球面線形補間の金谷の導出法について昨日からlatex入力を始めた。
ちゃんと文章だけは入力をしていたのだが、これが私の疑問点に偏りすぎていて、一般の読者にとって少し範囲が狭いと感じたので、もっと金谷さんの書いていることへの予備知識も付録として、書くことにした。そうしないと私の述べたかったことが十分に理解してもらえないと感じたからである。
実は問題は金谷さんの『CG-3Dプログラマーのためのクォータニオン入門』(工学社)と彼のインターネットのサイトにあった資料『ベクトル・複素数・クォタ―ニオン』だけではなく、金谷さんの本を参考にしたのではないかと思われる『3Dグラフィックスのための数学入門』(森北出版)の球面線形補間の説明にも影響が及んでいるのではないかと感じている。
こちらは3人の著者の著作だが、この球面線形補間の説明に限って言えば、なんだかすっきりしない書き方である。私の『四元数の発見』よりも1年ほど後の発行だが、私の本を参照することができなかったらしい。
私にも自分の本を執筆中に出版された、関連するかもしれないタイトルの本があるのだが、それを購入して読むというようなことができなかったという、似たような経験があるので、仕方がないと思うが、残念なことである。
(2023.11.1付記) 表題の「球面線形補間の金谷の導出法」についてはすでに「数学・物理通信」12巻5号(2022.9.9)に掲載されている。
金谷(kanaya)さんがすでにご自分の本の中でご自分のあまり正確でなかった記述を修正しておられるかもしれないが、もしすでに修正をされていても私はそれを知っていないことだけを述べておく。というのも彼がご自分の本の改訂版を出されたということだけを知っているだけなので。
インターネットで数学・物理通信で検索すれば、名古屋大学の情報学研究科の谷村省吾先生のサイトに「数学・物理通信」のすべてのバックナンバーが収録されている。
いつも谷村先生ありがとうございます。
(2023.11.7付記) 金谷(kanaya)さんを金谷(kanatani)さんとまちがえて書いていた。ようやく気がついて修正をした。金谷(kanatani)さんの名誉を傷つけてしまったとすれば、お詫びするしかない。