瀬戸内寂聴さんのつきあいの広さを痛感した。今朝、朝日新聞に寂聴さんがショウケン(萩原健一)さんとのつきあいを回想しておられた。
これは何年も以前だが、私がH大学で東洋史の講義を聞いた、今堀誠二先生が亡くなったときに、その回想を書かれていた。
今堀さんとは中国の北京で知り合ったとのことだった。瀬戸内さんが若い時で、結婚して夫と北京に滞在していられたときに、留学生として北京に今堀さんは滞在していたという。
その後、瀬戸内さんは離婚して小説を書く作家となった。一方、今堀さんは東洋史学者として学士院賞を受けるほどの業績を挙げられた。
まったくの異分野の二人だが、今堀さんが亡くなったときに、回想を書かれていたのだ。つい最近だったが、やはり寂聴さんと井上光晴さんとの不倫を娘さんが小説に書いたとかこれもやはり新聞で読んだ。
光晴さんの奥さんとも寂聴さんは関係が悪くなかったというから、不思議な人である。そういう人がおられるのだといまさらかながら知った。
光晴さんの娘さんは自分の小説を寂聴さんに見てもらったともいうから、ますます寂聴さんは興味深い人である。