宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【スポーツ報知】「首相にも記者にも、『浮浪雲』をぜひ読んでもらいたいね」小沢一郎さん

2008年06月19日 00時27分08秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

民主党・小沢代表が福田氏、小泉氏に政界引退のススメ(スポーツ報知) 単独インタビュー

[写真はスポーツ報知、刷り上がったばかりのマンガ選集「あちきの浮浪雲」を手に語る民主党・小沢一郎代表]

 民主党・小沢一郎代表(66)が、ジョージ秋山氏の人気マンガ「浮浪(はぐれ)雲」の全818話から10作品を厳選して解説した「選・小沢一郎 あちきの浮浪雲」(小学館、1400円+税)を20日に出版する。小沢代表は、スポーツ報知のインタビューにこたえ、同作品の魅力を熱弁。福田首相や小泉元首相に対し、主人公のような悠々自適の“浮浪人生”(政界引退)をすすめた。

 マンガの舞台は江戸の幕末。主人公の浮浪雲(以下はぐれ)は、品川宿の問屋場「夢屋」の頭で、日々を悠々自適にのんびり暮らす遊び人。坂本龍馬や沖田総司ら歴史上の人物とも交流し、人生を語り合う。「はぐれの生き方こそ理想」という小沢氏は、教育や老人問題、家族のきずななど現代に通じるテーマが描かれた通算818話の中から10話をセレクトした。

 「凡人は達観して悟りの心境になることは、なかなかできない。はぐれのように超越しては生きられない。むしろ、だからこそ、ぐちゃぐちゃした時に『浮浪雲』を読んで、いろいろと考えるんだね」

 小沢氏が話題本を出版すると政局が動く。ベストセラー「日本改造計画」(講談社)を出版した93年は、直後の総選挙で自民党が敗れ、小沢氏の尽力で細川連立政権が誕生した。今回は、民主党が与野党逆転を狙う。

 「選挙は全然意識していない。勉強マンガ、道徳マンガを知ってもらいたいと思った。『浮浪雲』には、男女のことも描かれているけれど、人生観、倫理観のようなものが基調になっている」

 自民党の麻生太郎前幹事長がマンガ好きを公言し、秋葉原での支持率をアップさせているが、それに対抗した形だ。

 「彼が何を読んでいるのかさえ知らない。どのマンガがどう、ということはないんだけれど、人の批判ばかりして興味をそそるというのは、僕は好まない」

 趣味本では、小泉純一郎元首相が「音楽遍歴」を出版したばかり。これにも立ち向かう。

 「そんなのを出したらしい、とは聞いてはいるけど。それより、小泉さんは『浮浪雲』を読んだ方がいいね。(首相時代に)あれだけ好きなようにやったんだもの。民衆はちゃんと見ていますよ」と勇退を勧めた。

 はぐれが息子の新之助に、いろんな処世術を授けるのも、このマンガの名場面。めがねをかけている新之助のキャラは、かつて中国で「のび太」と呼ばれたことのある福田首相に似ている?

 「どうかな。新之助はまだ、おやじの心境になっていないもの。もうちょっと勉強して、自分の精神を鍛錬しないとね。本当はそうでないと、総理大臣なんてやっていられない」

 民主党は福田首相に対し、参議院で史上初めて、問責決議を可決させた。法的拘束力はないものの福田首相が、はぐれの心境を持っていたとすれば…。

 「持っていたら、辞めているでしょう。なかなかその心境まで行かないものだけれど、こんな状況(支持率低迷)なら、とうに辞めているよ」

 その覚悟は自分自身にもある。選挙で負ければ、いつでもはぐれになるつもりだ。

 「そうだね。余生は『浮浪雲』の心境で送りたい。僕のあこがれだね。でも、たとえ暇ができても、なかなかああいう心境にはなれない。釣りとか碁をやっている時ぐらいだろうな」

 ―「浮浪雲」との出合いは?

 「汽車に乗って国(選挙区の岩手4区)に帰るときに、女房がビッグコミックオリジナルを買ってきたのがきっかけ。単行本は全部(最新刊は86集)そろえている。若いときは、酔っ払って帰っても読んだものだよ」

 ―ほかに好きな漫画は?

 「東海林さだおさんの『サラリーマン専科』は、ほのぼのとして愉快。風刺マンガなんだけれど、悪口を書かない。最近では、倉田真由美さんの『だめんず・うぉ~か~』もおもしろい」

 ―昨年夏の参院選では「政治生命をかける」と宣言して戦った。

 「僕は別に運命論者じゃないけれど、人というものは天が求める。世の中、社会が求めるんだね。人為的に、それこそパフォーマンスをしたからといって、天命が下るとは限らない。そして、天命が下るという思いを持ったときは、努力をしないといけない。努力をして、それでも天が必要としないというときには、去る以外にない」

 ―そういう主張をパフォーマンスと見る向きも。

 「だから、永田町の記者たちは全然だめなんです。自分のげすな根性をそのまま相手に押しつけてくる。本当に困ったものだよ。首相にも記者にも、『浮浪雲』をぜひ読んでもらいたいね」

(2008年6月18日06時02分  スポーツ報知)
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福田首相、消費税増税に言及

2008年06月18日 22時40分06秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

 福田首相(自民党総裁)は17日、サミット参加国の通信社のインタビューで消費税の税率を引き上げる方針を示唆しました。

 福田首相が温暖化ガス削減の中期目標の設定を北海道洞爺湖サミットの開幕前にあきらめたことは、海外で大きく報じられています。「米国に配慮したとみられる」という分析付きの記事です。とはいえ、議長としての手腕を懸念するような報道は私が見た限りでは、さすがにないようで、安心しました。

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消費税上げは不可避=「決断の時期」と強調-福田首相(時事通信) - goo ニュース

