宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。

1年前の記事)戦後70年で羽田孜さん「海外派兵を認める集団的自衛権は、絶対に認められない」何思う岡田さん・・・

2016年08月15日 18時40分40秒 | その他
 
羽田孜先生「安倍総理から日本を守ろう」岡田克也代表「どちらの道を選択するか」
[写真]羽田孜さん(右)と岡田克也さん(左)=岡田かつや後援会発行の討議資料「岡田かつやの歩み」からスキャニング。 平成27年2015年8月15日(土)、終戦から70年を迎えました......
 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SEALDsが解散「隣近所・家族・友人・恋人と政治について語り合うこと」を訴えて

2016年08月15日 12時40分07秒 | 第189回通常国会2015年安保国会

 「自由と民主主義のための学生緊急行動」こと、SEALDs(シールズ)は平成28年2016年8月15日(月)正午過ぎ、解散を発表しました。

 「憲法読めない総理はいらない」「国会前に来させんじゃないよ」というラップの音楽に乗せて国会前で、安保法の強行採決に反対する姿は、多くの国民、マスコミの心を打ち、10万人を超えるデモ参加者が集まりました。

 SEALDsはホームページで、「2016年8月15日、戦後71年の節目をもって、SEALDsは解散します」とし、

 「私たちは、日本の自由と民主主義の伝統を守るために、立憲主義・生活保障・安全保障の3分野で、明確な立場を表明し、デモや街宣などの行動を起こしてきました」

 と振り返りました。

 「とくに昨年の安保法制の強行採決に反対する国会前でのデモや、今年7月10日に行われた参議院選挙に向けた野党共闘の実現、市民参加型の選挙に向けた行動などを行ってきました」

 としました。

 第24回参院選では、32ある1人区のうち、東北甲信越や三重県などで、岡田克也民進党代表ら野党4党による統一候補が11勝しました。

 「本当に止める!」という安保法及び改憲勢力3分の2は止めることができませんでした。

 全国的には、いまだに、左翼だと勘違いしている人が多いようです。

 2012年頃からの、官邸前金曜抗議活動は、反原発から、国会前反戦争行動へと昇華していきました。

 午後3時に行動ならば、地下鉄であらわれ、行動し、すぐに地下鉄で去ってゆく。SNS時代の大人たちとともに、市民連合の動きは高まってきました。そして、安保法強行採決では、国会内外で、「憲法違反!憲法違反!」の声が共鳴しました。

 その一方、私の周りでは、シールズを馬鹿にしながら、安保法強行採決とともに、不安のメールを送ってきたり、「関西では全労連が貸したんで、関東ではうちが貸したんですよ」とシールズを利用しようとする二大政党関係者(のごく一部)を見ました。

 そういう、次世代の見通せない、大人たちを見るにつけ、太平洋戦争に転落していった頃の日本人も同じように、夏の日の蝉しぐれを聴きながら、何も海の外に目をやらない生活をしていたんだろうなと思いを馳せました。

 私の後輩である学生たちに聞いたら、SEALDsのデモに行った人は1人だけ。ただ、その1人は沖縄本島出身者でした。

 SEALDsは「隣近所・家族・友人・恋人と政治について語り合うこと」の大事さを訴えました。

 先月の参院選では、どこに入れたらいいか分からない18歳19歳などの若年有権者が多かったようです。私はそれは保護者の責任放棄だと思います。

 上手く言葉がまとまらないのですが、SEALDs、ありがとうございました。 

SEALDsのホームページ=音が出ます=、2016年8月15日時点、から引用はじめ】

2016年8月15日、戦後71年の節目をもって、SEALDsは解散します。

私たちは、日本の自由と民主主義の伝統を守るために、
立憲主義・生活保障・安全保障の3分野で、明確な立場を表明し、
デモや街宣などの行動を起こしてきました。
とくに昨年の安保法制の強行採決に反対する国会前でのデモや、
今年7月10日に行われた参議院選挙に向けた野党共闘の実現、
市民参加型の選挙に向けた行動などを行ってきました。

結果として、ほとんど不可能だと言われていたにもかかわらず、
野党共闘のもと、参議院選挙では32の1人区全てで野党統一候補が決まりました。
また、選挙の風景にも変化が起こりました。
昨年の夏、自発的にデモや勉強会などを自主的に行った市民たちを含め、
選対には多くの人々が積極的にボランティアとして参加しました。
これまで選挙に関わることの無かった人々が自ら応援演説に立ち、電話がけをし、
ポスターやフライヤーをデザインしてポスティングしたのです。
候補者自身も、市民との関わりの中で、
よりいっそう候補者としての自覚と責任を持つようになっていきました。

しかし、当然ながら、私たちは選挙結果を含め、
これで十分だったとは思っていません。
改善すべき問題点は山のようにあります。
市民が立ち上げる政治は、ようやく始まったばかりです。
個人として路上に立つのと同じように、
「わたし」の声で、日常の目線から政治を語ること。
隣近所・家族・友人・恋人と政治について語り合うこと。
自分の選挙区の候補者に会いに行き、自ら選挙の景色を変えること。
こうした営みは日々行われるもので、一朝一夕に政治を変えるものではありません。
この動きを末永く、ねばりづよく続けていく必要があります。
その積み重ねは、長い時間をかけて社会に根をおろし、
じっくりと育ち、いずれは日本の自由と民主主義を守る盾となるはずです。

あの戦争が終わってから、71年が経ちます。
私たちは、立憲主義を尊重する政治を求めます。
私たちは、持続可能で健全な成長と公正な分配によって、
人々の生活の保障を実現する政治を求めます。
私たちは、対話と協調に基づく平和的な外交・安全保障政策を求めます。
そして私たちは、戦後71年でつくりあげられてきた、
この国の自由と民主主義の伝統を尊重します。

SEALDsは解散します。
しかし終わったというのなら、また始めましょう。
始めるのは私であり、あなたです。
何度でも反復しましょう。
人類の多年にわたる自由獲得の努力から学びながら。
孤独に思考し、判断し、共に行動し、
そして戦後100年を迎え、
祝いの鐘を鳴らしましょう。
This Emergency Action is over.
But the Unfinished Project Must Go On.
2016年8月15日


SEALDs
( Students Emergency Action for Liberal Democracy-s )

自由と民主主義のための学生緊急行動
SEALDs

【引用おわり】 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする