田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌日大高校野球部2014 Vol.5

2014-05-14 17:02:42 | スポーツ & スポーツ観戦
 胸のすくような逆転劇である。実際に観戦してその感激を味わいたかったなぁ~! 心配していた松田選手も大爆発したようだ!明日の支部代表決定戦がおおいに楽しみだ!! 

 一昨日のブログで記したように、私は今日の札幌日大高 対 札幌厚別高戦を講座受講のため観戦できなかった。
 講座の合間を縫いながらネットで速報される試合経過を追った。

 すると、札幌日大の先発・佐藤投手が乱調だったようで、2回1点、3回5点を献上してしまった。(これには救援した三浦投手の自責点も含まれているかもしれない)
 札幌日大もそれなりに反撃したが、7回を終えて2対8と大量リードを許していた。
 この時点で私は「明日はないな」と諦め始めていた。


 講座を終え家に帰り着き、諦めつつも試合の行方を確認しようと速報を見て驚いた!
 なんと8回に札幌日大打線が火を噴いたようだ。
 不振だった松田選手が4回に続いて、8回にも本塁打を放つという高校生離れの活躍をしたようなのだ!
 8回には松田選手の後を打つ兼村選手も本塁打を放っているので、おそらく連続本塁打だったのではないだろうか?
 そうしてなんと8回に一挙9点を叩き出し、一気に逆転してしまったのだ。

 試合は結局、11対8で札幌日大高が逆転勝利という結果になった。
 札幌厚別高校ナインは無念の思いだろうが、札幌日大高校ナインにとっては歓喜に沸いたことだろう。

 明日の支部代表決定戦は、私が予想したとおり東海大四高との戦いとなった。
 今日、温存した形となったエース山本投手が東海大四高を相手にどのようなピッチングを見せるか?
 また、復活した松田選手のバットが再び火を噴くか?
 興味は尽きない明日の戦いをスタジアムで観戦したいと思っている。

郷原信郎氏が語るコンプライアンスとは?

2014-05-14 16:27:32 | 講演・講義・フォーラム等
 元検事らしい強面の容貌と鋭い目つき、さらに元検事らしい理路整然とした論理の展開は聴いている者を納得させるに十分だった。郷原信郎が語った企業に求められるコンプライアンスとは? 

          

 受講したが長い間レポートできずにいたものがあった。私の理解力不足のため、郷原氏が言わんとすることを咀嚼できずにいたからだ。いつまでも放っておくわけにはいかない。私が理解できた範囲においてレポートすることにした。

 4月25日(金)午後、北海道倶楽部というところが主催する「郷原信郎講演会」がパークホテルであった。
 当初は企業関係者に向けたものであったようだが、座席に余裕ができたのか前日の道新の夕刊に告知が出で、急遽受講することにした。
 講演のテーマは「企業はなぜ危機対応に失敗するのか~環境変化への適応とコンプライアンス~」というものだった。

 郷原氏というと小澤一郎の陸山会事件において、東京地検特捜部の捜査方法を批判する論陣を張った方として記憶に残る方である。また、TBSの不二家捏造問題でTBSの報道姿勢を厳しく問い詰めた方としても有名である。

             

 郷原氏はまず 「コンプライアンスとは、法令遵守ということではなく、組織が社会の要請に応えることである」という持論を披露した。このことは、企業や組織は法令を遵守してさえすれば安泰かというと、そうではないということだ。
 企業や組織が社会に存在し、活動できるのは、社会の要請に応えられているからこそ存在し、活動できているのだという。

 最近組織の不祥事が相次いでいるが、その要因は大きく言って二つあるという。
 一つは、組織が社会的要請に反していることを挙げる。つまり、組織が変質してしまったことによる不祥事だという。
 もう一つは、環境の変化に適応できないために起きている不祥事が多いという。

 そして郷原氏の論は、この環境の変化に不適応の問題に大半の時間を使って言及していった。
 郷原氏は、組織の不祥事が顕在化し始めた時期をバブル経済崩壊以降とし、それから時代を三つに区分した。
 第一期を「バブル経済とその崩壊」、第二期を「21世紀のIT化の急速な発展」、第三期を「東日本大震災・福島原発事故による不連続的変化」とした。

 私たちから見ても、この間の社会の変化は驚くほどであり、まさに変化は加速度的に激変の様相を呈している。
 郷原氏は直接的な言及はしなかったが、企業や組織はその激変に対して生き残りをかけることに精一杯で、不祥事の対応まで手が回っていないということを言いたかったのではないか、と私はとらえた。

 郷原氏は昨年7月以降に相次いで発覚し、社会的に大きな問題となった「カネボウ化粧品の白斑被害」、「JR北海道のさまざまな不祥事」、「みずほ銀行の暴力団員向け融資問題」、「阪急阪神ホテルズの食品偽装問題」などについてマスコミが創り出す「巨大不祥事」について言及した。
 つまり、マスコミは読者や視聴者に理解されやすいように「問題の単純化」を図るという。組織や企業のトップがカメラの前で頭を下げる映像を映し出し、問題を「偽装」・「隠蔽」・「改竄」・「捏造」と決めつけるという。

 例えば、「阪急阪神ホテルズ」の問題に関して郷原氏は次のように解析してみせる。
 食材とメニュー表示の不一致の程度は殆どが軽微なもので、しかも、大部分がホテル内の格安レストランや宴会でのビュッフェ形式の料理の提供の問題であり、メニュー表示によって消費者に誤認を与えた程度は極めて低かったのに、それが「高級ホテルの高級レストラン」での「食材偽装」であり、利用者を欺く許しがたい行為として単純化された。
 軽微であったか、どうかについてはいろいろ見方があろうが、少なくとも当事者としては「食材偽装」という意識はなかったという。しかし、マスコミは会社側の説明には耳を貸さず「食材偽装」と決めつけて報道し、私もそう信じていた節がある。

          

 今回の講演会は組織や企業の担当者向けの講演会だった。そうした意味で郷原氏が強調したかったことは、組織や企業が不祥事を起こさないことが大前提であるが、不幸にもそうした事態を陥ったときのために、クライシスマネジメント(危機管理)とフォメーション(危機に際した体制)を確立することの重要性を強調されたのだと私は受け取った。
 (おそらく郷原氏が言いたかったことの半分もレポートできていないのではという思いが残る。短文の中で彼の言わんとすることをまとめるには私には荷が重すぎた…)