テレビをつけたら、NHKのコスミック・フロントとかいうシリーズの番組の一つを見た。
星の進化とか何とかがテーマだったと思うが、元素ができる様子の説明があった。物理専門にしている者なら、星の進化の過程で元素ができてきたことを知っているはずだ。
私ももう何十年も前ことになるが、岩波講座『現代物理学の基礎』の宇宙物理学の巻でこのことを読んで知ったと思う。
元素などたとえば、金などは地球上で金鉱を見つければいいということだが、それは宇宙の進化でできたものだと知っているのは現代物理学を学んだ人だけだろう。
工学部の材料工学科という学科に10年くらいは所属していたので、市民講座を学科が主催したときなどにははじめの方の回で元素のできていく過程を市民講座の出席者に話したこともある。これなど上に書いた湯川秀樹編集の岩波講座『現代物理学の基礎』の宇宙物理学で知ったことをさも昔から知っているかのように話したのだが、金のような重い元素などは超新星爆発によってできたのではなかったろうか。
少なくとも、鉄より後の金属は恒星のなかでは生成されないと読んだような気がするが、どうだったろうか。
「私たちの体は星屑からからできてる」というタイトルの本もあったと思うが、定かではない。