渡辺恒雄あとつぎ宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「東国原知事は米大統領狙いでは?」向山好一(兵庫2区)さんがナイスなギャグ

2009年06月25日 18時20分17秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
[写真]民主党兵庫2区総支部長の向山好一さん。

 選対委員長の訪問を受けた宮崎県の東国原英夫知事が「自民党総裁にするのなら衆院選で出てもいい」と発言したことに「バカにしている」「断る上での冗談だろう」といった声や、「自民党の価値がそれだけ下がったということだ」(岡田克也民主党本部長)といった様々な声が上がっています。

 兵庫2区(神戸市兵庫区・長田区・北区)総支部長の向山好一(むこやま・こういち)さん
 「自分を過信してしまったあいいうタイブは、その曲面ごとに違う自分を演じられる」と分析した上で、
 「将来、あの人はアメリカ国籍を取得して、アメリカ大統領になるのではないだろうか」との大胆予想をブログで披露しました。

 いいぞ!向山さん!! 私好きです。東国原知事を正面から批判する現職議員のコメントには飽き飽きです。与野党問わず今の国会に欠けているものを持っている向山(むこやま)さん。あなたは国政に即戦力として求められる人です!

 というわけで、向山さんがどういう人か経歴を調べてみました。

 厳格な検察官の父と教員の母のもと長男として生まれた正義感の固まりのような向山さん。村上春樹の後輩として県立神戸高校を卒業し、阪大を経て、大阪ガスに入社。そこで労組専従となり、連合大阪に出向。民主党の秘書とかでも「連合の人は威張っている」と勘違いしている人がいますが、私は民社協会(旧同盟)の担当記者をしていたこともありますが、「大阪ガス」のような大きい職場から労組専従に選ばれる人というのは、同僚からの信頼も厚く、人柄がいい人ばかりです。連合県組織の副会長辺りに威張っている人がたまにいるのは事実ですが、労組専従職員や単位労働組合委員長はたいてい、いい人ですし、要所要所で気が利きます。

 向山さんは細川政権発足時に衆院議員公設第一秘書になり、羽田内閣総辞職・下野と阪神・淡路大震災を機に、地元に戻り、神戸市議会議員に当選。
 衆院選は今回が初の出馬となります。対抗馬は公明党の赤羽一嘉。小選挙区に立候補する公明党現職8人(大阪、兵庫、東京、神奈川)のうち、赤羽さんは最年少ですし、神戸市内の自民党とも関係はおおむね良好だと聞いていますから、手強い相手です。

 とはいえ、向山さんは半年前の調査で「4・0%ビハインド」と背中が見えていました。すでに追いついているかもしれないし、フィニッシュラインでの逆転は十分可能でしょう。

 それにしても、私が民主党に足りないな、と思うのはこういうユーモアなんですよね~。東国原というかそのまんま東知事を相手に、マジメなコメントしていたら、向こうのペースにはまる一方ですからね。向山さん、さすが笑いの都・関西育ちだけあります。幹部も新人の知恵を拝借して、「東さんは自民党総裁ではもったいない。国連事務総長の方が向いている」とでも言ってみたらどうでしょうか?

向山好一さんのブログから

(引用はじめ)

さすが、タレントご出身の知事は、その場を計算するのがお得意である。総裁候補を条件に自民党衆院候補になると放言した。
あの人は絶対に出馬する。私は確信をもっている。自分を過信してしまったあいいうタイブは、その曲面毎に違う自分を演じれる、と言うよりも、かっこいい自分に酔いしれてしまうのだ。あいいうタイプは私は大嫌いである。
東国原さん、「地方から国を変える」って言っていましたが、候補者全員がそう思っているのですよ。
東国原さん、地方を大切になさっているのなら、何故比例区から出るのですか?
東国原さん、自民党総裁候補になるには20名以上の推薦議員がいるけど、それも他人任せですか?
国会議員になる前から総裁、それも真剣、凄い人である。
将来、あの人はアメリカ国籍を取得して、アメリカ大統領になるのではないだろうか。ブラボーである。
http://weblog.dpj-mukoyama.com/?eid=1075968
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首相が7月7日にローマ教皇と謁見へ

2009年06月25日 17時51分33秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

 麻生首相が7月7日(予定)、ローマ教皇ベネディクト16世と謁見することが固まりました。キリスト教カトリック信者にとっては最高の栄誉です。Pope(ポープ)は日本語では「ローマ教皇」と翻訳すべきですが、おそらく戦後のいつからか「ローマ法王」と翻訳されるようになりました。「教皇」は天皇陛下の「皇」と同じ文字を使いますから、それを嫌って「法王」と呼ぶようになった、たぶん役所言葉だと私は思います。ローマ教皇は地上におけるイエス・キリストの唯一の代理人であり、天国への鍵をただ一人持つとされています。

 日本の首相とローマ教皇との会談は1999年の小渕首相以来ですが、ベネディクト16世に代替わりしてからは初めてです。アメリカ大統領はプロテスタントですが、例えば、ブッシュ大統領がローマ教皇に会った際には、「教皇がイラク戦争を許した証拠か?」という認識が広がるなど、欧州・米州を中心に世界政治に大きな影響力があります。南米の大統領がローマ教皇に本国では誰にもしない深々とひざまずく姿が映像として流れると、「うちの大統領はローマ教皇に謁見できるんだ」ということで支持がアップします。

 ですから、私たち、儒教や仏教の影響力が強い世界において、「ローマ教皇とは例えば○○みたいな人だ」、という例示は不可能です。とにかく「偉い人」です。

 もちろん解散しても総選挙までは首相ですから、7月7日前の解散はあり得るわけですが、私はローマ教皇謁見前に解散はしないだろうな、と思います。油断はしないでください。とはいえ、麻生太郎さんにとっても一生に一度の栄誉ですから、サミット前解散の可能性は低くなったと私は考えます。

asahi.com(朝日新聞社):麻生首相、ローマ法王と会見へ 伊G8サミットの際 - 政治

 【トリエステ(イタリア北部)=南島信也】麻生首相が来月8日からイタリア中部ラクイラで開催される主要国首脳会議(G8サミット)出席のためにローマを訪れた際、ローマ法王ベネディクト16世と会見することが固まった。ローマ法王庁(バチカン)関係者が明らかにした。

 首相は7月7日に法王と会見する方向で調整が進んでいる。日本の首相がローマ法王と会見するのは、99年1月に小渕首相(当時)が欧州歴訪の際にヨハネ・パウロ2世を訪ねて以来となる。国際会議で立ち寄った各国首脳に法王が単独で会うのは異例で、麻生首相がカトリック信者であることも考慮したものとみられる。

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