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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

そらちフットパスウォーク 17 三笠市 後編

2014-05-04 21:36:04 | フットパスウォーク & トレッキング
ブドウの実る田園の丘ルート 

 順調にフットパスウォークを続けていた私の前に暗雲が立ち込め始めた。シーズン初めだったことでコースが整備される前だったのだろうか?そして私自身も久しぶりのウォークで勘が鈍っていたのだろうか? 

 三笠山(観音山)を後にし、丘を下るとそこに「空知集治監典獄官舎レンガ煙突」の残骸が立っていた。「典獄」=「所長」ということだから、今でいえば刑務所々長の住宅の煙突ということになる。

          
          ※ 写真の中で肝心の煙突は看板の右横、木陰に見える長い柱状のものです。

 続いてコースは長い長い上り道になった。陽光が照り付け、汗が吹き出し、まるで夏のフットパスを連想するほどだった。ふだんの運動不足が響き、早くも息切れしている私だった。

          
          ※ 太陽が照りつける中、写真のような上り道が延々と続きました。

 目指すは三笠市街を見渡せるという「達布山」展望台である。苦労しながらも「達布山史跡公園入口」と表示されたところに着いた。

          
          ※ 看板の上方に見えるくぼみのところが登り口でした。

 そこの案内に出ていたところから「達布山」展望台に向かおうとした。上り道は融け残った雪に覆われていたがかまわず登り始めた。中腹ぐらいまで登ると雪は消えたのだが、どうも登り道がはっきりしない。笹薮が全体を覆い、かすかに人が歩いた跡らしきものが見えたので、そこを辿りながら登り続けた。おそらく直ぐにしっかりとした登山道が現れるだろうと…。
 ところが笹薮はますます深まるばかり、ついには踏み跡らしきものも定かではない、背の高い笹ばかりになった。これではお手上げ(お足上げ?)である。私は止む無く展望台に上ることを諦めたのだった。

          
          ※ 登山道らしきところは写真のような雪道、そして笹薮の道と続いていました。

 元の道に戻りウォークを続けた。すると、丘を下ったところに「達布山展望台」と書かれた案内板が目に入った。そこは展望台まで舗装され、車で行くことができる道だったようだ。私は謎が解けたような思いだった。
 つまり、当初は登山道も整備していたのだろうが、そこを利用する人は極端に少なかったのではないだろうか?つまり、ほとんどの人は車で訪れたのだろう。そうすると担当部局としても登山道の整備に熱が入らなくなり、未整備のままになったのでは、と思われるくらい笹が伸びきっていた登山道だった…。

          
          ※ しばらく行くと、写真のような案内板があり、展望台に続いていました。
            後から考えると、私もこの方向に進むべきだったのだが…。

 その案内板が設置されていたあたりが、三笠のワインづくりで有名な「山崎ワイナリー」のブドウ畑が広がっていた。とても整備されブドウ畑が印象的だった。

          
          
          
          ※ とても手入れの行き届いたブドウ畑でした。

 そこを過ぎると、後はゴールの「道の駅 三笠」を目ざすだけだった。
 国道とは違う山道を淡々とゴールを目ざした。その際、二つのことがちょっとだけ気懸かりになったが、気にせず前に歩を進めた。

          
          ※ 日当たりのよい道端には気の早いタンポポたちが咲き誇っていました。

 その気懸かりな二つのこととは…。
 一つは歩いていた前方に「美唄市」のカントリーサインが現れたのだ。しかし、マップには三笠市と美唄市の境界線を行くと表示されていたので「あゝ、ちょっとだけ美唄市域に入るのか?」的にしか考えなかった。
 もう一つ、マップでは道路脇に「義経橋跡」という木杭が立っている、と出ていたのだが、その木杭がいっこうに現れなかったが、「見落としたのかもしれない」とあまり気にせず前に進んだ。

 途中、素焼きの土管が大量に山積みされているところを通過した。マップには何も載っていなかったが気にしなかった。

          
          ※ 後から調べると美唄市にある北海道農材株式会社の工場だと判明しました。

 すると間もなく住宅街が見えてきた。そのまま進んで、国道に出た。しかし、どうも車を置いたところと様子が違う。近くの人に聞いたところ、ゴールの「道の駅 三笠」のあるところは、国道を3キロ近く行ったところだという。私はここでようやく自分が間違った道をウォークしていることを悟らされた。

 ルートを間違えてしまうという痛恨のミスは、疲れた身体に一層の疲労感をおぼえさせた。私はとぼとぼとゴールの「道の駅 三笠」に向かったのだった。

          
          ※ このルートのゴール地点の「道の駅 三笠」です。北海道第一号の道の駅とか?

 疲れ果ててゴールした道の駅でちょっぴり嬉しいことがあった。
 それは道の駅の駐車場に「石炭ザンギ」と書かれた幟を立てた販売車が停まっていたのだ。三笠市の名物の一つと聞いていたので、迷わず「石炭ザンギ」(4ピース350円)を購入した。ほんとうに真っ黒な色をしていた。イカスミで黒く着色したとか、食してみると非常に美味しい味で、少しだけ疲れが取れた思いだった…。

          

          
          ※ 本当に石炭そっくりの「石炭ザンギ」でした。

                        《フットパスウォーク実施日 ‘14/05/03 距離 約9.4Km + 3Km》


※  疲労困憊の私だったが、一休みした後、無謀(?)にも隣町の美唄市のフットパスルートにも挑んだのでした。