どんなことをIT企業に期待したいか。
朝食後に妻と話した。妻は食物とエネルギーが人間が生きていくには欠かせないから、野菜をつくる野菜工場をITでコントロールする技術を農業会社と提携して開発すべきだという。
野菜はもちろん露地物がいいはずだが、もしか天候に左右されるなら、野菜工場でつくられるはいいはずだ。もっともそれも費用対価格の問題に大きくかかっている。
きゅうりとかトマトやナスなどまたキャベツとかは野菜工場でつくることができそうである。もう何十年も以前に日立の量子光学の研究者だった方が、彼の業績としての量子光学の書を出版した直後に野菜工場の担当になったと聞いている。
だから、大企業はそういうことを開発をする試みをしていたのである。その後それがどうなったかは知らない。
小規模には徳島だったかどこかで、野菜工場の試みをしているという話はテレビで見たことがある。
武谷三男は先端技術は実は農業だという反語的な発言をしたことがある。太陽光と太陽熱の恩恵をフルに生かしたのが、農業である。
野菜工場を完全にフルオートマティックにすることがいいとは思わない。もしか、太陽光が利用できるときはそれを野菜に浴びることのできる環境で、エネルギーの消費を減らすことのできるそんな野菜工場はできないものか。
建築家の丹下健三は私の出た高校の先輩だが、地元の今治では彼の設計した公会堂とか市役所は昼でも電燈の明かりが必要だということであまり評判はよくなかった。もっと自然環境を利用するべきだと。
建造物としてはデザインが優れていてもそれだけではこれからの建築物もいいとは言えないだろう。それと同様なことが野菜工場もあるだろう。
つぎに、太陽光による発電はやはり自然エネルギーの利用という意味ではこれからの課題だろう。
ドイツでは国家のエネルギー政策のお蔭もあって太陽光発電が盛んになってきている。日本ではその政策がまだできていないので、利益が上がるかどうかわかならないのでそれほど一般的ではないが、ドイツと比べたら太陽の光の強さはかなり強いのでやはり有望である。
どうしてそのような政策がとられないのかわからない。原子力にはもう将来はないというのが識者の意見だというのに。
この間、新聞に出ていた川柳に「原発はトイレのないマンションではなく、着陸できないジェット飛行機」とあった。まことにそうである。
小泉元首相が最近、脱原発を唱えているが、首相時代はまったく身近な専門家意見を信じていたとのことである。もっとも彼が調べれば、そんなことはウソだとすぐに見破れるくらいの情報はその当時でもあったと思う。でも文系の首相だからしかたがなかったのだろうか。
太陽光発電においてIT企業に何を期待するか。これは多分にエネルギーロスを少しでも減らしようなシステムであるだろうし、また、天候に左右される不安定な発電能力をうまくコントロールして、安定化するところであろう。
すでにそういうシステムはアメリカで開発されているとも聞くが、これは独自に日本でも開発しておく、必要があると思う。