(初投稿日時 2007-11-22 10:57)
来年3月に完了予定だった「消えた年金」の5000万件の名寄せ作業について、厚労相の舛添要一さんが正式に断念を表明しました。
[写真は参院選中の7月25日に富山市内で火花を散らした二大政党党首=北日本新聞]
まずは読売新聞を読みましょう。
該当者不明の年金記録、「名寄せ」完全実施は困難…厚労相(読売新聞 2007年11月22日)
舛添厚生労働相は21日夕、厚生労働省で記者会見し、該当者不明の約5000万件の年金記録について「最後の1円までやるというのは、ある意味で(参院)選挙のスローガン。そういう意気込みでやるということだ。あらゆる手を尽くしても2%残ったというのは国民に報告し理解をいただくほかはない」と述べ、すべて記録の持ち主を特定することは困難であるとの見方を示した。
(略)
舛添氏は「(最後の1円までは)公約で、全力を挙げるが、不可抗力で出来ないという時にはご理解下さいということだ」と述べた。
(略)
5000万件のうち、年内に補正作業が完了するとしていた、524万件の氏名などが欠落していた記録について「数%は、氏名の補正ができない可能性がある」との見通しを示した。
◇
私は第21回参院選で安倍晋三自民党総裁・内閣総理大臣の街頭演説を7月25日富山市、28日池袋五叉路でこの耳で聞いています。
総理は「宙に浮いた年金5000万件は来年の3月までに名寄せして、
最後のお一人まで
しっかりとお支払いします」
と間違いなく言っていました。
ねえ、嘘だったの? 安倍ちゃん。嘘だよね、少なくとも524万件(人)は支払えないんだよ。あんた総理大臣として「最後のお一人までしっかりとお支払いします」って明言していたよね。
嘘だったんですね。どう考えても嘘じゃないの。
少なくとも500万件は「だれがいくら保険料を支払ったのか」が分からないんだよ。記録がないんですよ。
だったら「最後のお一人までしっかりとお支払い」できるわけないじゃないか!
参院選で日本中、嘘をついて回ったんだね。あんたは総理失格じゃないよ、人間失格だよ。
【自民党の参院選マニフェストも嘘八百】
手元に「成長を実感に!(自民党参議院選挙公約 2007(要約版)」というチラシがあります(自由民主党届け出パンフレット第2号)。
●信頼できる年金制度の再構築●
誰もが老後に不安を感じないことが、「成長」の原点。
年金記録を徹底調査。すべての被保険者に年金を完全支給。
社会保険庁は廃止・解体、労働組合のぬるま湯体質を一層。
って書いてあります。
どうやって「すべての被保険者に年金を完全支給」するんですか?
ねえ、どうやって。ねえねえ、教えて、どうやって完全支給するの?
【今後の展開】
与党党首である総理大臣が「嘘」を公約の一番手に持ってきていたというのは、デモクラシーに対する重大な危機です。
フランス革命以降の200年あまり、世界中で「デモクラシー」獲得のためにどれだけの血が流れたのでしょうか。我が国の自由民権運動もしかりです。
先人たちの苦労を考えれば、この問題は
絶対に許してはいけません。
参院厚労委での安倍晋三さんの証人喚問を求めたい。安倍さんは政治活動を復活したそうですから、体力的にも大丈夫でしょう。
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安倍晋三首相の第21回参院選ウソ公約問題と年金問題に関するエントリーはこちらから一覧できます。
【追記 2007-12-29 14:00】
このエントリはここ1週間も連日、平均120PVを記録しています。
少しでも多くの方に2007年の締めくくりとして読んで頂きたいので、再度、日付を最新にします。コメント、トラバよろしくお願いします。
【追記 2007-12-17 22:00】
連日、多数のアクセスをいただいているので、時刻を変更し、見やすい位置に移動しました。