自民党内で総裁選(9月30日)を前倒ししようという署名運動が始まっています。安倍晋三が黒幕のようですが、これは要注意です。サプライズの可能性があります。
私は前々から、「上川陽子総裁最強説」というのを唱えていて、「民主党は警戒すべし」と口頭で言ってきたのですが、分かりやすくブログに書かせていただきます。
上川陽子さんは、56歳。静岡1区選出の自民党宏池会(古賀派)の当選3回生。前の内閣府特命担当大臣(少子化、公文書管理担当など)で、閣僚経験者です。11ヶ月間やりました。2児の母。半年前の情勢調査では7%~10%対抗馬(民主党元職)をリードしています。白百合幼稚園、静岡雙葉中学・高校、東京大学教養学部卒業ですから、お嬢様でしょうし、才媛です。夫は銀行員で、東大のクラスメートで、妻の政治活動に理解があるそうです。70年代前半の東大・駒場は、まだ女子学生も少なかったでしょうし、目立ったでしょう。
卒業と同時に三菱総合研究所に入社し、研究員をやりました。米国に留学し、ハーバード大学院のケネディ・スクール修士課程を卒業。ボーカス上院議員という人の政策スタッフもやったそうです。この時、「海外から日本を眺め、改革の必要性を感じた」のが政治家になるきっかけだそうです。30代後半から政治を志した遅咲きです。
ですから、鳩山代表と違って(広義でも狭義でも)二世議員ではありません。それでいて、閣僚経験があります。そして、女性であり、2児の母であり、鳩山代表より7歳若い。そして、これがイチバンの強みだと思いますが、上川さんは「女性に好かれる女性」です。同党の先輩女性議員にこれに該当する人はいませんから、上川さんは最強だ、とかねてから考えておりました。
上川さんは身長はおそらく165センチメートルほどあり、肩幅がガッチリしています。政治家ですから、これは褒め言葉です。そして、閣僚在任中、衆参の本会議で3~4時間にわたりひな壇で、一度も答弁の機会がないのに、背筋を伸ばし、資料類に目を落とすことなく、食い入るように質疑を見守っていました。たいへん印象に残りました。腹筋など体幹がしっかりしているのでしょう。閣僚在任中はあまり答弁できませんでしたが、インターネットのインタビューを聞いてみたところ、かなりの経済通です。
2大政党の党首対決をシミュレーションしてみました。
↓
あるいは・・・
どうお感じになりますか?
仮に私が菅選対副委員長だったら、なりたくないですが、なったと仮定して、こういうシナリオを描きたい。
任期満了日(9月10日)に解散し、総選挙は10月6日公示、10月18日投票に設定する。そして、総裁選(9月30日)を予定通りに実施し、再選をめざす麻生さんと上川さんら複数候補が出馬する。自民党議員は選挙区と東京を往復しながら、地元で「総裁選についての中間報告会」を随時開き、後援会以外の参加も募る。
そして、投票の結果、上川新総裁を選出。ところが、もう衆議院は解散されていて、存在しません。衆院本会議で首班指名選挙をできませんから、総選挙後まで、「麻生総理・上川総裁」という分離体制になります。麻生総理はまったりした官邸で思い出作りに励みます。自民党の総理大臣が職務期間をまっとうするのは、3人ぶり、代数では4代ぶりとなり新鮮に感じられます。
上川総裁は全国遊説に回り、「自民党は生まれ変わります!皆さんの力で私を日本初の女性総理にしてください!」と訴え、総選挙後の上川首相実現のため、みなさんの投票で、自民党に過半数の議席を与えてほしい、と頭を下げる。上川さんのキャッチコピーは「日本のかあちゃんになりたい」だそうです。お嬢様育ちの上川さんに「かあちゃん」は違和感がありますが、河村たかし名古屋市長のようにお坊ちゃんが「庶民」を連呼したように、お嬢様が「かあちゃん」を連呼してもあまりイヤミにならないものです。
【結論】
私たちの目標はただ一つ、第45回衆院選での勝利です。国会での問責決議、地方選での連戦連勝大勝利も考えものです。だって、麻生が辞めちゃったらどうすんですか!
(おことわり)このエントリーでは自民党、内閣府、上川陽子事務所の画像をお借りし、改変させて頂きました。総選挙という国政の最重要事項に関するシミュレーションですので、ご理解ください。