宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

9月に第1次公認発表「これを乗り越えないと政権交代はない」

2008年06月14日 11時06分24秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
[写真は赤松広隆・選挙対策委員長]

 東京・隼町交差点の民主党本部で13日開かれた公認内定者会議(元職・新人)で、
 8月のお盆明けに世論調査→9月上旬に第45回総選挙民主党1次公認発表

 とのスケジュールが発表されました。

 小沢代表は「厳しい手法かもしれないが、これを乗り越えないと政権交代はない」と話しました。

 公認内定者の一人と話しましたが、けっこうビビっていました。新人とはいえ、極めて有力な情勢と目されていますが、それでも気になるのでしょう。

 各総支部長をみんなで支えていく――ここからデモクラシーが始まります。

民主、9月に第1次公認発表方針 小沢代表表明(朝日新聞) - goo ニュース

 民主党の小沢代表は13日、党本部で開かれた公認内定者の会合で講演し、次期衆院選に向けて、8月中旬から全候補者の選挙区で情勢調査を行い、その結果を踏まえて9月初旬に第1次公認を発表する考えを明らかにした。

 赤松広隆選挙対策委員長によると、1次公認に漏れた場合は候補者差し替えもあり得るという。小沢氏は「現職、新人は関係ない。数字は正直に出る。厳しい手法かもしれないが、これを乗り越えないと政権交代はない」と訴えた。

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衆院選候補者会議で小沢代表「ここで政権交代できなかったら日本はそのまま沈没する」

2008年06月13日 22時18分25秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 民主党ニュースから。

 小沢一郎代表は、全国から131人の公認内定者(新人・元職)を呼び集め、「苦しい夏の草取りを耐えてこそいい米ができる」、「ここで政権交代できなかったら、日本がそのまま沈没することになる」とハッパをかけました。「政権を奪取するにはここにいる全員に勝ち上がってもらわなければならない」との考えを示しました。

 会議では、政権担当能力のある二大政党の政権交代によるデモクラシーが確立されつつあることを垣間見せた発言もありました。

 参院問責により、速やかな、遅くとも年内の解散を求める小沢代表ですが 「自分が政権側ならば、来年度予算で大盤振る舞いをしてから解散と考える」と語り、自民党の解散拒否・クリンチ戦術をけん制しました。

 こういった発言は小沢さんが自治大臣、国家公安委員長、官房副長官などかつて自信が政権の中核にいた経験から出てくる発言です。

 とくに昭和から平成をまたぐ竹下内閣では内閣官房副長官を務めました。首相官邸内の官房副長官室は首相執務室まで歩いてわずか数十秒。霞が関のほかの建物にある大蔵大臣、外務大臣などの執務室よりもずっと総理の近くです。

 8月中旬に全選挙区ごとの世論調査をかけ、その結果を見て、一次公認を決定することも発表しました。

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【前原“退場勧告”メール】農水部門会議幹部「農業者戸別補償への批判は看過できない」

2008年06月13日 22時05分38秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代


[写真は12日発売夕刊フジ]

 参院で福田首相を問責した翌朝の民主党に突如、吹き荒れた「前原副代表退場勧告メール事件」。朝日、読売、日経、産経などが報道する異例の事態となりました。

 前所属国会議員に届いた文書は、
 「ネクスト農水担当・筒井信隆、前ネクスト農水担当・篠原孝、元農水担当・山田正彦」の連名。

    
 筒井現ネクスト農相   篠原前ネクスト農相      山田元ネクスト農相(現厚労相)

 3衆院議員のバックグラウンドですが、

 筒井さんは
社会党、篠原さんは民主党、山田さんは新生党で初当選。
 筒井さんは弁護士、篠原さんは農水省(パリ大使館勤務も)、山田さんは弁護士資格をもつ牧場主という変わり種です。
 筒井さんは新潟県、篠原さんは長野県、山田さんは長崎・五島列島です。

 ですから、「退場メール」は農水部門会議幹部の意見であり、自民党のように派閥や私怨に基づくものではないようです。

 前原さんは中央公論7月号で「仮にこのまま民主党が政権を取っても、まともな政権運営はできない」と、2007年7月の参院選マニフェストを批判。このマニフェストの目玉「3つの約束」の1つ、農業者戸別所得補償制度を練り上げた農林水産部門会議の幹部が憤りを噴出させたというのがことの発端のようです。

