物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

加比の理2

2014-12-04 12:32:40 | 日記
先日、私のもっている数学の書に「加比の理」について書いたものがあまりなかったという経験を書いた。

いつだったかもN先生から「そういうときはインターネットで検索するのがいいですよ」と教えて頂いた。それで一昨日インターネットで検索したら、その説明したサイトは結構あった。

もっとも私が望むような説明はあまりないと感じたが、加比の理それ自身を述べたサイトは結構多い。なぜインターネットと数学のテキストとの差が出ているのであろうか。

遠山啓の『教師のための数学入門』(国土社)の第7章は比例を取り扱っているが、a:b=c:dみたいな比例式を扱うことに遠山は批判的である。このことからかの影響かどうかはわからないが、a:b=c:dみたいな比例式とかを扱うことが時代遅れという感じになったのではないだろうか。

比例式は私もあまり好きではない。だが、それをa/b=c/dとすることはいいのではないかと考えている。それとやはりその表現のしかたは工夫するとしても、どこかでそれを説明した書がいるのではないかと考えている。

いわゆる、あまりポピューラーでないことでも数学学習辞典等には載せておくべきだという気がしている。具体的には当面『数学・物理通信』でそういう項目の解説をしてはどうかと考えている。







政治の保守性

2014-12-04 11:52:16 | 日記
別に今に始まったことではないが、日本人の保守的な傾向にはほとほとあきれる。いくら新聞が啓蒙しても、実感として生活が苦しくても自民党の支持体制はなかなか変わらない。

別に失望して自殺するようのことでもないが、いつもながらがっかりして落胆する。新聞の世論調査による選挙予測では自民党が300議席に迫る勢いだという。

実情がこんな時世だから自民党が大勢を占めるのはしかたがないとしても、300議席はあってはならないだろう。集団自衛権の行使とか国家秘密保護法とかに対する警戒とか反対とかの声はどこに消えているのだろうか。憲法改正とかが政治日程に入ってくるであろうが、それを心配する声などあってなきがごときだ。

もう20年も前のことだったろうか。リチャード・クーさんという中国系のアメリカ人の経済人だったかが、「日本人はこれでそこそこ満足しているのでしょうね」とテレビで言っていたので、それを見て妻が「そうっだったのか」と感心してしまったことがあった。

そのころはそこそこ一億総中流の時代であったが、いまは一部の富める人とそうでない80%位の人々に分かれて来ている。それも20%くらいは日々の生活も苦しくなっている。私なども生活できないほどではないにしても余裕があるというほどではない。

若いころに大学に勤務するようになって、大学の教職員組合に属していたことがあった。その当時の組合副委員長が痛快な人であったが、このひとは「定年退職した後で世界一周できるくらいの経済的余裕ができてほしいよね」と言っていた。

だが、世界一周どころかなかなか私が小さいときに住んでいたことのある韓国にでさえなかなか出かける経済的余裕もない。

昔なら存在しなかった非正規雇用者の増加である。