台風が来て、テレビは台風の災害の報道でもちきりである。そういうときだから、ユーモアある話を一つ。
アメリカのテレビで天気予報を担当していた、Aさんあるとき聴視者からお前はいつも雨を降らせてばかりで「けしからん」と苦情をもらった。
それに答えて曰く、「なんならあなたの住んでいる地方にもっと雨を降らせましょうか」と。
これはアメリカのある社会心理学者の書いた本で読んだことである。
これは聴視者の方がユーモアがあったのか、それともいつも天気予報をしている人が雨を降らせる能力をもっているかのような錯覚に陥ったのであろうか。
それにしてもそれに答えた天気予報氏さんのユーモアはとてもいける話である。
私なら、せいぜい「私が雨を降らせているわけではありません」と鼻が白むようなセリフが口から出てきそうな気がする。
もっともその、「なんならあなたの住んでいる地方にもっと雨を降らせましょうか」というセリフで視聴者がそのユーモアを評価したかどうかはわからない。
ひょっとしたら、これは著者の創作のユーモアであったかもしれない。