 大長文である「退場メール」には冒頭、次のように書いてあります。

 ◇

 こうした言動は、民主党農林水産部門が中心となって議論に議論を重ねて構築してきた農業者戸別所得補償制度の経緯のみならず農林漁業・農山漁村の努力と苦労についての無知・無理解に基づくものであり、次期総選挙のことを考えても看過し得ないので、あえて、その問題点を指摘する。

 ◇
 
 とはいえ、部門会議のおおかたの議員にとっても寝耳に水だったようで、「事前に相談して欲しかった」「メールでなく文書で出すべきだった」「前原さんに部門会議への出席を依頼し、説明と謝罪を求めた方が良かったのではないか」との意見が出ているようです。

 それにしても自民党なら確実に派閥マターになったと思われるこの案件が、農水部門会議が根城になっているのが面白いですね。

 民主党には農水省出身者も多く、民主党農政と自民党農政の対立軸がハッキリしていなかった問題点を、私は感じていました。
 それが逆転国会(ねじれ国会)の参院に「農業者戸別所得補償法案」を提出し、答弁をして、可決させました。衆院農水委でも審議入りし、答弁の結果、第168臨時国会では「継続審議」に。残念ながら第169通常国会で、自民党の手により「廃案」にされましたが、酪農対策なども加えたより進化した農業者戸別所得補償制度は、第45回総選挙マニフェストでも目玉になることは確実です。

 民主党農政は、政策面で自民党農政を凌駕していると、都会育ちの私には感じられます。

 京都2区という都市部選出の前原さんですが、やはり副代表という立場からもまずは政権交代に尽力すべきです。自分の出世はその後、考えればいいでしょう。

 前原さんが農水部門会議でヒトコト謝罪すれば、矛が収まるかもしれませんが、ずるずる行くと、執行部預かりになる可能性も出てきました。

 でも、いいじゃないですか。
 政権交代前夜に部門会議の政策論争が高じて、副代表を糾弾しちゃうなんて。
 2008年初夏、民主党の青春。

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 ◇

「前原批判メール」の全文は以下の通り。
【おわび】
13日午後10時~14日午後7時、黒い字の部分が欠落していました。技術上のミスで他意はありません。失礼しました。【おわび終わり】

 ◇

民主党国会議員各位

前原誠司民主党副代表の妄言を糾弾し、その「退場」を勧告する
2008.6.12
ネクスト農水担当 筒井信隆
前ネクスト農水担当 篠原 孝
元ネクスト農水担当 山田正彦
                   
1,はじめに
一昨日発売の「中央公論7月号」誌上において、前原誠司副代表は、昨年夏の参議院選挙における民主党マニフェストについて、「仮にこのまま民主党が政権を取っても、まともな政権運営はできない」などの批判を自民党と一緒になって展開している。また、報道によれば、去る7日の京都市内での会合(ホテルで開催した前原パーティー)で、農業者戸別所得補償制度に対して自民党が行ったバラマキ批判に「私もそういう気持ちを強く持っている」との発言をしている。前代表で現副代表でありながら「民主党ではまともな政権運営はできない」とか「民主党の農業政策はバラマキだ」等々と言える精神は理解しがたい。
こうした言動は、民主党農林水産部門が中心となって議論に議論を重ねて構築してきた農業者戸別所得補償制度の経緯のみならず農林漁業・農山漁村の努力と苦労についての無知・無理解に基づくものであり、次期総選挙のことを考えても看過し得ないので、あえて、その問題点を指摘する。