 福田康夫首相は17日午後、都内で主要8カ国(G8)通信社のインタビューに応じ、消費税について「日本は世界有数の高齢化社会だ。その国が5%でやっている。だからこれだけ財政赤字を背負っている。その辺のところを決断しないといけない。大事な時期だ」と述べ、税率引き上げは不可避との認識を表明。決断の時期を探っていることを示唆した。

 今秋の税制抜本改革では、首相が打ち出した道路特定財源の一般財源化の具体化が課題となる。加えて、基礎年金の国庫負担割合を3分の1から2分の1に2009年度から拡大するため、消費税を含む幅広い検討が必要となる。首相の発言は消費税増税を排除せず、本格的に議論する意向を示したものだ。

 首相は同時に、「国民世論がどう反応するか一生懸命考えている」と述べ、世論の動向を慎重に見極める考えも示した。首相は一般財源化に当たって、少子高齢化や環境問題への対策を重視するとしている。首相としては、こうした方針を貫くことで消費税上げに国民の理解を得たい考えとみられる。  


【郵政民営化】見直しを第45回総選挙マニフェストに―菅直人さん

2008年06月18日 22時26分24秒 | 人物

[写真は国民新党の自見庄三郎副代表]

 民主党(DPJ)代表代行の菅直人さんは、第45回衆院選マニフェストに「郵政民営化見直し」を盛り込む考えを示しました

 民主党・国民新党は「郵政民営化凍結法案」(自見庄三郎さんら提出)を昨年12月に参院で可決させ、衆院で審議しています。

 今の国会の最終日に衆院総務委員会が開かれると思いますが、おそらく「継続審議」扱いになるでしょう。

 「国民の財布」である日本郵政(ゆうちょ銀行、かんぽ生命)は300兆円(3兆ドル)もの資産を現金や日本国債で持っています。

 政府・自民党は2010年10月にも日本郵政の株式を売却するというとんでもない謀略を企んでいます。

 私は日本郵政を再国営化しろ!とは言いませんが、株式売却という文字通りの売国行為は絶対に阻止しなければなりません。

 とりあえず、この法案を通してしまえば、あたかも出血箇所をクリップでとめるように、最悪の事態(外資の乗っ取り)は避けられます。

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 2007年12月12日付エントリ【参院本会議】郵政民営化凍結法案が可決→衆院へもご参照ください。

 民主党HP内のhttp://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=12063から法案などをダウンロードできます。

 法案の正式名称は「日本郵政株式会社、郵便貯金銀行及び郵便保険会社の株式の処分の停止等に関する法律案(第168国会参法7号)」

郵政見直し、衆院選公約に=民主・菅氏(時事通信) - goo ニュース

2008年6月18日(水)14:30
 
 民主党の菅直人代表代行は18日午前、札幌市で開かれた日本郵政グループ労働組合(JP労組)の全国大会であいさつし、次期衆院選のマニフェスト(政権公約)に関して「そろそろ作成に入らないといけない。郵政の見直しについてもJP労組の意見、国民新党との協議をしっかり踏まえて取り組んでいきたい」と述べた。 

【前原“退場勧告”メール】前ネクスト農相、ブログで真相を明かす、騒動収束へ

2008年06月18日 17時42分47秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代


[写真=しのはら孝前ネクスト農相]

 通常国会の会期末を控えた民主党に吹き荒れた「前原“退場勧告”メール騒動」。

 沈黙を守っていた3人のネクスト農相経験者の1人、篠原孝さん(長野1区比例)が、自らのブログでついに真相を明かしました。

しのはら孝blog: 前原前代表の民主農政批判への反論 08.06.17
 
http://www.shinohara21.com/blog/archives/2008/06/080617.html

 ※以下、このエントリ内の[]内の緑文字はしのはら孝blogからの抜粋引用です。ぜひリンク先もご覧下さい。

 ちなみに私はメールの原文を書いたのは篠原さんではないかと予測していましたが、篠原ブログは、

[夜は国対の会合がありましたが、もっぱらこの件が話題になりました。大半の皆さんは私が過激な文章を書いたと誤解していました。]

 とした上で、原文執筆者は筒井信隆ネクスト農相だとしました。
ですから当ブログ12日付エントリの
ちなみに全くの勘ですが、文面からしてドラフト執筆者は篠原さんだと推理します。」という“推理”は誤りだったようですから、取り消します。

 6月8日付で読売が報じた「中央公論」の前触れ記事などを読んだ農水部門の複数議員から意見が筒井ネクスト農相に集中。筒井さんの原文をみた篠原前ネクスト農相が「山田正彦元ネクスト農相を含めた3名の連名にしましょう」という友情を示したというのが真相のようです。

 [これにカチンときたのが、農家への戸別所得補償制度に取り組んできた農政関係者です。同僚議員からも農家からも何という不謹慎な発言か、放置すべきではないとの電話が入りました。そこで週末から筒井信隆現NC農水大臣と連絡を取り合い、対応を協議しました。]


 篠原さんは、農業者戸別所得補償法案(直接支払い)を「私が30年間手塩にかけた政策」だと強調しています


 [「1兆円の農業者戸別所得補償(直接支払い)」は、私が30年間農林水産省に勤め、羽田さんに口説かれて民主党入りし、農政を手掛けて4年余、手塩にかけた政策です。]

[主張の内容も1兆円という金額も菅、岡田、前原、小沢の4代表の間、変わっていません。]

 そして、メール送信後の翌日に前原誠司副代表と会えたそうです。

[ようやく、13日朝、前原さんともしっかり話をする機会を持てました。]

 とし、

[前原さんには、これを機会に農政にも本格的に取り組んでほしいと思います。民主党内部で議論すべしという私の言に、前原さんは、農林水産部門会議にも出るようにすると素直に応じました。


