原発事故の地を観光地に!? 冗談かと思ったが、真面目に論じられている話のようである。講師(その関係者)はチェルノブイリに学び、フクシマも将来は観光地にしては、と提案しているという会社の一員だった…。
北大の公開講座「記憶の中のユーラシア」第4講は5月23日(金)、「チェルノブイリ原発事故の記憶と観光地化」と題して「株式会社ゲンロン」のディレクター&通訳の上田洋子氏が務めた。
「株式会社ゲンロン」とは、作家で思想家の東浩紀氏が代表取締役を務める出版社であるが、会社として「福島第一原発観光地化計画」を提唱しているようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/87/d91e036c7ee0f0690fcf8789422c518f.jpg)
※ 講座で講義する株式会社ゲンロンの上田洋子氏です。
講座はまず、その「株式会社ゲンロン」の幹部が、今回の講師の上田洋子氏を通訳として、チェルノブイリで事故を起こした原発の内部と、住民が避難し廃墟となった街を巡るツアーの様子を映し出すドキュメンタリータッチの映画(DVD)の上映が行われた。
ウクライナでは政府公認で原発ツアーを実施している旅行社が数社あるという。映画では廃炉作業を進める原発内部の技術者が作業をしている近くまで立ち入らせたり、事故前は技術者たちが住んだ近代的町並みの廃墟を映し出したりする。特に使われることがなかったという観覧車が侘しそうに映し出されるチェルノブイリの町並みが印象的である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/a1/4a645852f147b8459bea8630fcb5b0f1.jpg)
※ 最近テレビなどでもお馴染みの株式会社ゲンロンの代表東浩紀氏です。
東氏を代表とする株式会社ゲンロンは、将来福島においてもチェルノブイリのように観光地化することを提案している。それは原発事故を記録として留めるととともに、事故を風化させないためにも必要なこととしている。
東氏が福島の原発事故についてどのようなスタンスを取っている人なのか調べてみると、事故そのものに直接コミットすることは避けたがっているようにもうかがえたが、基本的には「脱原発という方向性を打ち出すべき」という考えの方のようである。
未だ終息に至っていない福島原発の観光地化計画を今打ち出すことには違和感を感ずるが、計画では事故後25年にあたる2036年頃を目途としているようである。
除染が進んで福島第一原子力発電所跡から数百メートルの距離まで一般市民が防護服なしに近づけるようになった状態を想定し、事故跡地付近に建設する施設やそこでの展示などを提案するという。
はたして日本国民がそうした試みを受け容れるのか否か、判断しかねるが、福島を復興させたいとする一つの試みとしてそうした動きがあることを今回知ることができた。
北大の公開講座「記憶の中のユーラシア」第4講は5月23日(金)、「チェルノブイリ原発事故の記憶と観光地化」と題して「株式会社ゲンロン」のディレクター&通訳の上田洋子氏が務めた。
「株式会社ゲンロン」とは、作家で思想家の東浩紀氏が代表取締役を務める出版社であるが、会社として「福島第一原発観光地化計画」を提唱しているようだ。
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※ 講座で講義する株式会社ゲンロンの上田洋子氏です。
講座はまず、その「株式会社ゲンロン」の幹部が、今回の講師の上田洋子氏を通訳として、チェルノブイリで事故を起こした原発の内部と、住民が避難し廃墟となった街を巡るツアーの様子を映し出すドキュメンタリータッチの映画(DVD)の上映が行われた。
ウクライナでは政府公認で原発ツアーを実施している旅行社が数社あるという。映画では廃炉作業を進める原発内部の技術者が作業をしている近くまで立ち入らせたり、事故前は技術者たちが住んだ近代的町並みの廃墟を映し出したりする。特に使われることがなかったという観覧車が侘しそうに映し出されるチェルノブイリの町並みが印象的である。
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※ 最近テレビなどでもお馴染みの株式会社ゲンロンの代表東浩紀氏です。
東氏を代表とする株式会社ゲンロンは、将来福島においてもチェルノブイリのように観光地化することを提案している。それは原発事故を記録として留めるととともに、事故を風化させないためにも必要なこととしている。
東氏が福島の原発事故についてどのようなスタンスを取っている人なのか調べてみると、事故そのものに直接コミットすることは避けたがっているようにもうかがえたが、基本的には「脱原発という方向性を打ち出すべき」という考えの方のようである。
未だ終息に至っていない福島原発の観光地化計画を今打ち出すことには違和感を感ずるが、計画では事故後25年にあたる2036年頃を目途としているようである。
除染が進んで福島第一原子力発電所跡から数百メートルの距離まで一般市民が防護服なしに近づけるようになった状態を想定し、事故跡地付近に建設する施設やそこでの展示などを提案するという。
はたして日本国民がそうした試みを受け容れるのか否か、判断しかねるが、福島を復興させたいとする一つの試みとしてそうした動きがあることを今回知ることができた。