2,所得補償(直接支払)制度は前原代表(当時)自身が了承決定したものだ!
 まず、1兆円所得補償制度は鳩山代表及び菅代表当時から民主党の政策であった。特に岡田代表当時の2004年5月26日に発表した「民主党農林漁業再生プラン」で1兆円の直接支払いの導入により農政の転換を図ることを明記している。
その後、前原代表当時の、2006年3月、この農林漁業再生プランを法案化した「食料の国内生産及び安全性の確保等のための農政等の改革に関する基本法案」(農林漁業再生法案)を提出した。同法案の中で、原則として全ての販売農家に対する総額1兆円規模の直接支払いの導入が盛り込まれているが、これは、農業者戸別所得補償制度と同内容の政策である。
民主党法案の提出に当たっては、次の内閣での了承等の党内手続きをきちんと踏んでいる。同法案提出当時、党代表の役職にあったのは、誰あろう前原副代表その人である。内容を知らなかったでは済まされない。仮に、昨年夏の民主党マニフェストを批判するのであれば、まず、自らが党代表として下したこの判断について自己批判をし、政治家としての不明を恥じるべきである。そもそも偽メール事件において危機管理能力、問題対応能力のなさをさらけ出して民主党に多大の損失を蒙らせて辞任したことを思えば、謹慎蟄居こそ必要なのであって、マスコミにこのような言動を公表する資格もないことを自覚しなければならない。
3,バラマキ批判の不当性-合理的根拠も政策効果もある所得補償制度
 そもそもバラマキとは、今までの自民党政権が行ってきた農業政策や公共事業に象徴されるような合理的根拠もなく、政策効果も期待できない税金の使い方のことを言う。
民主党が提案した農業者戸別所得補償制度は、農家が無償で果たしている空気・水・土の維持浄化等多面的機能(経済的価値は日本学術会議試算によれば年8兆円)に対する対価(の一部)として支払うもので、合理的根拠を有している。
しかも付加価値向上努力やコスト削減努力等々に加算する仕組みとなっており政策効果が期待できるものである。
つまり農業者戸別所得補償金を交付し、農業・農村の底上げを図ることによって、食料の国内生産の確保と農業者の経営の安定を図り、食料自給率の向上と地域社会の維持・活性化等を期すものである 。
合理的根拠を有し、十分な政策効果が期待されるにも関わらず、大規模農業に限定されないため交付金の対象者が多いというだけの理由で、バラマキと批判するのは、言いがかりである。
直接支払制度の先進地である欧米においても同様の制度を導入しており、農業者の経営規模に関わりなく、交付金を支給する仕組みとなっていることを知るべきである。

4,農地制度改革に対する無知・無理解
①「転用規制は強化」が民主党の一貫した政策-前原副代表は、農地制度についても、同誌上において「いっそうの規制緩和が必要」とし、「ジリ貧と言われる農業だって、転用を規制した農地法の縛りがなくなれば、大いに展望が広がるのではないでしょうか」などと
支離滅裂なたわごとを言っている。
農地制度の改革をめぐって、民主党では、国際的な食糧需給がひっ迫する中、食料自給率が39%まで落ち込んでしまった我が国の食料安全保障の見地から、農地を農地として利用する仕組みの在り方はいかにあるべきか、必要な農地を守るための転用規制の厳格化と参入規制の緩和をいかに進めていくかという観点で農地制度の改革を進めようとしている。
農地制度改革の急先鋒である財界にあっても、参入規制の緩和と、転用規制の厳格化をセットで求めている。前原副代表の発言は、転用規制の撤廃さえも求めるもので、こうした流れにも逆行するものである。
農地転用規制を撤廃すれば、農業に展望が開けるどころか、農地総量の下支えがなくなることを意味し、それでなくても進んでいる農地面積の減少に拍車がかかり、国民に対して食料を安定供給する基盤が脆弱となり、食料自給率は一層低下することは火を見るよりも明らかである。こうした考え方は、亡国の政策である。我が国の国民一人当たり農地は4アール弱で、フランスの10分の1以下、ドイツの5分の1以下である現状を考慮すればなおさらそういえる。
②参入規制は緩和されている-前原副代表は本年1月25日の予算委員会質疑においても「上場企業はまだ農業に参入できない」と事実に反する発言をしている。農業特区制度が全国展開されて上場企業を含めた株式会社がたくさん農業参入している事実についての無知・無理解をさらけ出したのである。なお上場企業を含めた建設土木関連会社や食品関連会社が多く農業参入しているが必ずしも成功しておらず、撤退企業も相次いでいる。前原副代表は上場企業等株式会社が参入して「農業の産業化」等々を実現すれば農業は立ち直るかの如き発言をしているが決してそうではないことも知るべきである。

5,食と農への無知・無理解
また、報道によれば、前原副代表は、事務所に出勤すると毎日菓子パンと惣菜パンをそれぞれ一個ずつ食べるのが日課であるが、あるとき、新人女性秘書が間違って菓子パン2個を用意したところ、激怒して「菓子パンなんか2個も喰えるか!」と大声で怒鳴り、菓子パンをごみ箱に投げ捨てたそうである。(週刊文春 2007年10月18日号)
これが事実であるならば、極めて由々しきことである。生命の維持に欠くことのできない食料を粗末にするような人間に食料・農業について論ずる資格はなく、議員としての資質ばかりか、その人間性に重大な問題があると言わざるを得ない。

6,前原副代表への勧告
 前原副代表の言動は、民主党の政策構築の経緯を踏まえず、自らの政策決定への関与を故意に失念し、自民党の主張に擦り寄るばかりか、食と農に対する理解の無さを天下にさらけ出したものである。これは、今まで、民主党農政の構築に知恵を絞り、汗を流してきた多くの同僚議員や民主党農政に対してご支持をいただいた国民各位に対する重大な背信行為である。
以上を踏まえ、
前原副代表におかれては、ご自身の立場、政治家として信義の在り方に思いを致し、自らの出処進退を明らかにされんことを勧告するものである。

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有志議員が矢野絢也・公明党元委員長から聞き取り

2008年06月13日 20時38分48秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

創価学会「原理主義的に」=野党有志が矢野元公明委員長から事情聴取(時事通信) - goo ニュース

 民主党の菅直人代表代行、社民党の渕上貞雄副党首、国民新党の亀井静香代表代行ら野党の有志議員が13日午前、元公明党委員長の矢野絢也氏を衆院議員会館に招き、評論活動の中止を強要されたとして、同党支持母体の創価学会を提訴した事情などについて聴取した。

 創価学会の組織運営について、矢野氏は「池田大作名誉会長の長寿を祈っているが、その後はどうなるか。恐らく残された教えを唯一のよすがにして運営していく。ある意味では純粋、過激、原理主義的になるかもしれない」と語った。

 提訴については「一時は泣き寝入りも考えたが、公憤から決意した」と強調、参考人として国会に招致されれば応じる考えも示した。

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第169通常国会6日間延長、6月21日が会期末

2008年06月13日 20時36分14秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会
国会会期、21日までの延長議決(朝日新聞) - goo ニュース

 自民、公明の両与党は13日の衆院本会議で、15日までの今国会の会期を21日まで6日間延長することを議決した。福田首相問責決議の可決に伴い、民主、社民、国民新の3野党が審議を拒否しているため、国会は事実上休会状態になっている。だが、日本が東南アジア諸国連合(ASEAN)と締結した経済連携協定(EPA)を今国会中に自然承認させる必要があるため、会期を延長した。

 ASEANとのEPAは、5月22日に衆院を通過し参院に送付されたが、参院で議決されないままになっている。今国会で承認するには、国会休会中を除き30日以内に参院が議決しない場合、衆院の議決通りに決まるという憲法の規定を使う必要がある。

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白川日銀総裁、「景気は原油高で減速している」

2008年06月13日 18時01分40秒 | 人物

[写真は日経]

 日本銀行の白川総裁は、6月13日の記者会見で、「日本経済は原油高の影響で減速している」と述べました。

 「国内民需の下振れをもたらす」として、食品・日用品の高騰、買い控え、品不足などから消費が停滞する可能性が高いことを示唆しました。

 企業の生産は「横ばい」としながらも、輸出の勢いが落ちぎみで、大企業の利益が上がらなくなってきたことから、設備投資や雇用や給料などが悪化する可能性が出てきたようです。

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民主党批判を繰り返す前原副代表に「退場」メール 筒井、山田、篠原3議員

2008年06月12日 23時58分08秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 夕刊フジ、読売新聞、MSN産経などによると、民主党衆院議員で、ネクスト農相経験者の筒井信隆さん、山田正彦さん、篠原孝さんが連名で12日午前、「前原誠司民主党副代表の妄言を糾弾し、その『退場』を勧告する」と題する電子メールをすべての所属議員に送ったそうです。ちなみに全くの勘ですが、文面からしてドラフト執筆者は篠原さんだと推理します。

 詳細な記事を読みましたが、前原さんは「二大政党制によるデモクラシー」を本質的に理解していないのではないかという疑問を抱かざるを得ません。

 そしてもう一つ。報道が事実ならば、前原さんはどんな社会でも裏方さんを大事にしない人間は大成しないということを学ぶべきです。

 あるプロ野球チームの話です。エース(21歳)が高卒3年目のシーズンオフに、ドラフト1位の大卒ルーキー(22歳)が入団しました。
 エース(21)は首脳陣に申し出て、ルーキー(22)の「教育係」になりました。選手寮と球場の移動の際には、エース(21)はオフに購入した超高級自動車の助手席にルーキー(22)を乗せてあげました。そこで最初に「教育」したことは「プロに入ったら、チームの裏方さんの名前は全員覚えなければいけませんよ」。

 オーナー、社長、監督、コーチだけでなく、ブルペン捕手、用具係、遠征係、スコアラー、広報係、マッサージ師、筋肉トレーナーなど全員の名前を覚えろ、と。
 
 私が早めに家を出て、野球見物に出かけたときに、試合前練習をじっくり見ることができました。2人とも開幕からローテーションに入っていて、その試合では登板予定がなかったのですが、みんなと調整していました。
 エース(21)はレフトポールとライトポールの間を何度も走っていました。裏方さんが伴走し、毎回ストップウォッチで時間を計っていました。この調整をしていたのはエース(21)1人だけでした。
 ルーキー(22)は中継ぎ陣に交じり、ストレッチ、キャッチボール、球拾い。「練習時間終了」のアナウンスが流れると、外野に置いてあった巨大な「球入れカゴ」を重そうに引きずりながらベンチに引き上げていきました。

 この年、エース(21)は初の最多勝、ルーキー(22)も11勝を挙げ、新人王次点に輝きます。ちなみにエース(21)と同じ高校野球部監督にしつけられた松坂大輔は、渡米1年目で、ワールドシリーズ優勝を「正夢」にしました。

 プロ野球ファンの方は150キロの剛速球を投げるのにつぶれていった投手をたくさん知っているでしょう。どんな社会でも裏方さんを小馬鹿にしている人間は絶対に成功しません新聞記者なんかも育ちが悪い人が多く、社内外を含めて裏方さんに差別的な発言をする人がよくいますが、徐々に中心から去っていきます。

 そして、もう一つ指摘したいのは、前原さんの鼻柱が曲がっているということです。古舘伊知郎はフランス人F1レーサー、アラン・プロストを「鼻曲がりのダンディ」と呼んでいました。プロストは若い頃のレース中の事故で鼻が曲がってしまったそうです。マシンのトラブルで最後尾から出発しても、フィニッシュでは1位になるなどプロストの技術力は世界一でしたから、そこにのぼり詰めるまでのエピソードを膨大に収集した古舘さんは「鼻曲がりのダンディ」という一語にまとめて表現したのでしょう。

 派閥争い・主導権争いは政権をとってからで十分です。なぜなら政府に入れる議員の人数には限りがありますから、そこで主流派・非主流派ができるのはやむを得ないことです。政権交代前から派閥争いをするのは、おままごとに過ぎません。

 母子家庭など前原さんに同情している面もあるし、私も前原さんと同じく大学で国際政治学を専攻しましたから、前原さんに親近感を抱いていた時期もあります。

 しかし、「政界再編」という名の国民目くらましを企む、与謝野馨・元官房長官と対談して、現在有効である第21回参院選マニフェストを批判するとは反党行為・利敵行為に他なりません。

 今の民主党に「物が言いにくい雰囲気」があるのは確かですが、前原さんの行動は「政治ごっこ」であって、「政治」ではない。

 凌雲会の会計責任者である仙谷由人さんはご苦労なさったし、枝野幸男さんの政治姿勢は好きです。

 とはいえ、前原凌雲会長がこれ以上の反党行為を続けた場合、前原さんは副代表を辞すべきですし、さらに言えば民主党バスから降りてもらってもかまわないと私は考えています。 

民主有志、前原に退場勧告…全所属議員にメールで配信 菓子パン投げ捨て報道にも言及(夕刊フジ)

 民主党の有志議員3人が12日午前、「前原誠司民主党副代表の妄言を糾弾し、その『退場』を勧告する」と題した電子メールを全所属議員に送った。最近、前原氏は月刊誌などで小沢一郎代表や党の政策に批判を繰り返しているが、ついに所属議員らが「利敵行為が目に余る」と堪忍袋の緒を切らしたのだ。

 連名でメールを送ったのは同党ネクスト農水担当相の現・前・元職の筒井信隆、篠原孝、山田正彦の3氏。

 それによると、前原氏は元代表で現副代表でありながら、今月10日発売の「中央公論7月号」で、昨夏の参院での民主党マニフェストについて「仮にこのまま民主党が政権を取っても、まともな政権運営はできない」と批判。