 と民主党内に吹き荒れた政策論争は、当事者や国民にとって生産的な方向性で収束したようです。

 そして篠原さんはブログの最後で、

[私は、前原さんが研鑽を積み、成熟し頭に白髪がまじり、薄くなった頃に日本のリーダーのなることを楽しみにして待つ一人です。]

 若干、微妙な表現ながら、いつしか前原総理が誕生する日への期待を込めてブログを締めくくりました。

 長野1区(中選挙区時代含む)はあの“倉石農政”の倉石忠雄・元農林大臣や、現職農相を生み出した土地。インパクトの強い篠原農政が、日本農政のピンチを救う時が来るかもしれません。

 ぜひ、経緯に関する全文は篠原ブログで直接、ご覧になって下さい。面白いです。

 自民党内では、「40日抗争」、「郵政造反」など内輪もめは枚挙にいとまがありませんが、「前原“退場勧告”メール騒動」のように党内の政策形成プロセスがこのように国民に透明な形で出たことがあったでしょうか?

 「40日抗争」も「郵政造反」も私たちの元に届いた情報のうち、最も印象深いのは「自民党本部内で暴れるハマコーの姿」でした。これがデモクラシーといえるでしょうか?

 口角泡とばして政策論争に明け暮れる民主党議員たちの「騒動」。「デモクラシーが国民のものになる歴史的過程のまっただ中にいるのだな」と感じた2008年夏、民主党の青春。

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岡田克也が初の著作『政権交代』発売 宮澤解散から15年、あの日と変わらぬ志

2008年06月17日 23時17分38秒 | 岡田克也、旅の途中


 「宮澤総理、あなたは国民に対して、ぬけぬけと嘘をつきましたね」

 野党第一党だった日本社会党委員長の山花貞夫さんのハキハキとした声。
 宮澤内閣不信任案を提出した趣旨説明の冒頭部分。今でも忘れられません。

 平成5年(1993年)6月18日の嘘つき解散

 あの日から15年が経ったんですね。

 とはいえ、感慨なんかありません。もう15年も経ってしまったのです!

 横浜開港から明治維新までたった9年間。
 ソ連崩壊から55年体制崩壊までたった3年間。

 しかし、羽田内閣が倒れてから14年間、日本の時計は止まったままなんです。

 嘘つき解散で、改革を目指した羽田孜さん・小沢一郎さんら「新生党35人衆」、鳩山由紀夫さんら「新党さきがけ10人衆」の多くは今でも政界の中心です。

 もう覚えている人も少ないでしょうが、新生党35人衆で最年少の一年生議員が岡田克也だったのです。

 青年代議士の「二大政党は、三越党と高島屋党でいいんだ」という二大政党論を私は今でも覚えているし、今でも同感です。
 つまり、イデオロギー対立ではなく、バックアップ政党が重要だということ。

 あれから15年。あの日の志そのままに岡田克也さんの初の著作「政権交代 この国を変える」(講談社、1500円)が発売されます。

 どうかみなさん、岡田克也が嫌いでも、支持できなくても、政策が合わなくてもかまいません。もっと岡田克也のことを知って下さい。お願いします。

 “鉄面皮”“笑わん殿下”と呼ばれた岡田克也がついに語り出した2008年夏。民主党の青春。

岡田克也著「政権交代 この国を変える」
ISBN-10: 406214607X
ISBN-13: 978-4062146074
版元 講談社
判型 四六判
定価 1500円
初版 2008年6月18日

【追記 2008-6-26】

 読み終えましたので、「抜き書き」をまとめました。参考にしてください
6月26日付けエントリ)
岡田克也『政権交代』で「父との二人暮らし」を初めて語る

【追記おわり】

 以下、岡田かつやHPから引用します。
http://www.katsuya.net/book.html

 ちょうど15年前の6月18日、宮沢内閣不信任案が可決され、ほどなくして非自民党政権である細川政権が成立しました。

 いわゆる55年体制以降、日本に実現した唯一の政権交代です。

 しかし、それはわずか11ヵ月で自社さ連立政権に取って代わられました。

 細川政権を誕生させ、野に下っても「政権交代ある政治の実現」を目指してひた走る政治家・岡田克也初の著書を、まさに6月18日に刊行します。

 いま、さまざまな綻びを露呈する日本は危機的状況にあります。

 年金、財政、環境問題・・・。現政権は時代の変化に対応できていません。

 この国を救うには政権交代しかない。――それは、なぜか。

 著者が自らの政治信念を綴った本書は、日本の未来を左右する一冊です。

【本書の内容】                 
第1章 政権交代で日本が変わる
第2章 この国を何とかしたい
第3章 なぜ自民党ではダメなのか
第4章 非自民政権の成立と崩壊に見たもの
第5章 新党の誕生と失敗の中で
第6章 民主党をエクセレント・パーティーに
第7章 日本に起きている地殻変動
第8章 民主党政権という“新しい政府”
終 章 自由で公正な社会を実現する

 「いまの政治で本当にいいとお考えですか。もし、いまの政治であなたやご家族の生活に不安がなく、お子さんやお孫さんの時代によりよい日本になっていると信じておられるなら、政権交代は必要ありません。しかし、いまの政治に不満や不安があり、これを変えたいと思うのであれば、政権交代がどうしても必要です」
(「はじめに」より)

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台湾の呂秀蓮前副総統(民進党)が民主党を訪問

2008年06月17日 17時57分36秒 | 人物
[写真はwikipediaから]

