7月14日といえば、le Quatorze Juilletである。今日はフランスの国民の祝日La fete nationaleである。日本では映画「パリ祭」にちなんでよく7月14日をパリ祭と言ったりするが、フランスではそんなロマンチックな言い方はしない。
シャンゼリゼ―では日中は軍隊のパレード行進(d'efil'e militaire)があり、夜にはいたるところでダンスパーティがあるという。
シャイヨ宮の側のトロカデロ広場でも花火をあげ、町のいたるところでダンスパーティがあると聞く。
エッフェル塔のセーヌ川をはさんで対岸のシャイヨ宮に向かってはゆるやかな坂になっていて、そこから若者がスケートボードに乗って降りてくるのを見たのはもう40年近く前の3月のことである。
そのときにはエッフェル塔からパリの市街を見物した後でシャイヨ宮に向かって坂を一家4人で上がって行った。まだ子どもが4歳と6歳のころである。シャイヨ宮の方からエッフェル塔を見るのもまたいいながめであった。シャンドマルス(Champ-de-Mars)も下方に見える。ちろんその前にエッフェル塔に登ってパリの展望をした。遠くのモンマルトルの丘の上に白いサクレ・クールの寺院が見えたと思う。そのサクレクールに行ったのはその次の日であったか。そういえば、セーヌ川での数時間の遊覧船観光もした。いわゆる大きな船のバトームシュbateau-mouche(注1)ではなかったが。
その後はエトワール広場(この頃はドゴール広場というのか)に出て凱旋門を見学した。その後はシャンゼリゼ―を下って行き、そこの近くのレストランで食事をして、地下鉄で宿まで帰ったのだろう。
最近ではパリの地下鉄の駅の内装がとても明るくなっているとかいうことだが、そのときにどうだったかは覚えていない。
シャトレーという地下鉄の駅station(注2)でいつも乗り換えていたと思う。パリ郊外の田舎の町に宿をとって、パリ市内の観光に数日をかけたと思う。とはいってもたいしたものを見たわけではない。
(注1)moucheは蠅の意味だと聞いたことがある。なんでそんな名前がついたのかの由来は知らない。 (注2)la staionは地下鉄の駅であり、鉄道の駅はla gareである。バスの停留所は覚えていなかったので辞書を引くとl'arretだとある。