 さらに、7日の京都市内での会合で、農業者戸別所得補償制度に対して自民党が行ったバラマキ批判に「私もそういう気持ちを強く持っている」と発言したことを問題視、「精神は理解しがたい」と厳しく糾弾している。

 メールでは「所得補償(直接支払)制度は前原代表(当時)自身が了承決定した」などと、前原氏の発言に対して詳細に反論しているが注目されるのは次のくだり。

 「報道によれば、前原副代表は、事務所に出勤すると毎日菓子パンと惣菜パンをそれぞれ1個ずつ食べるのが日課であるが、あるとき、新人女性秘書が間違って菓子パン2個を用意したところ、激怒して『菓子パンなんか2個も喰えるか!』と大声で怒鳴り、菓子パンをごみ箱に投げ捨てたそうである」と週刊誌記事を引き合いに出し、「生命の維持に欠くことのできない食料を粗末にするような人間に食料・農業について論ずる資格はなく、議員としての資質ばかりか、その人間性に重大な問題があると言わざるを得ない」とまで問題提起しているのだ。

 最後は「前原副代表の言動は、民主党の政策構築の経緯を踏まえず、自らの政策決定への関与を故意に失念し、自民党の主張に擦り寄るばかりか、食と農に対する理解の無さを天下にさらけ出したものである。これは、今まで、民主党農政の構築に知恵を絞り、汗を流してきた多くの同僚議員や民主党農政に対してご支持をいただいた国民各位に対する重大な背信行為である」と断罪。

 「前原副代表におかれては、ご自身の立場、政治家として信義の在り方に思いを致し、自らの出処進退を明らかにされんことを勧告するものである」として、離党や議員辞職までにおわせる内容となっている。

 民主党関係者は「前原氏の最近の言動は自民党にプラスになる利敵行為としか思えないものがある。こうした文書が出るのは時間の問題だったのでは」と語る。

 この「退場勧告」について前原氏の事務所は12日午後、「本人がいないので答えられない」とコメントした。

前原氏への“退場”勧告メール、民主3議員が真意説明(読売新聞) - goo ニュース

民主に激震 「マニフェスト批判」の前原氏に筒井氏らが「退場勧告」(MSN産経)


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「安全保障の要、沖縄でも民主党の基盤」当選沖縄県議

2008年06月12日 11時33分47秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

[写真は新垣安弘さん=沖縄タイムス]

 6月8日の沖縄県議選で民主党公認4人がトップ当選しましたが、そのうち2人が11日の民主党両院議員総会に駆けつけ、祝福を受けました。

 鳩山幹事長に紹介され登壇した沖縄県連幹事長の新垣安弘さん(島尻郡選挙区)は「安全保障の要、沖縄でも民主党の基盤を立てることができた」と報告。
 山内末子さん(うるま市選挙区)は、「沖縄でも民主の風を吹かせることができた」と語り、拍手を受けました。


[写真は山内末子さん=沖縄タイムス]

↓民主党両院議員総会のもよう↓

(ビデオで見ることができます)

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【食料】酪農家の5・2%が廃業 昨年度1年間で 中央酪農会議まとめ

2008年06月12日 10時07分12秒 | 経済

[写真は農水省HP=本文と直接関係ありません]

 4日付日本農業新聞によると、全国の酪農家数が2万1790戸(2008年4月)となりました。

 前年と比べて1197戸が減少(廃業)したことになり、5・2%マイナスという異常事態になっています。中央酪農会議のまとめ。

 記事は「飼料価格の高騰が長期化する中」「現在の状況が続けば2万戸割れは時間の問題」としています。
 中央酪農会議(中酪)は「廃業する酪農家は日に日に増えている」とコメントしており、廃業のスピードは加速している模様です。

 大規模酪農家が多い北海道でも廃業率2・3%。その他の都府県では、6・6%でした。

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【食料】肥料8割値上げの方向 原油高→肥料高→穀物高→食品高の恐ろしき連鎖

2008年06月12日 08時55分09秒 | 経済


[写真は農水省HP=本文と直接関係ありません]

 3日付日本農業新聞によると、JA全農と肥料メーカーとの価格改定交渉で、メーカーが最大80%の大幅な値上げを要求しているようです。
 7月から向こう1年間の化成肥料の納入に関する交渉で、「原料価格と原油高による製造コストの上昇」を主張するメーカーに対して全農は「企業努力を求めるが、厳しい交渉だ」と認めており、大幅値上げは確実な情勢のようです。