 台湾初の女性副総統を8年間務めあげた呂秀蓮(ろ・しゅうれん)さんが、退任1ヶ月足らずで民主党本部を訪れました。民主党ニュースが伝えました。

 民主党日本・台湾友好議員懇談会の会長の衆院議員池田元久さん、中井洽さん、仙谷由人さん、参院から岡崎トミ子さん、蓮舫さんらが出席しました。

 呂秀蓮さん(64歳)は、国際職業婦人協会の台湾支部会長として来日したそうです。

 池田懇談会長、中井元法務大臣は民進党が日本との関係をかつてないほど発展させたことと台湾の民主化を前進させたことに敬意を表しました。

 これと前後して、尖閣諸島での領海侵犯事件がおき、馬英久・国民党政権が日本大使(経済文化代表処代表)を召還する騒ぎが起きています。今後の国民党政権と日本との関係に暗雲が立ち込めてしまいましたが、相変わらず政府・自民党に危機感が感じられません。

 呂さんは「日本・民主党と台湾・民進党の友好の発展と次期総選挙における民主党の健闘を祈願する」との趣旨のエールを送ったそうです。

 台湾の世論調査では、「一番好きな国の一位が日本である」とし、密接な友好関係を望むと強調し、先般起きた海上保安庁の巡視船と台湾の漁船の衝突事件が双方の友好関係を傷つける事態に発展しないように取り組んでいくことの重要性を指摘した、と民主党ニュースは伝えています。

 民進党も腐敗体質から早く抜け出して、4年後ないしは8年後の政権復帰に向けて、頑張れ!!

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「ラーメン危機」を日本農業新聞が報じる

2008年06月17日 13時07分39秒 | 経済


 17日付日本農業新聞は1面トップで「ラーメン危機 消える高級小麦粉」という気になる記事を掲載しました。

 記事によると、「ラーメンブームを支えてきた」豪州産の「プライムハード」という高級小麦粉が「枯渇寸前」だそうです。

 オーストラリアの2年連続の大干ばつが原因。「世界的な小麦の高騰で、麦の政府売り渡し価格はこの1年で4割上昇、1トン当たり7万円に迫る。プライムハードはそれより3割程度高く、わずかなパイの争奪戦が加熱」しているそうな。

 全然知らなかったのですが、ラーメン用の小麦粉は戦後、アメリカの独壇場だったのが、10年ほど前から「プライムハード」に一気に切り替わったそうです。

 「プライムハード」は「真っ白でつやがあり、こしの強さに欠かせないグルテンを多く含む。時間がたっても変色しにくい」と分析した上で、「味一本で勝負したい店主には、垂涎(すいぜん)の粉だ」と日本農業新聞は評価しています。

 この連載企画のタイトルは「シリーズ食料有事 第3部 依存の果てに」の第1回。
 本当に食と農業というのは相互依存の積み重ね、複雑怪奇なものです。
 「1970年代のオイルショック以来の未曾有の危機」「世界に翻弄される日本の食と農」と日本農業新聞は筆を進めています。

 なんとかこのピンチを乗り切りましょう。


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[シリーズ食料有事第3部 依存の果てに](1)消える高級小麦粉 ラーメン危機/値上げ、減る客足(日本農業新聞)

掲載日:08-06-17
 ラーメンブームを支えてきたオーストラリア産の高級小麦粉、「プライムハード」が枯渇寸前だ。

 「まったく手に入らない」。今年3月、横浜市で創業84年の老舗製めん業者「満寿屋(ますや)」の3代目、金子増男さん(52)は、仕入先の製粉業者から突然、品種変更を通告され、あぜんとした。6年前から、この小麦粉で中華めんを製造し、ラーメン店からの評価を積み上げてきた。

 世界的な小麦の高騰で、麦の政府売り渡し価格はこの1年で4割上昇、1トン当たり7万円に迫る。プライムハードはそれより3割程度高く、わずかなパイの争奪戦が加熱する。


【自民党】山梨2区・佐賀3区で郵政造反組大物を公認

2008年06月16日 23時10分23秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
[写真上は堀内光雄オフィシャルウェブサイト
[下は岡崎朋美さん=富士急スケート部ウェブサイト=一部トリミング]

 自民党は16日、第44回総選挙で、同党を離党し、小選挙区で当選し、安倍総裁の下、自民党に出戻った「郵政造反組」と、小泉総裁が擁立した「刺客」候補として小選挙区で負けながら比例復活した議員が競合していた3選挙区の公認内定を決めました。


 山梨3区は、小泉首相秘書官から衆院に出た“真正”チルドレンの小野次郎さん(55歳)。小選挙区での返り咲きで3選をめざす、主党農政の中堅、後藤斎(ごとう・ひとし、50歳)との激戦になります。郵政造反組の保坂武さんは甲斐市長選に出馬する予定です。よって山梨3区は、10月に補欠選挙となる見込みで、二大政党の対応が注目されます。

 山梨2区では、富士急行会長の堀内光雄さん(78歳)、佐賀3区では保利茂元衆院議長の長男、耕輔さん(73歳)の公認が内定。両選挙区は山がちのうえ、現時点で政権準備政党の公認内定者がいないため、逆風下でも両氏が議席を獲得することが有力となりました。

 山梨2区、佐賀3区のチルドレンは転出を余儀なくされましたが、特に佐賀3区のチルドレンは議席を失うことが確実な見通しです。

 ◇

 堀内光雄さんは通産大臣のときに石油公団廃止の道筋をつけた人で、「郵政民営化に別段、反対ではないが、親友の綿貫民輔さんを助けるために離党した」との趣旨の発言をしていました。

 けっこう、面倒見のいい人のようで、“朋ちゃんスマイル”の岡崎朋美選手は富士急の社員です。

 富士急スケート部HPの「第3期黄金時代」の歴史から抜粋引用します。

平成2年(1990)、岡崎朋美が入社。よき先輩に囲まれ次第に力をつけていった。
平成10年(1998)、岡崎、宗像、三宮、根本の4選手が長野五輪に出場。岡崎は500メートルで日本女子短距離陣初となる銅メダルに輝く。リレハンメルオリンピック後、岡崎は、富士急そして日本の柱として、スケート界を牽引してきた

