物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

抗体の不思議

2013-06-19 17:58:19 | インポート

今日の朝日新聞の広告に『「抗体」100年の謎』という題の広告が出ていた。テルモという体温計をつくっている会社の広告である。

大体あまり広告を読むことはしないのだが、『北里が発見し、利根川が解明した「抗体」100年の謎』とあったので、その文を読んで見て初めて大事なことを知った。

以下は重要な箇所の引用である(朝日新聞広告2013.6.19より)。

人体には、さまざまな細菌やウイルスなどの異物が侵入してくる。これに対し、血液成分の一つであるリンパ球のB細胞は、その細菌なり、ウイルスなりに対する抗体をつくる。すると同じ異物が再び侵入したとき、簡単に撃退できるようになる。これが免疫だ。どんな異物が侵入しても、B細胞はそれに応じた抗体をつくることができ、その種類は100億を超える。(中略)

抗体多様性に関する彼の報告は、出席者の度肝を抜くものだった。なんと、遺伝子が変化するというのだ。遺伝子情報はDNAに書き込まれており、一生その形はかわらないため、指紋のようにその人を特定する決め手になる。しかし、利根川は「B細胞だけは自らの抗体遺伝子を自在に組み替えて、無数の異物に対応する無数の抗体をつくることができる」ことを証明したのだ。(引用終わり)

この事実を私は今朝まで知らなかった。それで衝撃を受けた。これだとノーベル賞委員会が「100年に一度の偉大な研究だ」というのも頷ける。これは京都大学の山中教授のips細胞の研究と同じようにとても破天荒な研究であろう。

これからは、ときには新聞広告も読んで見よう。


記憶欠落2

2013-06-19 13:12:47 | インポート

歳だから、記憶が欠落しても当然のことだろうが、昨年夏の甲子園大会で優勝したチームの投手が阪神タイガースに今年入団している。

先日、楽天の田中将大投手と投げ合って負けたのだが、彼の名前が出て来ない。藤*だったと思うのだが、わからない。藤のつく姓を思いつく限り思い出してみた。

藤野、藤山、藤目、藤谷、藤本、藤村、藤尾等である。これらの中には実際に私の知人である人もいるし、全くそうでない人もいる。そういうふうに思い出してみたのだが、名前がわからない。

困って妻に聞いたのだが、名前を憶えていなくてインターネットでしらべたらとのことしか返ってこなかった。

いま、インターネットを調べる前にこのブログを書いている。それでどうもすっきりしないが、しかたがない。このブログを書いた後で調べてみようと思っている。

こういう経験が多くなっている。人の名前のことが多いが、それだけではない。英語の単語の綴りを中学・高校ときちんと覚えていたと思うが、このごろはどうもパソコンでも間違って入力することが多くなった。

この間もAlberta大学をAlbataと入力していたら、NさんのコメントでAlbertaとあったので、あわてて直した。

数学の公式でも間違えていないか、ときどきチェックする必要ができてきた。

私が中学か高校の頃に叔父が中年になっていたのに、代数の因数分解の公式を覚えていたので、記憶力のいい人だと感心したことがあった。

先日、算数の学習会に出ていたら、三角関数も複素数も使わないから、もうわからなくなったと言われた、小学校の先生が居られた。やはり何十年もご無沙汰だと忘れるのが普通でしょうと答えておいた。

(2013.6.20付記) いまインターネットで調べたら、上に書いたのは藤浪晋太郎投手でした。ひょっとして藤がついていなかったかと心配しましたが、やはり藤がついていました。

それにしてもこの記憶の欠落は困ったものです。