物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

ミラーとブロック塀

2013-06-17 10:53:10 | 日記・エッセイ・コラム

自宅から国道に出るまでは市の細い道でブロック塀のある、家が続く。そして最近はカーブ・ミラーのようなミラーがとても増えている。

これは車で歩行者とぶつかるというような交通事故を未然に防ごうとの意図でミラーが増えているのであろう。そして私もそのミラーに注意して運転を心がけてはいる。

だが、ドイツ人のR氏によれば、このブロック塀にとても違和感をもつらしい。彼は言う。もしドイツでブロック塀の向こうから人が出て来て、その人と車がもし衝突すれば、ブロック塀の持ち主が警察から責任を問われるであろうと。

確かに日本では普通のブロック塀はドイツではあまり見たことがない。絶対ということは何でもありえないが、普通にはブロック塀などないであろう。アメリカに行ったことがないが、多分同様であろう。

一方、ミラーはドイツでもないわけではない。道が曲がっていて見通しが利かないところではカーブ・ミラーが設置されていた。そして特にそこに踏切があった。

あるとき、そこを車で通りかかったとき、道路の保守をする労働者がしきりにそのカーブ・ミラーのくもりをとるためにモップで磨いていた。とても理にかなった行為であるが、そのことを見てまことに典型的にドイツ的だと感じた。

帰国後にあるとき、日本に来たあるドイツ人にそのことを話したら、彼も「それは典型的にドイツ的だね(das ist typisch deutsch)」と同意をしてくれた。

まだ、日本でミラーを磨いている現場に出くわしたことはない。


ますます、おいしくなりました

2013-06-17 10:36:43 | 日記・エッセイ・コラム

インスタントラーメンかなにかのテレビのCMで「ますます、おいしくなりました」というのがある。

ところが食品の技術者によれば、どんなにインスタントラーメンがおいしくなっても生のラーメンには及ばないという。

別にここでインスタントラーメンが怪しからんとか言いたいわけではない。そうではなくて、私の書いている数学エッセイの推敲のことを言いたいだけである。

それはもうすでに出来上がっていると思っていた自分のエッセイを昨日見直したときにやはり修正個所を見つけたと妻に言ったら、「ますますよくなった訳ね」と軽くいなされた。

それは私がいつも言っている、インスタントラーメンの話と通じている。どんなに磨いてみてもそれは実は高が知れている。そういうニューアンスが妻の言い方に表れている。

文章の書きはじめから考えると何回読み返したかわからないが、私の頭が粗雑なためになかなか収束をしない。でも、いつかは止めることが必要なので、そろそろ終わりにしたい。

ということで、原稿の最終修正を終えれば、今日か明日にでも数学・物理通信3巻4号の発行をしたい。