 そして部員紹介では岡崎主将は「
今シーズンは全日本スプリントが富士急ハイランドで行われますので、まずはそこに標準を合わせてトレーニングし更なるレベルアップをしていきます
」と富士急関連会社での全日本スプリント開催を喜んでいます。
 ちなみに「現役選手では世界でも最高齢(笑)」と語る朋ちゃんは、「(堀内光一郎)社長からは『2010年のバンクーバー五輪まではやってくれ』と言われている」とインタビューに答えていたのを聞いたことがあります。

 このように、スポーツにはスポンサーが必要です。男気のある堀内ファミリーの支配は続くでしょう。

 ところで、一度だけ日帰りハイキングで富士急に乗ったことがありますが、運賃がメチャクチャ高くて驚きました。


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「刺客」に試練、郵政反対組の内定も 自民の公認調整(朝日新聞) - goo ニュース

 自民党は16日、郵政反対組と「刺客」が公認を争う衆院小選挙区で調整がついていなかった4選挙区のうち、山梨2区・3区、佐賀3区の3選挙区で公認候補予定者を正式に決めた。古賀誠選挙対策委員長らが同日、党本部で各県連役員と面会して伝えた。

 公認候補予定者に決まったのは、山梨2区の堀内光雄、山梨3区の小野次郎、佐賀3区の保利耕輔の3氏。山梨3区は郵政反対組の保坂武氏が山梨県甲斐市長選への転出を決めているため、05年総選挙の刺客で初当選組の小野氏が公認候補予定者に内定したが、山梨2区、佐賀3区では郵政反対組が内定した。


鳩山兄弟に関する分かりにくい新聞の見出し

2008年06月16日 13時31分17秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代


 産経新聞(MSN産経)なんですが、

 民主・鳩山氏反論 弟が広めた小沢代表との「不仲説」に


 という記事が出ています。
 私はこういう見出しを見ると、いまだに鳩山幹事長と鳩山法相のどっちが兄でどっちが弟か混乱してしまいます。私だけでしょうか?

 由紀夫さんは昭和22年(1947年)2月11日生まれ、
 邦夫さんは昭和23年(1948年)9月13日生まれです。

 これ調べて初めて気づきましたが、二人とも団塊の世代なんですね。とはいえ、団塊らしくないのはふたりがお坊ちゃんだからでしょうか。

 私は、子供の頃から文京区へチャリンコ(自転車)で行きますが、「はと山くに夫とはばたく会」というナイスなネーミングの後援会のシール・看板をよく見かけました。お国替えした今でも、残っています。そのせいで、鳩山家の長男は邦夫さんだと錯覚してしまいます。

 邦夫さんが早大で講演した際、「みなさん鳩山家は良家ではありません!」と話を切り出し、講演の前半30分間、「いかに鳩山家が良家ではないか」について延々と説明したのには面食らいました。

 話は変わりますが、15日朝のフジ「報道2001」に鳩山、伊吹両幹事長が出演。鳩山幹事長は「一内閣一問責だ。秋の臨時国会では人(総理)が変わっているんじゃないんですか?」と伊吹さんに質問。伊吹さんは苦虫をかみつぶしたような表情をしたまま、何もしゃべらず、否定はしませんでした。放送時間の関係もあったように思います。

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民主・鳩山氏反論 弟が広めた小沢代表との「不仲説」に
2008.6.15 21:36
  民主党の鳩山由紀夫幹事長は15日、山口県宇部市での講演で、小沢一郎代表と鳩山氏との関係が悪くなっていると指摘した弟の邦夫法相の発言を取り上げて「勝手なことを言っている。ふざけた話だ」と反論した。邦夫氏は9日、都内での会合で「小沢氏と兄がうまくいっていると、私と兄は疎遠になる。ところが最近、兄から頻繁に電話がかかってくる」と述べていた。

 講演で由紀夫氏は、邦夫氏との電話について「弟からかかってくる方が多い。自分からは年に2回ほどかける程度だ」と指摘。「小沢氏との間にすきま風が吹いていると言われてはたまらない」と強調した。


小沢代表、震災翌日の岩手、宮城を視察、励まし 【追記あり】 

2008年06月16日 13時03分25秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

【追記 2011-3-17】

 このエントリーは、今から3年前の「2008年(平成20年)6月16日付」で更新した物です。念のため。

【追記おわり】


 岩手・宮城内陸地震。断層のずれによる揺れとともに「ゴォー」という音が本震・余震とも鳴り響いているそうです。なんともいやなことです。

 民主党の小沢一郎代表は発生翌日の15日、両県の被災地域を訪れ、市役所から説明を受け、被災者を見舞いました。土砂崩れ現場の視察も行い、与野党問わずに復旧に全力を上げる方針を示しました。

 小沢さんは衆院の黄川田徹さん、階猛さん、参院の平野達男、主濱了、工藤堅太郎、藤原良信さんと岩手県一関市役所を訪問。坂本副市長や駐在していた岩手県の担当部長から被害の現状と復旧作業の状況の説明を受けました。

 小沢代表ら一行は、矢櫃ダム付近の土砂崩れ現場に向かい、重機による土砂の除去作業などを視察しました。

 この後、避難所となっている、一関市立本寺小学校を訪れ、被災者を見舞うとともに、民主党としても復旧に、最大限努力する方針を説明しました。

 次に宮城県栗原市を衆院の安住淳さんと訪れ、市長から説明を受けました。

 さらに、市の災害対策本部を訪ね、職員に「昨日から大変な努力の連続だと思う。人命第一としながら、住民の方たちの生活の安定のために頑張ってくださっている」と謝意を示し、「私たち(民主党)も、市、県、与野党を問わず我々のできることは全力で努力する」と表明しました。

