家庭の置き薬として3つ目の薬品会社から頼まれた。
すでに2つの薬品会社の家庭用の置き薬を置いているのに、さらにもう一つ妻が知り合いから頼まれたらしい。それも2つ目のときにもうすでに一つ置かれているからと断ったにもかかわらずなのである。
私なんかにはとてもクレージーに思えたので、妻との論争のタネが生じたわけだが、妻は知り合いの人から頼まれたので断れなかったらしい。
しかも今日の午前中に妻は自分が出かけるので、しばらく私に家にいてほしいという。しかたがないから、10分ほど待っていたら、10時過ぎにその薬品会社の営業の人がやってきた。
私にはその人に義理はないから、「申し訳ないけれどもお宅には業績の向上は見込めせんよ」と念を押しておいた。
だが、人間3か月か半年に1回点検に来ると、妻などは申し訳ないということでつきあいに化粧品を買ったりしている。
もちろん、どこかで買わなくてはならないものであれば、出入りの業者から買うのも悪くはない。だが、それが本末転倒しているのではないか。
最近では薬のインターネット販売ができるようになった。そのせいもあるのであろうが、やはりクレイージ―である。
買わないものはいくら家庭におかれても買わない。このころは病気になれば大抵医者にかかるので、その病院の関係から薬は購入する。突発的な急病の一時凌ぎでもなければ、置き薬を服用したりはしない。
一般に携帯電話の会社でも3つの会社が競走的に存在しているので、他の会社を食って大きくなるということも考えられないわけではないが、置き薬業界などがある会社が特別の薬を置くなどということも考えられない。
下らないところでの競争のように思えてしかたがない。もう少し意義ある競争にはできないのだろうか。