田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

大谷選手の二刀流を目撃したのだが…

2014-05-20 23:35:35 | スポーツ & スポーツ観戦
 プロ野球界にとって歴史的(多少オーバーかも?)な日と言っても良い、日ハムの大谷選手が投手と打者の両方で先発出場するという試合を見逃すわけにはいかない。当日になってチケットを手配し、急遽札幌ドームに駆け付けた。 

 日本ハムの大谷翔平選手の二刀流に挑戦していることがプロ野球界の話題の一つである。
 パリーグは指名打者制(DH)をとっているため、通常札幌ドームの試合で、大谷選手が投げて、打ってというシーンは見ることができない。
 ところが、今年のセパ交流戦ではこれまでとは反対に、パリーグ主催試合においてセリーグ方式を採用するという、ややこしいというか、粋な方式が採用された。

          
          ※ 平日にもかかわらず、私と同じように大谷選手に期待して駆けつけた人が多かったようだ。

 そのセパ交流戦の第一戦(対中日戦)が本日札幌ドームで開催され、大谷選手が先発投手として登場するという。テレビ観戦という方法もあるが、これはもうライブで見なければと思い立ったのだ。札幌に住んでいるというアドバンテージを感ずる瞬間である。

 席は比較的安価でグランドレベルで観戦できる一塁側(アウェイ側)のB指定席を手配した。(天井席からの観戦はゴメンである)

 メンバー発表を楽しみにしていた。「3番ピッチャー大谷」と呼ばれるのを期待していたのだが…。実際には「7番ピッチャー大谷」だった。昨年のセパ交流戦の対広島戦では「5番ピッチャー大谷」が実現していたので、昨年より進化している大谷選手には「今年も!」という期待があった。しかし、栗山監督は投手として負担も考えて現実的な判断をしたのだろうか?(ちょっと残念)

          

 一方、中日のメンバー発表を見ていて驚いた。選手名と共に現在打率が掲示されるのだが、何と先発のうち5人が打率3割を超えているという打線だったのだ。これはちょっと不気味だった。

 さて試合の方だが、投手としての大谷は素晴らしい出足だった。1回こそ、2死から連続安打を浴びたが後続を討ち取って無難にスタートすると、2回から5回までは最速158キロの速球に、変化球を加えていずれの回も3者凡退に切って取った。

          ※ 大谷投手のピッチングフォームを何回かに分けて撮ってみた。

          

          

          

          

 打者としては、3打席ヒットはなかったが、1・2打席はいずれも外野へライナー性の当たりを飛ばし存在感は見せてくれた。
 その間、チームは2回、5回に集中打を放ち、2点ずつ挙げ5回を終え4対0とした。
 この時点で、私は大谷の調子から見て、試合後のヒーローインタビュー台に大谷が上がることを頭の中に描いていた。ところが!

          ※ こちらは打撃フォームだが、2コマじゃ足りませんねぇ…。

          

          

 大谷投手は6回に入り突然乱れてしまった。四球、安打、四球で無死満塁とし、好調森野選手に走者一掃 レフトオーバーの2塁打を喫してしまった。さらにその後のルナにも安打を打たれ、あっと言う間に4対4の同点にされてしまった。
 大谷の中で何があったのかは知る由もないが、一つ気になったことがあった。
 それは6回のマウンドに上がって投球練習をしていたのだが、突然大谷がベンチに下がったのだ。何か気になることがあったのだろうか?
 そしてマウンドに戻って、一球も投球練習をすることなく直ぐに打者に投球したのだが、その打者をストレートの四球で歩かせたことから傷口を広げ、中日打線にとらえられたのだ。
 4点を失ったところでベンチも大谷をあきらめ、救援を送り、本日の大谷はジ・エンドとなってしまった。

 大谷選手にとっても、期待してドームに駆け付けた私にとっても、なんとも不完全燃焼のような虚しさが残ってしまう試合だった。

 試合の方は、一時逆転され大谷投手が敗戦投手となってしまいそうな試合展開を、陽・石川両選手の鮮やかな本塁打攻勢で、7対5で勝利し、日ハムとしては幸先の良いセパ交流戦の出だしの試合となった。
 大谷選手の二刀流には次の機会に期待することにしよう。

          
          ※ 日ハムが勝利した試合後にはグランドで祝福の花火が打ち上げられます。