最近の大きなデモの話題はイスタンブールでの広場の近くの公園の再開発に反対する、デモである。
もう一つはブラジルでのワールドカップの会場のスタディアムを建設するのに1兆6千億円(?)だったかの費用がかかる。人々には、地下鉄の運賃が上がったり、物価が上がったりして、生活が苦しくなっていることに対するデモである。
イスタンブールは2020年のオリンピックの開催都市として立候補している。同じく立候補している、東京の有力な対抗馬である。
イスタンブールのうたい文句は「アジアとヨーロッパとの懸け橋」である。これはなかなか魅力的なうたい文句で、東京からは離れている地方に住んでいる私などは東京よりはオリンピックの開催都市としてはオリンピックの目的にも適しているではないかと思ったりしている。
しかし、今回のデモでひょっとしたら、東京の方がイスタンブールに差をつけたかもしれない。
それはともかくとして、スポーツの祭りの誘致が必ずしも人々の生活に資していないということが読み取れる。
ブラジルでは大統領が地下鉄の運賃の値上げをあわてて撤回したそうだが、年間6%のインフレで生活が苦しくなっているらしい。いまコンフェデレーションズカップが行われているが、来年のワールドカップの開催が危ぶまれている。
FIFAは今のところ何とも言ってはいないが、急遽、他の国での開催を密かに検討しているかもしれない。
ブラジルはサッカーの盛んな国の一つであり、サッカーファンは多いはずだが、それでもやはり生活あってのスポーツである。
デモでの人々の民意は、ジャスミン革命とか呼ばれた、エジプトとか世界の至るところで最近は現れており、なかなか政府がコントロールが難しい。