今日、愛媛大学映画文化研究会の第31回例会で映画「トスカ」を見た。
たまたま私の都合のつく土曜日の午後の上映だということもあったが、それだけではなく私がNHKの「ラジオでイタリア語」の放送を漏れ聞いて、オペラ「トスカ」に興味をもったからである。
これは今年の2月か3月のことだったが、ラジオを聞くともなく聞いているとたまたま「ラジオでイタリア語」のアンコール放送かなにかであり、この放送の常連の演出家の安住淳(漢字は当て字です。すみません。この字ならいまの財務大臣の名ですか?)さんがオペラ「トスカ」の筋を話していたので、関心をもった。
それによると、トスカは恋人を救うために警視総監のスカルピーノに命乞いをするのだが、なかなか受け入れてもらえない。自分の身を任すことを条件に恋人カバラドッシを死刑から救うための口約束を警視総監からもらう。そして海外へ逃亡するための通行許可書を書いてもらう。
その後にトスカはナイフでスカルピーノを刺し殺して、自分はスカールピーノから自由になるが、前もってされていた陰謀で恋人は銃殺されてしまう。それで自分も城の城壁から身を投げて自殺をするという話である。これは絵に描いたような悲劇である。(カタカナpiがbiと勝手に変換されているので、注意)
なぜ恋人のカバラドッシが警察に捕まり、銃殺されるのかのいきさつは知らなかったが、彼は自由主義者であり、友人が牢獄から逃げ出した後の逃亡を援助したために、時の権力の警察に捕まったという設定であった。
カバラドッシは画家であり、トスカは歌手である。トスカ自身は歌姫であるから、王家の人々とも親交があったという設定になっているが、映画ではほんのそれらしいことをほのめかされるくらいであった。
これはプッチーニのオペラであり、1900年が初演だという。それを映画の中に取り込むという手法であるが、この映画自身は2001年のもので比較的新しいものである。音楽もとてもいいと感じたが、私には音楽はあまりわからないので、あてにはならない。
最後の方の部分は私はイタリア語講座の安住さんの話で最後の結末だけは知っていはいたが、なかなか緊迫をしたものであり、楽しめた。
愛媛大学映画文化研究会の例会に久しぶりに参加して上映後の安藤秀国教授の解説も楽しんだ。愛媛大学映画文化研究会のいつもながらのご尽力と今後一層のご活躍をお祈りしたい。