メインの大平まゆみさんはいつものように円熟の技をいかんなく披露し、心豊かなひと時を味わうことができた。それと同時に、今回はプレLIVEとして登場した「ホクレングリーンコール」の男性コーラスが私の琴線にふれた。
※ 開宴前のステージです。即席のステージにしては雰囲気を醸し出しています。
チ・カ・ホ クラシックLIVEの存在を知った私は、先月に引き続き5月22日(木)夕刻、開演の1時間前に会場(北3条交差点広場)に駆け付けた。そうしないと椅子席を確保することができないのだ。
18時からプレLIVEとして「ホクレングリーンコール」のメンバー8人がステージに立った。本来は50名ほどのメンバーらしいが、当日は会社人生を終えた8名の方がステージに立った。(各パート2名ずつ)
最初にアカペラで3曲、有名な男声合唱曲を歌ったのだが、彼ら自身が言うようにところどころハーモニーの怪しいところがあり、けっして音楽的に優れた合唱とは思えなかった。
4曲目に披露してくれた「この街で」という曲が感動の序曲だった。この曲はある主婦が創った詩に感動した作曲家・新井満が曲を付けた曲であると紹介があった。その歌詞の一部を紹介すると、
この街で 生まれ この街で 育ち
この街で 出会いました あなたと この街で
この街で 恋し この街で 結ばれ
この街で お母さんに なりました この街で
あなたの すぐそばに いつも わたし
わたしの すぐそばに いつも あなた
この街で いつか おばあちゃんに なりたい
おじいちゃんに なったあなたと 歩いて ゆきたい
う~ん、なんとも我々世代の心をくすぐる詩である。歌う彼らにも共感の思いがあったのだろう。それまでの曲よりはるかに素晴らしい音として私の耳に届いた。
続いては「北海道讃歌メドレー」として、時計台の鐘、宗谷岬、知床旅情など7曲をメドレーで謳い上げた。それらの曲は伴奏も加わって、謳い上げたという言葉に相応しいような力強さに満ちたものだった。
私は一人思っていた。長年、企業戦士(私はこの言葉に弱い。私にその体験がないからだ)として、会社や国の発展を支え続けながら、多忙の中にあっても自らの趣味を忘れず生き抜いてきた姿がそこにあるように思えた。そうした姿勢が「この街で」というような素敵な詩を取り上げる感性を持っていたのだろうと…。
あるいは私と同じ思いを抱いた人が会場にいたのだろうか。それとも彼らの関係者が多かったということだろうか。ステージが終わるとやんやの喝采に包まれた。アンコールなど予想もせずに、用意していなかったというのも微笑ましかった。
音楽で感動を得るということは、もちろんそのベースは演奏の巧拙に拠るところが大きい。しかし、時にはそれ以外の要素が占める場合もあるという好例がホクレングリーンコールの皆さんだったように思う。私の琴線をおおいに打ってくれた。
さて、メインの大平まゆみさんであるが、彼女はプロフェッショナルとしての確かな技量が多くの人を惹きつけている。
今回もアンコールも含めて長短8曲を披露してくれた。中でもジプシー曲として有名な「チャルダシュ」の超絶技巧はいくつになっても衰えを知らない彼女の真骨頂を見た思いがした。
今回は最近発刊した彼女のエッセー集「100歳まで弾くからね!」のエピソードを交えながらのステージだった。
チ・カ・ホ クラシックLIVEはいつまで続くのだろうか?
こんな素晴らしいステージが無料で公開されているなんて信じられない思いである。
※ 開宴前のステージです。即席のステージにしては雰囲気を醸し出しています。
チ・カ・ホ クラシックLIVEの存在を知った私は、先月に引き続き5月22日(木)夕刻、開演の1時間前に会場(北3条交差点広場)に駆け付けた。そうしないと椅子席を確保することができないのだ。
18時からプレLIVEとして「ホクレングリーンコール」のメンバー8人がステージに立った。本来は50名ほどのメンバーらしいが、当日は会社人生を終えた8名の方がステージに立った。(各パート2名ずつ)
最初にアカペラで3曲、有名な男声合唱曲を歌ったのだが、彼ら自身が言うようにところどころハーモニーの怪しいところがあり、けっして音楽的に優れた合唱とは思えなかった。
4曲目に披露してくれた「この街で」という曲が感動の序曲だった。この曲はある主婦が創った詩に感動した作曲家・新井満が曲を付けた曲であると紹介があった。その歌詞の一部を紹介すると、
この街で 生まれ この街で 育ち
この街で 出会いました あなたと この街で
この街で 恋し この街で 結ばれ
この街で お母さんに なりました この街で
あなたの すぐそばに いつも わたし
わたしの すぐそばに いつも あなた
この街で いつか おばあちゃんに なりたい
おじいちゃんに なったあなたと 歩いて ゆきたい
う~ん、なんとも我々世代の心をくすぐる詩である。歌う彼らにも共感の思いがあったのだろう。それまでの曲よりはるかに素晴らしい音として私の耳に届いた。
続いては「北海道讃歌メドレー」として、時計台の鐘、宗谷岬、知床旅情など7曲をメドレーで謳い上げた。それらの曲は伴奏も加わって、謳い上げたという言葉に相応しいような力強さに満ちたものだった。
私は一人思っていた。長年、企業戦士(私はこの言葉に弱い。私にその体験がないからだ)として、会社や国の発展を支え続けながら、多忙の中にあっても自らの趣味を忘れず生き抜いてきた姿がそこにあるように思えた。そうした姿勢が「この街で」というような素敵な詩を取り上げる感性を持っていたのだろうと…。
あるいは私と同じ思いを抱いた人が会場にいたのだろうか。それとも彼らの関係者が多かったということだろうか。ステージが終わるとやんやの喝采に包まれた。アンコールなど予想もせずに、用意していなかったというのも微笑ましかった。
音楽で感動を得るということは、もちろんそのベースは演奏の巧拙に拠るところが大きい。しかし、時にはそれ以外の要素が占める場合もあるという好例がホクレングリーンコールの皆さんだったように思う。私の琴線をおおいに打ってくれた。
さて、メインの大平まゆみさんであるが、彼女はプロフェッショナルとしての確かな技量が多くの人を惹きつけている。
今回もアンコールも含めて長短8曲を披露してくれた。中でもジプシー曲として有名な「チャルダシュ」の超絶技巧はいくつになっても衰えを知らない彼女の真骨頂を見た思いがした。
今回は最近発刊した彼女のエッセー集「100歳まで弾くからね!」のエピソードを交えながらのステージだった。
チ・カ・ホ クラシックLIVEはいつまで続くのだろうか?
こんな素晴らしいステージが無料で公開されているなんて信じられない思いである。