 栗原市の緊急避難所の「みちのく伝創館」では、道路が塞がっているため自宅に帰れないというお年寄りから「早く普通の生活に戻りたい」といった声を聞きました。

 小沢代表は記者団に「災害対策に与野党は関係無い。全力で努力したい」と語り、具体的には、16日にも災害対策特別委員会の理事会の開催を民主党から要求し、理事会が開かれることになったことを上げました。

 ところで小沢一郎さんは岩手4区選出。一関市は岩手3区で、小沢さんは選挙区に入りませんでした。しかし、奥州市(旧水沢市)でも、甚大な被害が出ていることは、発災直後から明らかになっています。

 一部新聞では、「災害に傾注している姿勢を示すため、“お国入り”を避けたようだ」との観測を示しています。

 小沢さんがはっきりと説明していないようなので分かりませんが、小沢一郎なりの政治哲学・美学に基づくものでしょう。それはいつも同僚議員、秘書、マスコミ、国民に伝わりにくく、様々な疑心暗鬼につながってしまうのですが、それも含めて「小沢一郎」です。

 ちなみに、福田首相(自民党総裁)は発災当日、東京で指揮を執りながらも、“後期高齢者”の手直し(骨太の方針2008作り)のため、首相補佐官や大田経財相との打ち合わせを同時進行でこなしました。

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ありがとうございました。


【前原“退場”メール最後のエントリ】京都2区の農業者は1052人

2008年06月16日 06時55分31秒 | 人物
 前原副代表をいじめるのが私の本意ではありませんので、できれば「前原“退場勧告”メール事件」の一連のエントリはこれで終わりたいです。
 何か続報があれば別ですが・・・

 全国市町村要覧(第一法規)で調べてみました。もとのデータは2000年国勢調査から。

 京都2区の京都市内3つの行政区の第一次産業(農業など)の就業人口ですが、

 左京区 544人(就業人口全体の0・7%)
 東山区  30人(同0・1%)
 山科区 478人(同0・7%)

 と前原さんの選挙区に農家は合計1,052人しかいないことが分かりました。

 兼業農家がカウントされていない可能性もありますが、2000年以降後継者不足などで廃業した農家があるでしょうから、1000人前後という認識でいいでしょう。

 というわけで、前原副代表は、せめて「消費者の立場からすれば、民主党農政は~~」という観点で発言をした方がいいのではないでしょうか。

 ところで、「前原“退場”メール騒動」の一連のエントリは驚くほどのアクセスをいただきました。

 新聞社、放送局の政治部長・デスク・キャップ・記者殿。民主党ネタ相当需要があるみたいですよ。OBからの忠告、受け止めてください。

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ありがとうございました。

【情報公開】アクセス数(終盤国会)

2008年06月16日 00時12分00秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 アクセス・ランキング紹介です。
 終盤国会はやはり関心が高いようです、良い成績を残すことができました。
 読者のみなさま、ありがとうございます。
 ただ、通常国会閉幕後→秋の臨時国会開幕までの2ヶ月間はネタ不足が予想されます。
 この2ヶ月は、総支部長(現新元問わず)の活動紹介などもしようと思っています。
 6月12日付エントリご協力をお願いします!などに連絡先も書いてあります。

 面白い媒体に育ってきたと自画自賛しておりますので、どうぞご活用いただければと思います。(ただし私もジャーナリストですので、面白い事例に限らせて頂きます)。

【国会傍聴記by下町の太陽・宮崎信行】のアクセス・ランキング

アクセスとランキングの状況を表示します。ランキングは上位1,000件まで表示されます。

過去1週間の閲覧数・訪問者数とランキング(日別)

日付 閲覧数 訪問者数 ランキング
2008.06.15(日)    1243 PV    420 IP   822 位  / 1037916ブログ
2008.06.14(土)    1852 PV    552 IP 484 位  / 1037223ブログ
2008.06.13(金)    2451 PV    803 IP 271 位  / 1036634ブログ
2008.06.12(木)    2421 PV    605 IP 467 位  / 1036058ブログ
2008.06.11(水)    2479 PV    661 IP 402 位  / 1035405ブログ
2008.06.10(火)    1035 PV    407 IP 907 位  / 1034778ブログ
2008.06.09(月)    1624 PV    572 IP 564 位  / 1034027ブログ


過去3週間の閲覧数・訪問者数とランキング(週別)

日付 閲覧数   訪問者数 ランキング
2008.06.08 ~ 2008.06.14    13320 PV    4016 IP    522 位  / 1037223ブログ
2008.06.01 ~ 2008.06.07 10527 PV    3212 IP    782 位  / 1032665ブログ
2008.05.25 ~ 2008.05.31 12661 PV    3540 IP    703 位  / 1028041ブログ



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ありがとうございました。

平成20年岩手・宮城内陸地震、福田内閣初の大震災、初動は?

