またまたTEDの話である。
先日アフリカ出身の女性の経済学者の講演があったのだが、それが考えさせられた。
いま中国がアフリカの諸国を経済援助していると言われている。そしてそれはアフリカに豊富な資源を確保するための方策ではないかという。
中国はアフリカの各国の政治形態には注文をつけずに経済援助やインフラ建設のための資金を投下している。
アメリカはアフリカの諸国を経済援助するときに西欧的な民主主義の政体を要求することが多いので、どうもその援助はうまくアフリカ諸国には受け入れられていない。
ダンビサという経済学者の言では、どうも人々が貧しいところで政治形態として民主主義を要求してみたところで、経済がうまく行かないとその政府は長続きをしないし、人々の満足も全く得られない。
ところがまずはその政体については何の注文も付けない中国の援助は人々の生活を豊かにし、インフラが目に見えてよくなってくる。
ここでは考え方の転換をしたほうがいいというのが、ダンビサの提案である。
アメリカやその他の西欧の国々の政府がこの提案を受け入れるかどうかはわからない。だが、そういう考え方の転換は必要ではあるまいか。