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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

冬の石狩川河岸を遡る 8 前編

2016-01-23 17:01:21 | 冬の石狩川河岸遡行スノーシュートレッキング

月形大橋 ~ 札比内  トレッキング月日 ’16/01/22


 他人から見ると何の価値も感じられないプロジェクトだが、私は自ら企てたプロジェクトに酔ってしまったようだ。酔ってしまった私は「冬の石狩川河岸を遡る」というプロジェクトの3年目に足を踏み出した。 

 道なきところに踏み出せるスノーシューで何かをしてみたい。さりとて不案内な山野は危険が伴う。そう考えたときに、「そうだ河原を歩こう!」というアイデアが閃いた。冬だからこそ近づける河原を辿りながら、川を遡ろう!私の小さな冒険は豊平川の上流を目ざした。どこまで行けるのか、事前踏査をまったくしていないのだから皆目見当が付かない。何日かに分けて無理なく行けるところまではと思っているが…。
 
 5年前の2月10日、私は現在取り組んでいる「冬の石狩川河岸を遡る」の前に、「冬の豊平川河畔を遡る」のプロジェクトの初日に上記のように述べている。その思いは今もまったく変わらない。(「河畔」が「河岸」に変わったが、そこに大きな意味はない)
 一昨年から「冬の石狩川河岸を遡る」プロジェクトを行っているが、昨日(22日)現地踏査を兼ねて、今シーズン最初の石狩川河岸スノーシューに挑んだ。

 朝、桑園駅6時23分発の列車に乗り、7時35分石狩月形駅に降り立った。(ライブレポ 1)
 そこから、徒歩でしばらく行き、途中からスノーシューを履き、昨年の最終到達地点である石狩川と須部都川の合流地点を目ざした。
 心配していた雪の状態は、スノーシューで踏み込むと20cmくらい沈み込んだ。最悪のケースではないが、やはり1月の雪はまだまだ柔らかい。時間の経過によってかなり体力が消耗されるだろうと思われる状態だった。
 天気は雪。細かな雪が間断なく降っていて、見通しも良くなかった。しかし、風がないのは幸いだった。

          
  ※ 須部都川が石狩川に流れ込む合流地点です。写真手前の白く凍っているのが須部都川、向こうの凍っていないところが石狩川です。
 
          
          ※ 須部都川の流れを挟んで、向こうの白い平地が昨年到達した地点です。

 結局、月形駅からこの日のスタート地点である石狩川と須部都川の合流地点に立ったのは1時間半も経過した9時だった。合流点に至ったときには、あれだけ降っていた雪が止み、太陽さえ顔を出し始めていた。 
 1年ぶりに見た冬の石狩川の水面は凍結しておらず、ゆったりと流れていた。
 昨年到達した須部都川を挟んだ対岸の様子が懐かしかった。(ライブレポ 2)

          
          ※ 石狩川は写真のように凍らずに、静かに流れていました。

          
          ※ 一見、楽なように見るスノーシューのトレースですが、これがずーっと続くとじんわりと体力を奪うのです。

 早速、本格的にスノーシュートレッキングを開始した。
 まず目指すは、今回の区間のスタートとした〔月形大橋〕である。川幅の広い石狩川に架かる橋に小さなものはない。ほとんどすべての橋の名前が「○○大橋」となっている。
 スタートして30分、行く先に灌木などもなく、広い雪原を歩いて到達した。月形大橋の袂では大型機械が動いていて何かの工事が行われていた。傍に寄って「何の工事ですか?」と問いかけようと思ったが、真剣に仕事をされている方にとって、私のような遊び人にかまう暇はない、と思われそうだったので聞くことを止めて先に進んだ。

                
                ※ 直前まで雪が降っていたので、雪を被った木や草がとてもきれいに見えました。

          
          ※ 月形大橋の袂では大型重機が何台も動いて工事の真っ最中でした。何の工事かは、不明です。           

 すると、川べりに大きな構造物が目に入った。何かの水利施設なのではと近くへ寄ってみると「大曲揚水機場」と表示されていた。近隣の水田のために石狩川から水を揚げる施設なのだろう。

          
          ※ 「大曲揚水機場」の操作&管理棟だと思われます。

 石狩川の河岸は徐々にイタドリの枯木(草?)や灌木に覆われはじめた。そのためにところによっては河岸から離れなければならないところもあった。
 石狩川に近づくと、相変わらず石狩川は音もなく、ゆったりと静かに流れていた。

          
          ※ 河岸は徐々に灌木に覆われはじめました。これなどはまだ序の口といった感じです。

          
          ※ 写真ではそれほど川幅があるように見えませんね。私の目測で軽く100mを超えているように見えたのですが…。

 河岸トレッキングで一番やっかいなのが、マップにも表れない小さな流れである。ちょっとしたところに石狩川に流れる小さな流れにぶつかるのだ。その形状はV字形谷を造っている。そこに雪が被っているのだが、雪の下がどのようになっているのか把握できないので、少々危険である。ほとんどは雪の下は凍っていて渡れるのだが、慎重を期さねばならない。

          
          ※ こうしたV字形谷が私の進む前に何度も何度も現れました。

 そうした流れのところを二つ、三つ超えたところで小休止をとることにした。
 ちょうど腰を掛けられるような雪山を見つけたからだ。この時は、まだまだ疲れもなく、その上、風はなく、天気は良し、石狩川の流れを見ながらゆったりと紅茶を楽しんだ。
 この時、10時30分だった。(ライブレポ 3)

          
          ※ 天気は良く、風もなく、石狩川のゆったりた流れを眺めながらのティータイムは最高でした!


※ 続きは明日の後編に