昨日来た物理学会誌を見ていたら、カナダのEdmonton在住の物理学者、高橋康さんのobituaryを亀渕さんが書かれていた。88歳だった。
ここ数日、物理学者の梅沢博臣さんの亀渕さんのインタビューを聞いて昨日ほぼ聞き終わった。
このインタビューは4時間に及ぶものであり、長かった。梅沢さんと高橋さんとは同じEdmontonのAlberta大学に勤めていた。
二人とも場の量子論を専門とする日本人の学者であり、このブログでときどきコメントを頂く、Nakanishi先生とかも含めて数少ない、優れた日本人の場の量子論の専門家であった。
私は高橋さんの物理のテキストが講談社から出ているのをほとんど購入して持っている。だが、高橋さんの書で割と詳しく読んだのは「物性研究者のための場の量子論」上、下(培風館)だけである。
これはノートをつくりながら、読んだ覚えがあるが、それでも全部は読めなかったように思う。
冥福をお祈りする。
カナダのAlberta大学は友人の故小林正典氏(元岐阜大学)がたびたび研究で訪れたところであるが、私は彼からAlbertaの話を聞いたことがあるだけで自分では訪れたことはない。