2008年06月15日 15時49分26秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会
首相「危機管理」に懸命、政権発足後初の大地震(読売新聞) - goo ニュース

 政府は14日、岩手・宮城内陸地震の発生直後に首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置、泉防災相を現地に派遣して被害の把握と被災者の救助に努めた。

 政権発足後、初めて直面した大地震に対し、福田首相は2度危機管理センターを訪れ、夜間も救助活動を続けるよう指示するなど懸命に対応した。

 首相は地震発生7分後の午前8時50分、官邸に隣接する首相公邸で首相秘書官から一報を受けると、「被災状況の早期把握、迅速な広報、被災者などがある場合は救助に全力を挙げるように」と指示。その9分後に陸上自衛隊のヘリが情報収集のため八戸駐屯地を飛び立った。午前11時ごろには岩手、宮城両県知事からの災害派遣要請に基づき自衛隊が救援活動を開始した。

 首相自身は午後1時に公邸から官邸に移り、官邸対策室で陣頭指揮にあたった。公邸に戻っても断続的に報告を受け、午後3時過ぎ、伊藤哲朗内閣危機管理監に「現地では日没が迫っている。警察、自衛隊などのヘリコプターを効果的に運用し、状況把握に努め、救出活動に全力を挙げてほしい」と指示を重ねた。

 首相は夜には、再び官邸対策室を訪れ、泉防災相に電話で状況を聞いた。15日には冬柴国土交通相も被災地に派遣する予定だ。

 昨年7月の新潟県中越沖地震では、当時の安倍首相が発生当日に被災地を視察した。福田首相は被災地視察について、「今のところ(予定は)ない」と記者団に語り、慎重な姿勢を示した。「首相が発生直後に行けば、現場が首相への対応に人手を割かなければいけなくなり、行っても混乱するだけだ」(首相周辺)との判断からだ。

 政府は今後、被害状況を把握して、岩手・宮城内陸地震の激甚災害指定の検討に入る方針だ。


【資料編】「前原批判メール」全文 ネット上で大きな関心集まる

2008年06月14日 18時48分24秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

[写真は民主党の前原誠司副代表

 筒井信隆さん、山田正彦さん、篠原孝さんの3人のネクスト農相経験者による「前原副代表“退場勧告”メール」がブログなどで大きな話題になっており、私も驚いています。
 この件に関する正確な理解に資するため、前のエントリの下に参考としてつけていたメール全文を資料編としてエントリ化します。

【関連エントリ】

6月13日付エントリ
【前原批判メール】農水部門会議幹部「戸別補償への批判は看過できない」
6月12日付エントリ民主党批判を繰り返す前原副代表に「退場」メール 筒井、山田、篠原3議員 

【おわび】
 昨夜23時40分の初投稿から、14日午後7時まで、赤字の部分が欠落していました。コピー&ペーストの作業中の技術的なミスで、他意はありません。大変失礼しました。

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ありがとうございました。



【資料編】 「前原さんへの“退場勧告”メール」の全文は以下の通り。

民主党国会議員各位<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

前原誠司民主党副代表の妄言を糾弾し、その「退場」を勧告する<o:p></o:p>

2008.6.12<o:p></o:p>

ネクスト農水担当 筒井信隆 <o:p></o:p>

前ネクスト農水担当 篠原 孝 <o:p></o:p>

元ネクスト農水担当 山田正彦<o:p></o:p>

                   <o:p></o:p>

1,はじめに<o:p></o:p>

一昨日発売の「中央公論7月号」誌上において、前原誠司副代表は、昨年夏の参議院選挙における民主党マニフェストについて、「仮にこのまま民主党が政権を取っても、まともな政権運営はできない」などの批判を自民党と一緒になって展開している。また、報道によれば、去る7日の京都市内での会合(ホテルで開催した前原パーティー)で、農業者戸別所得補償制度に対して自民党が行ったバラマキ批判に「私もそういう気持ちを強く持っている」との発言をしている。前代表で現副代表でありながら「民主党ではまともな政権運営はできない」とか「民主党の農業政策はバラマキだ」等々と言える精神は理解しがたい。<o:p></o:p>

こうした言動は、民主党農林水産部門が中心となって議論に議論を重ねて構築してきた農業者戸別所得補償制度の経緯のみならず農林漁業・農山漁村の努力と苦労についての無知・無理解に基づくものであり、次期総選挙のことを考えても看過し得ないので、あえて、その問題点を指摘する。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

2,所得補償(直接支払)制度は前原代表(当時)自身が了承決定したものだ!<o:p></o:p>

 まず、1兆円所得補償制度は鳩山代表及び菅代表当時から民主党の政策であった。特に岡田代表当時の2004526日に発表した「民主党農林漁業再生プラン」で1兆円の直接支払いの導入により農政の転換を図ることを明記している。<o:p></o:p>

その後、前原代表当時の、20063月、この農林漁業再生プランを法案化した「食料の国内生産及び安全性の確保等のための農政等の改革に関する基本法案」(農林漁業再生法案)を提出した。同法案の中で、原則として全ての販売農家に対する総額1兆円規模の直接支払いの導入が盛り込まれているが、これは、農業者戸別所得補償制度と同内容の政策である。<o:p></o:p>

民主党法案の提出に当たっては、次の内閣での了承等の党内手続きをきちんと踏んでいる。同法案提出当時、党代表の役職にあったのは、誰あろう前原副代表その人である。内容を知らなかったでは済まされない。仮に、昨年夏の民主党マニフェストを批判するのであれば、まず、自らが党代表として下したこの判断について自己批判をし、政治家としての不明を恥じるべきである。そもそも偽メール事件において危機管理能力、問題対応能力のなさをさらけ出して民主党に多大の損失を蒙らせて辞任したことを思えば、謹慎蟄居こそ必要なのであって、マスコミにこのような言動を公表する資格もないことを自覚しなければならない。<o:p></o:p>

3,バラマキ批判の不当性-合理的根拠も政策効果もある所得補償制度<o:p></o:p>

 そもそもバラマキとは、今までの自民党政権が行ってきた農業政策や公共事業に象徴されるような合理的根拠もなく、政策効果も期待できない税金の使い方のことを言う。<o:p></o:p>