 こうなると
 肥料高→穀物生産コスト高→穀物高→各種食品高

 と川の源流(川上)→家庭(川下)

 にかけて、いろいろな食品の値段が上昇していくことが避けられないことになりそうです。

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【食料】専業農家の2007年平均収入が「前年比2割減」という深刻な事態

2008年06月12日 08時31分22秒 | 経済
[写真は農水省HP=本文と直接関係ありません]

 専業農家の2007年の収入が前年と比べて2割減という極めて深刻な事態に陥っていることが分かりました。4日付の日本農業新聞が伝えました。

【調査の概要】

 調査はJA(全農)の系列団体「家の光協会」が発行している家計簿を付けている人245人が回答。家の光協会とJA全国女性組織協議会などが連携してまとめました。

 対象期間は2007年1年間で、今年1月・2月にまとめました。回答者(245人)のうち、農業収入のある世帯は約6割でした。

【調査の結果】

 「専業農家」の平均世帯収入は1034万円で、前年比256万円(19・8%)減りました。
 これを含む「農家全体」では、885万円で、63万円の減少。

 同協会は「コメ価格の低迷などの影響が出たのではないか」と分析していますが、いくらなんでも1年間で2割減少とは驚くべき数字です。

 迫り来る食糧危機を暗示した数字に思えてなりません。

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悪いのは福田さんじゃない!

2008年06月12日 00時41分05秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

  「犠牲者は私ですよ」と福田首相。たしかにその通りだと思いますよ。

 悪いのは福田さんではありません。

 「自民党」です。

ねじれ国会「犠牲者は私」=福田首相、また恨み節(時事通信) - goo ニュース

 「犠牲者は私ですよ」。福田康夫首相は11日午後、自民党本部で開かれた党改革実行本部の会合で、思うに任せぬ「ねじれ国会」の現状に恨み節を連発した。

 首相はねじれ国会について「もっと犠牲になっているのは国民だと思う」と指摘。また「必要な法案が通らない、(審議に)時間はかかる、不必要な修正も時には行わなければならない」などと嘆いた。

 首相は4月の小沢一郎民主党代表との党首討論でも「かわいそうなくらい苦労している」と発言し、物議を醸した。同日は初めて首相問責決議が可決されたとあって、首相のいら立ちは当分収まりそうもない?

[写真も時事]

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参院が福田首相(自民党総裁)を問責 首相の問責は初めて、国会閉幕へ

2008年06月11日 21時02分35秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

 参議院は、6月11日の本会議で、福田康夫・内閣総理大臣(自民党総裁)の問責決議案を議題とし、採決の結果、可決しました。

 内閣総理大臣の問責は、参議院が発足して以来初めて。朝日新聞によると、憲政史上では、1929年に貴族院が田中義一首相(陸軍大将)を問責した例があるそうです。田中義一内閣は先の大戦を招くきっかけとなった内閣です。田中は国会議事堂衆院側の斜め向かいにある茶煉瓦の首相官邸を最初に使った首相です。福田さんはこの建物を公邸にして住んでいます。

【歴史に立ち会った衆院議員たち】

 参院本会議場後方のバルコニーのような場所に衆院議員傍聴席があります。ここでは、民主党・社民党・国民新党共同提出をとりまとめた民主党の鳩山由紀夫幹事長が本会議再開後の1時間15分間、じっくりと議場を見つめていました。どのような思いだったのか興味があるところです。
 ほかにも民主党の奥村展三さん、小宮山泰子さん、寺田学さんらも「歴史に立ち会おう」という気概でしょうか、じっくりと参院の仲間たちと時間を共にしていました。

 その一方で、305人いる衆院自民党から傍聴したのは橋本岳さん一人だけ。政権政党所属議員の歴史認識を疑わざるを得ない、なんとも複雑な感じを抱きました。

 一般傍聴席はほぼ満席。散会後はエレベーターに乗りきれなかった人が階段で出口に向かいました。

【第169国会は事実上閉幕、論戦は秋の臨時国会へ】


 参院は午前10時3分から本会議を開き、「オウム真理教犯罪被害者給付金法案」など衆院送付の生活関連法案に関する委員会審議・採決の結果報告をほとんどすべての常任委員長に求め、それぞれ可決、成立しました。

