのサイトにアクセスすればよかったのだが。

西村さんは東京大学工学部の教授であったから、一応成功した方と思われるのだが、それでもいろいろ紆余曲折があったらしい。大学勤務中に大きく3回も研究テーマを変えられてそのいづれでも研究は成功されて、業績をあげられた。

その点でもすばらしいが、それも社会との関わりでの研究課題を取り上げられたことがすばらしい。その説明はここでは省かせてもらうが、こういう方は少ないと思う。

ロシア語を若いときに学んで自由に使えることから、国際会議の出席のために当時のソ連、東欧を旅して、その当時の社会主義の下々の人々にまでにも浸透した官僚制による、権力の乱用とかからソ連の社会主義の破綻を予言していたという。

その点からいうと、現在の中国のありようはどう考えられのかが、関心がでてくる。これについても講演の原稿か何かを出されているのだが、それはまだ詳しくは読んでいない。

鄧小平の「社会主義でも市場経済を経済的には取り入れて、富める所から豊かになっていけばよい」という主張は社会主義思想からはハチャメチャだが、卓見だったと思えてくるから不思議である。

それで中国の将来はどうなると予想されていれば、もっとおもしろいがさてどうなのだろうか。

(2023.5.1付記)西村肇さんのことは物理学者・南部さんのことを高く評価すると書いておられたので知っただったか、星野芳郎さんが亡くなられた後で彼のことを書かれていたので知ったのだったか。また、1960年前後に出た勁草書房の『自然科学概論』の著者に一人だったことも関係している。苦労人でもあるし、尊敬すべき人の一人であろう。