物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

幾何学と代数系

2014-12-23 12:32:11 | 日記
『幾何学と代数系』(森北出版)というのは数学の本である。実は昨日ようやくこの本を購入した。ハミルトン、グラスマン、クリフォードという副題がついた本であり、7月31日の出版であり、私の『四元数の発見』よりも3か月も前の出版である。
私は残念ながら、この書を読んで自分の著書に生かすというチャンスはなかったが。

それで私の本とテーマが重なるということもあり、どんな本なのかと思って購入したかったが、税込みでは3800円を越えるのでなかなか購入に踏み切れなかった。関心がなかったわけではない。

昨夜、第4章の「ハミルトンの四元数代数」を通読したが、私の取り扱わなかったテーマは共役数くらいだった。実部と虚部とが共役をとることで区別がつくという話であり、この話題は私がとりあげてはいないと思われる。

後は大体同じテーマだから同じような取扱いであった。もっともこの書はグラスマン代数とかクリフォード代数にも触れた後に第8章で幾何学代数について述べられているのだから、とてもお買い得な本である。関心のある方にはお勧めしたい書である。

記号等が少し読みにくいのではないかという気がちょっとしたが、それくらいはこの書を読むくらいの方々は乗り越えるくらいの人たちだろうから、問題ではないのであろう。

自ずから、私が『四元数の発見』の読者として想定した人たちとは少しずれていて、高級な研究者や技術者を読者を対象にしていると思われた。

著者の金谷(かなたに)健一さんにお会いしたことはないが、私も購入して持っている『これなら分かる応用数学教室』(共立出版)はアマゾンコムでもとてもわかりやすいとの評判の書である。

大阪大学の金谷(かなや)一朗さんはこの『幾何学と代数系』に刺激を受けて彼の『クォ―タニオン入門』(工学社)を書き変えるとの決意をブログか何かで述べておられるのをインターネットで読んだ。

公共図書館

2014-12-23 12:10:37 | 日記
公共図書館の役割を一般にここで論じようとしているわけではない。実はカーリルというサイトがあり、公共図書館から本を借りられるというシステムがある。

そのサイトを使って実は昨日私の書いた『四元数の発見』(海鳴社)がどのくらい公共図書館に入っているか調べたのである。それによるとおよそ100冊が公共図書館または大学の図書館で購入されたことがわかった。

一番多いのは東京都であり、21冊が区立図書館等で購入されていた。またそれとは別に東京に本部がある、大学の図書館には10冊が購入されていた。ciniiで検索すれば、大学ではいまのところ22冊が大学の図書館に登録されている。

以下、5冊以上の登録があった都道府県は東京はすでに挙げたから除くと埼玉県、神奈川県、愛知県、大阪府であった。私の住んでいる愛媛県は3冊であって、これは私が愛媛県の出身であることがこの書の購入の一つの条件になったかと思われた。

著者としては驚いたことにこの書がすでに貸し出されているところも少なくなかったことである。数学の本とはいっても私が書いたくらいだからそれほど難しい本ではない。高校数学を知っていれば十分に理解できると序文にも書いた。それはウソではないが、やはり普通の人はなかなか読めないというのが実情だろう。