物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

オッペンハイマーの科学観

2015-03-10 16:30:01 | 日記
先日、ダイソンの「叛逆として科学」(みすず書房)を読んだときにおもしろく感じられたのはオッペンハイマーの科学観である。

オッペンハイマーは原爆の父とも呼ばれてロスアラモスで原爆の製造の指揮を執ったことで知られる物理学者である。

後世からみたら、オッペンハイマーの一番すぐれた物理学上の業績はアインシュタインの一般相対論の方程式のブラックホール解を見つけたことだろうとダイソンはいう。

ところが、このブラックホール解という業績をもとに宇宙に本当にブラックホールがあるのかを探したら、どうですかというダイソンの勧めにまったく興味を示さなかったという。

ダイソンはいう。それはオッペンハイマーの物理学上の関心事は物理の基本となる方程式を見つけることであったからだろうと。

ノーベル物理学賞受賞者のC. N. ヤンなどもオッペンハイマーの最大の物理学的業績はブラックホール解の発見であろうと述べている。そして、オッペンハイマーがもう少し長生きしていれば、この解の発見でノーベル賞を受賞できたのではないかとまで言っている。

ところが、オッペンハイマーはそういう解には関心を示さなかった。武谷三段階論でも本質的段階は方程式の発見といわれているから、方程式の発見がやはり昔の物理学者の夢であったのだろうか。

昨日はブログを書くのを忘れた

2015-03-10 11:46:13 | 日記
昨日は極めて忙しかったので、ブログを書くのを忘れた。それくらい忙しかったということである。

大体、そんなに暇ではないが息もつかせず仕事を片づけている。だから日頃ブログを書くことを一日のある時間をかけることにしているが、そのことを忘れるぐらいだった。

今朝は午前中に病院で特定健診という健康診断を受けてきた。結果は後で郵送される。

検査事項を十分絞ったために経費もそれほどでなかった。まあ、血圧とかは定期的に病院に行って測定をしてもらい、血圧降下剤をもらって飲んでいるし、特に自覚症状として問題はない。