NHKのR2の金曜日10時からの竹内薫さんの「みんなの量子論・不思議で考えさせられる世界」の放送を楽しんで聞いている。
今日の再放送を車の中で聞いたのだが、内容ではなくて、そうだったかと始めて気がついたのが、「Diracの量子力学のテクストには図が一つもない」という指摘だった。
Diracの量子力学のテクストをあまり詳しく読んだことがないのだが、一時だが、大学院の講義として、その初めの何章かを購読したことがある。
しかし、「Diracの量子力学のテクストには図が一つもない」という事実にはまったく気がつかなかった。
ファインマン・ダイアグラムを使って、ある反応の散乱断面積を計算をして論文を書き、それが学位論文となったのは、たぶん竹内薫さんと同様であろうか。しかし、それももう50年以上も昔のことになる。
生まれて初めてのお盆休みをも返上しての仕事であった。このときはじめて日本では盆と正月は特別な休日であることを実感した。というのは近くのどの食堂もお盆休みは開業していなかったからである。