 小川敏夫決算委員長が報告した「平成18年度一般会計・特別会計決算」に関しては、委員会での採決と同じく「是認すべきでない」と可決しました。

 これらの諸案件を処理した上で、内閣総理大臣が問責されたことで、1月18日召集の第169通常国会は事実上閉幕しました。

[写真はFNN]

参議院インターネット審議中継
(↓こちらをクリックしてください)



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元NHK解説委員の自民党参院議員が叫びながら演壇に詰め寄るも同僚に羽交い締めされ事なきを得る

2008年06月11日 20時48分33秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

[写真はMSN産経=都合によりトリミングさせて頂きました]

【参院本会議 08-6-11】

 福田康夫首相問責決議案の審議の際、元NHK解説委員(政治部記者)で自民党参院議員の浅野勝人さん(70)が議席から立ち上がり、演壇の民主党の簗瀬進さんに歩み寄ったところを同僚議員の椎名一保さん(41)に羽交い締めで取り押さえられるという珍事がありました。

 写真左下のように浅野さんが立ち上がり、何か叫びながら演壇に歩み寄りましたが、国会対策副委員長の椎名さんに後ろから両腕で制止され、事なきを得ました。午後4時47分の出来事です。

 この1分前から、北九州市議会出身の公明党の弘友和夫さんが「反対票(青票)」の木札を議席に叩き付け、凄まじい音を本会議場全体に響き渡らせました。その後もひたすら木札を打ち付け、威嚇を続けました。かなり怖かったです。

 自民党の有村治子さんは右手と左手で「T」という文字をつくるジェスチャーをひたすら演壇に向けて続けていました。このような議員は有村さんだけです。おそらく「T」=「time out(もうやめろ)」という意味でしょうが、表現は伝わらなければ意味がありません。

 午後5時00分、公明党の山口那津男さんが「民主党は長寿医療制度の廃止などという“みみざわり”の良いことばかり言う」と意味不明の発言をしました。これはおそらく「民主党は後期高齢者医療制度の廃止などと言う“耳当たり”の良いことばかりを言う」という意味だと思いますが、正しい日本語を使えないとは何とも公明党らしくなく残念です。

 自公はさながら“国会動物園”でした。

【追記 2008-6-12 20:00】

○鳩山さんも自身のメルマガで「とても良識の府と言えない」と苦言



(以下、鳩山さんのメールマガジンから引用させて頂きます)

鳩山由紀夫メールマガジン
2008年第23号(通算第351号)2008/6/12 
  

(前略)

 参議院本会議場で目撃したものは、野次を飛ばし、机を叩く、品性に欠けた自
民党議員たちの姿でした。日頃の鬱憤を晴らそうとした簗瀬国対委員長の長広舌
も問題なしとはしませんが、それに耐えかね、席を立って本会議場から出ようと
した議員たちが、民主党の議員たちの「帰れ」コールに、逆にすごすごと席に戻
る姿は烏合の衆としか映りませんでした。傍聴席が自民党席の頭上にあるおかげ
で、簗瀬議員の賛成討論は喧騒の中、殆ど傍聴席には届きませんでした。一部の
長老議員たちはじっとしておられましたが、若手の自民党議員たちのとった態度
はとても良識の府と呼べるものではありませんでした。

(後略)
下のHPでバックナンバーを読めます↓
http://archive.mag2.com/0000074979/index.html

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【速報】参議院、福田首相(自民党総裁)問責決議案を審議へ

2008年06月11日 15時00分00秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会
 参議院に11日、福田康夫首相(自民党総裁)の問責決議案が提出されました。
 参議院が6月6日に可決した「後期高齢者医療制度廃止法案」などに関して、福田首相のリーダーシップが欠けており、通常国会の会期末を迎えて、福田自民党内閣の政治責任を明確にするため、民主党と社民党が提出しました。


参院本会議で「後期高齢者廃止法案」可決→衆院へ(6月6日付エントリ)

 内閣問責決議案という制度がないため、内閣を統率する福田さんに対する問責決議案を提出したもので、福田内閣全員が責任の欠如を参議院に指摘されたと認識して間違いないでしょう。

 問責決議案はきょうの参議院(江田五月議長)本会議で採決されます。

参議院インターネット審議中継
(↓こちらをクリックしてください)



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