物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

講演とユーモア

2014-12-09 13:02:58 | 日記
ノーベル物理学賞の赤崎勇、天野浩、中村修二3氏のストックホルム大学での講演のことが新聞に出ていた。

赤池先生は自分の名前の赤池の赤はredを意味するが、青(blue)のLEDのことを話しますと話し、天野さんは自分なら窒化ガリウムの結晶をつくれると勘違いをしたためにきれいな結晶がそれも古い機械で温度が十分上がらない状態で実験したときにできたと話したという。

中村修二さんは日本の学会で他の材料の会場には数百人の聴衆がいたのに自分たちの学会の会場には赤池、天野両氏と自分くらいしかいなかったと初期の段階の学会の様子を話して会場を沸かせたとか。

要するにまじめに自分の業績を話すだけでは十分ではないのだ。どこかにちょっとしたユーモアをはさむことが必要不可欠なのである。

私が大学院で教わった相対論の数学が専門だった竹野兵一郎先生はテクサスの重力崩壊の国際学会で重力崩壊というテーマで話したときに、話を終えるときに自分が崩壊してしまう前に言って講演を終えた(before collapsing myself,I will stop my talk)と言ったと聞いた。

最近では誰かそういう講演のアドバイスをしてくれる専門家がおられるということは想像に難くはないが、それでも自分でそういう発想ができるともっといい。

(注) 間違って赤崎 勇先生を赤池さんと入力していた。大学の寮で御一緒だったという飯尾先生がコメントで間違っていたことを指摘して下さった。

赤池さんというのも数理統計学でとてもすばらしい業績を挙げられた先生がおられたので、混同をしてしまった。

謹んでお詫び申し上げます。

石鹸交代

2014-12-09 10:56:48 | 日記
政権交代という言葉が流行ったのもう5、6年も前のことになってしまったが、そのころ松前町の中川原というの町内での演劇で「石鹸交代」という寸劇を見た。

固形石鹸を使っているのは私のような年寄りであり、若い人は液体のソープを使っているという話題の寸劇であり、まだ政権交代という語が目新しかったころのことである。

学校や病院とかでも液体のソープを使うのが普通になった。手術をする医師が手を洗うのはまだひょっとしたら、固形の石鹸を使っているかもしれないが、若い夫婦の家庭では固形の石鹸は使われていないらしい。

毎朝、固形石鹸で手を洗いながら、この寸劇をいつも思い出している。