ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

民主党経済と自民党経済の違い 大塚耕平さん

2009年06月07日 10時50分39秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

[写真]民主党参院議員の大塚耕平さん

 きょうのNHK日曜討論の9時半頃、大塚耕平さんが一筆書きのように構図を示してくれました。「

 自民党の考え方は経済が良くなれば生活が良くなる

 民主党の考え方は生活が良くなれば経済が良くなる

 発想のベクトルが違うんですよ」

 全く同感。

 自民党はいまだに外需頼み、民主党は内需回復を優先していると言い換えてもいいでしょう。

 なんでも世界のクルマ市場では、トヨタ自動車「プリウス」とホンダ「インサイト」のハイブリッド車対決が話題を席巻しているようで、どっちが勝とうが日本勢ですから頼もしい限りですが、こんなのは稀な話。

 私は昨年、当ブログ独自の第1回新語大賞ということで、「ガソリン値下げ隊」を選び、代表者として川内博史さん(鹿児島1区)を表彰させて頂きました。

 2009年の新語大賞は現時点では、「貿易赤字」かなあ。貿易赤字という言葉は日本語にありませんでした。「貿易黒字が前年同月比30%減、大変だ~!」というのがわが国の経済であり、1980年代には米国から「貿易黒字の削減目標」を突き付けられるという、“温暖化ガス扱い”でした。役所言葉としての「貿易収支」はあっても、「貿易赤字」なんてことを言う奴はいなかった。それが明治維新の殖産興業・富国強兵政策以来の日本経済・・・でした(過去形)。

 新語「貿易赤字」はあまり流行してほしくありませんが、これは発想の一からの転換で解決するしかない。だから、政権交代するしかないでしょう。で、政府がちゃんとしていれば、内需というのは必ず底を打ちます。極端なデフレと人口減がなければ、必ず内需というのは回復してくるはずです。だって、お米を買うのも内需なんですから。

 枝野幸男さん(埼玉5区)が「規制強化が景気回復につながる」と主張していますよね。ある総支部長と話していたら、この“枝野理論”を批判していましたが、私は枝野理論はおもしろいと思います。

 まあ、経済の話というのは書き出すと面白くてたまらないのですが、この辺にします。正直言って、経済や金融というのは、専門的なようで、民主党の部門会議や国会の委員会を聞いていると、経済通でないベテランが、なんとか必死に発言しているのと、分かります。多様な人材を集めた、いわば日本社会の縮図である、民主党の300総支部長もしかりだと思います。でも大丈夫です。

 けさの大塚さんのフレーズは、意味が分からなくても、声に出してみて恥はかかない。私が保証します、だいじょーぶです。 

 自民党は経済がよくなれば生活がよくなる。
 民主党は生活がよくなれば経済がよくなる。
 発想が違うんですよ!発想が!


 

コメント
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