民主党が提案した農業者戸別所得補償制度は、農家が無償で果たしている空気・水・土の維持浄化等多面的機能(経済的価値は日本学術会議試算によれば年8兆円)に対する対価(の一部)として支払うもので、合理的根拠を有している。
しかも付加価値向上努力やコスト削減努力等々に加算する仕組みとなっており政策効果が期待できるものである。
つまり農業者戸別所得補償金を交付し、農業・農村の底上げを図ることによって、食料の国内生産の確保と農業者の経営の安定を図り、食料自給率の向上と地域社会の維持・活性化等を期すものである 。
合理的根拠を有し、十分な政策効果が期待されるにも関わらず、大規模農業に限定されないため交付金の対象者が多いというだけの理由で、バラマキと批判するのは、言いがかりである。
直接支払制度の先進地である欧米においても同様の制度を導入しており、農業者の経営規模に関わりなく、交付金を支給する仕組みとなっていることを知るべきである。

4,農地制度改革に対する無知・無理解
①「転用規制は強化」が民主党の一貫した政策-前原副代表は、農地制度についても、同誌上において「いっそうの規制緩和が必要」とし、「ジリ貧と言われる農業だって、転用を規制した農地法の縛りがなくなれば、大いに展望が広がるのではないでしょうか」な
どと支離滅裂なたわごとを言っている。<o:p></o:p>

農地制度の改革をめぐって、民主党では、国際的な食糧需給がひっ迫する中、食料自給率が39%まで落ち込んでしまった我が国の食料安全保障の見地から、農地を農地として利用する仕組みの在り方はいかにあるべきか、必要な農地を守るための転用規制の厳格化と参入規制の緩和をいかに進めていくかという観点で農地制度の改革を進めようとしている。<o:p></o:p>

農地制度改革の急先鋒である財界にあっても、参入規制の緩和と、転用規制の厳格化をセットで求めている。前原副代表の発言は、転用規制の撤廃さえも求めるもので、こうした流れにも逆行するものである。<o:p></o:p>

農地転用規制を撤廃すれば、農業に展望が開けるどころか、農地総量の下支えがなくなることを意味し、それでなくても進んでいる農地面積の減少に拍車がかかり、国民に対して食料を安定供給する基盤が脆弱となり、食料自給率は一層低下することは火を見るよりも明らかである。こうした考え方は、亡国の政策である。我が国の国民一人当たり農地は4アール弱で、フランスの10分の1以下、ドイツの5分の1以下である現状を考慮すればなおさらそういえる。<o:p></o:p>

②参入規制は緩和されている-前原副代表は本年1月25日の予算委員会質疑においても「上場企業はまだ農業に参入できない」と事実に反する発言をしている。農業特区制度が全国展開されて上場企業を含めた株式会社がたくさん農業参入している事実についての無知・無理解をさらけ出したのである。なお上場企業を含めた建設土木関連会社や食品関連会社が多く農業参入しているが必ずしも成功しておらず、撤退企業も相次いでいる。前原副代表は上場企業等株式会社が参入して「農業の産業化」等々を実現すれば農業は立ち直るかの如き発言をしているが決してそうではないことも知るべきである。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

5,食と農への無知・無理解<o:p></o:p>

また、報道によれば、前原副代表は、事務所に出勤すると毎日菓子パンと惣菜パンをそれぞれ一個ずつ食べるのが日課であるが、あるとき、新人女性秘書が間違って菓子パン2個を用意したところ、激怒して「菓子パンなんか2個も喰えるか!」と大声で怒鳴り、菓子パンをごみ箱に投げ捨てたそうである。(週刊文春 20071018日号) <o:p></o:p>

これが事実であるならば、極めて由々しきことである。生命の維持に欠くことのできない食料を粗末にするような人間に食料・農業について論ずる資格はなく、議員としての資質ばかりか、その人間性に重大な問題があると言わざるを得ない。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

6,前原副代表への勧告<o:p></o:p>

 前原副代表の言動は、民主党の政策構築の経緯を踏まえず、自らの政策決定への関与を故意に失念し、自民党の主張に擦り寄るばかりか、食と農に対する理解の無さを天下にさらけ出したものである。これは、今まで、民主党農政の構築に知恵を絞り、汗を流してきた多くの同僚議員や民主党農政に対してご支持をいただいた国民各位に対する重大な背信行為である。<o:p></o:p>

以上を踏まえ、<o:p></o:p>

前原副代表におかれては、ご自身の立場、政治家として信義の在り方に思いを致し、自らの出処進退を明らかにされんことを勧告するものである。


【前原“退場”メール】日本農業新聞が苦言

2008年06月14日 11時21分37秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 「平成20年岩手・宮城内陸地震」は最大で「震度6強」。NHKの空撮映像でも、崖、橋、国道などが崩れており、現時点で2人の死亡が確認されています。
 日本全体に生活不安で人心が荒廃しつつあるときでしたし、有数の米産地ですから、影響の拡大と復旧・復興の遅れが心配されます。

 ◇

 14日付日本農業新聞がコラム「ニュース三面鏡」で民主党の前原“退場勧告”メール事件に苦言を呈しました。

 執筆者の署名がないのが残念ですが、記事では

「前原氏は今年1月の衆院予算委員会でも経済連携協定(EPA)交渉を促進する立場から『農業がのどに刺さった魚の骨』などと発言。また、同党の農政公約に大きく反し、農地から非農地への転用規制の緩和を求めていることもメール送付という強硬手段の引き金になったとみられる」

と専門家らしい分析をしていました。

 筒井信隆さんは「農業者戸別所得補償制度は民主党農政の“命”ともいえる政策。それをばらまきと言われたら看過できない」と日本農業新聞記者に語ったようです。

 他の民主党議員の「前原氏の発言は確かに問題だが、筒井氏らの行動も大人げない」「こうしたことが明らかになること自体が民主党にとってマイナスになる」との懸念の声も紹介しました。

 コラムは最後に、民主党農政を「ばらまき」と批判してきた自民党のある農林議員が「民主党内の議論の行方を見守りたい」として、“余裕のコメントを発した。”と記事を締めくくっています。

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