田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

小樽・手宮夜桜ライブ

2014-05-13 21:10:36 | ステージ & エンターテイメント
 夜桜ライブというよりは、アフタヌーンライブといった感じか? 10日(土)小樽まで遠征して、昼下がりから夕暮れにかけて道内外で活躍するミュージシャン8組の熱演を楽しんだ。 

 以前から小樽ではさまざまなミュージックイベントが開催されているなぁ、という思いがあった。ぽっかり空いたスケジュールが私を迷いなく小樽に向かわせた。

          
          ※ ライブのステージとなった境内の石段の上です。

 会場は手宮公園の横に位置する「小樽稲荷神社」の境内である。そこにいたる大変な坂道のことについては5月10日付の拙ブログでレポートした。
 ライブは午後2時、小樽住吉神社の伶人会の6人の皆さんによる雅楽の演奏から始まった。さすがに神社境内でのライブである。雅な響きは神社でのライブに相応しい。今年で8回目の開催ということだが、毎回ライブのオープニング飾っているのが住吉伶人会の雅楽ということだった。

          

 続いて午後3時からは30分刻みで、道内外で活躍するインディーズのミュージシャンたちのライブが繰り広げられた。
 出演したミュージシャンは、順に◆ever green ◆英祐一(THE武田組) ◆nothing ◆谷仁 ◆小松崎健 ◆児玉梨奈 ◆CocoStretch というラインナップだった。

 それぞれの横顔を私なりに紹介すると、ever greenはヴォーカル、ギター、キーボードの男2人、女1人の3人組である。30代後半と見受けたが、グループ名どおりの爽やかポップス系をねらっていると思われるが、ヴォーカルが旬を過ぎている感じで高音に難があった。

          

 英祐一(エースケイチと呼ぶようだ)は往年の三上寛なみの吟遊詩人というか、メッセージシンガーと見受けたが、好き嫌いが激しく分かれるところだろう。

          

 Nothingはヴォーカル、ギター(二人)、パーカッションの4人のバンドである。40代のロックバンドで28年間も活動を続けているというが、こちらもやはり旬を過ぎてしまったバンドという印象だった。

          

 谷仁はすでに50代を超えていると思われるシンガーソングライターである。松山千春ばりの澄み切った高音が魅力だった。美唄在住で、美唄周辺で活動しているシンガーらしい。

          

 小松崎健は私が以前から知っていた唯一のミュージシャンで、中世ヨーロッパを起源とするハンマーダルシマーという楽器を演奏するインスツルメントミュージシャンである。ちょっと異色ではあるが、今回登場した中では最も全国的に活躍している方かもしれない。

          

 児玉莉奈はソロのシンガーソングライターだが、ソロとして活動するには声量にやや難がありそうに思った。若い女性(20代後半?)でかわいい路線をねらっているようにも思えたが…。

          

 最後のCocoStretchは彼らのHPでは4人のグループのように思えたが、登場したのはギター2本の二人組だった。最後に登場したからではないが、私には最もインパクトのあったグループだった。ヴォーカルの伸びやかでクリアの声とギターテクに見るべきものを感じた。

          

 彼らインディーズ系のミュージシャンにとっては、誰もがメジャーデビューに憧れていると思われるが、その可能性を秘めているのは私が見た(聴いた)ところではCocoStretchだけではないかと思えたのだが…。

 夜桜ライブは後半の児玉莉奈、CocoStretchらの登場のあたりから薄暮となり、それらしい雰囲気となってきたが、稲荷神社境内には残念ながらあまり桜の木は見当たらなかった。
 それより、暖かいと思われた気温もじっと座っているには肌寒く、最後にはふるえがきてしまうほどだったのが少し残念だった。

          
          ※ ご覧のように出店などが出ていたが、ステージに注目している人はわずかでした。

 それにしても意外だったのは、聴衆が少なかったことだ。それぞれのミュージシャンの登場によって多少の増減があったようだが、多い時でも関係者を入れて50人もいたろうか?あまりの意外さに、関係者に「聴衆が少ないですね」と声をかけると、「いや、これでも例年よりは多いですよ」とのことだった。
 入場無料のライブであるが、こんな感じでよく8年間も続いたものと思うのだが、「手宮夜桜ライブ実行委員会」のHPによると、出演ミュージシャンは全てノーギャラとのこと。そうした協力と、実行委の熱意がこうした催しを続けさせてきたようだ。

 境内には出店なども出て、手作り感いっぱいのライブである。もっと小樽市民がかけつけても良さそうに思ったのだが…。