田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

KOREAN NIGHT in SAPPORO

2016-01-26 22:33:02 | ステージ & エンターテイメント
 韓国の若者か?日本の若者か?見ている私には分からない。ステージ上でK-POPのダンスが弾けた! そして第2部はさまざまな韓国文化の公演が繰り広げられた。日本と韓国の友好を願って韓国人留学生が開催したという。 

 1月23日(土)夜、北大韓国人留学生会が主催する「コリアン・ナイト・イン・サッポロ」が東区民センターで開催されることを知って、出かけてみることにした。
 今年で3回目の開催だというコリアンナイトの会場の東区民センターは、なんとなく熱気むんむんという感じだった。

          

 午後6時、今どきの韓国の若者、といった感じの北大留学生二人のたどたどしい日本語の司会で第1部の「K-POPカバーダンスコンテスト」が始まった。

          
          ※ たどたどしい日本語での司会ぶりが好ましかった。

 これがいささか私の度肝を抜いた。出場のほとんどは女性が占めていたのだが、そのダンスが私のようなシニアから見ると、いかにも扇情的に見えるのだ。腰をくねらせ、全身をくねらせ…。
 そういえば、一時日本の芸能界を席巻していた韓国の女性グループのダンスがそのようなものだったと記憶している。そのダンスをしているグループは、一部に韓国の女性も加わっているようだったが、ほとんどは日本の女性のようだった。

          

          
 
 私の座った席が拙かった。私は比較的前の方に席が取れたのだが、私のすぐ後ろに3~4人の日本の若い女性が座った。この女性たちが、自分の知り合いが登場すると、とんでもない矯正を発するのだ。私の耳のすぐそばで、耳をつんざくような声を発し続けた。
 これにはマイッタ。せっかく楽しんでいる(?)のに、注意を促すのも大人げない。私はひたすら耐え続けたのだった。
 こうして、女性8組、男性2組のダンスが披露された。私からみると、女性より、男性のグループのキレの良いダンスの方が好ましく映ったが、コンテストの成績は女性組が上位を占めた。

          

 ダンスで驚かされた後は、2部の「韓国文化公演」だった。こちらは伝統の韓国文化の紹介ということで、さまざまな演目が披露された。それは、①扇の舞、②テコンドー演武、③コッドゥガクシ、④サムルノリ公演、⑤ミュージックダンスドラマ、といったものだった。
 「扇の舞」は、韓国の伝統文化の代表的なものである。大きく色鮮やかな扇を使って舞台を華やかに彩った。この演目の特徴は、韓国人だけではなく、北大に留学する中国、ハンガリー、ベトナム、インドネシアの若者が一緒になって舞ったところに意義があった。

          

          

 「テコンドー演武」は、お馴染みの韓国武道のテコンドーの演武である。北大の中のサークルである「テコンドー部」の学生が演じたものだった。(中に日本人がいたかどうかは不明)

          

 「コッドゥガクシ」は、もともとは人形劇だったものが、現在は演劇のようになったものということだが、二人の小さな子が音楽に合わせて可愛い演劇と云うよりは、お遊戯を披露してくれた。

          

 「サムルノリ」は、これも韓国の伝統的な文化の一つで、太鼓など数種類の打楽器を操るものである。音楽的にはかなり違いがあるが、ちょうど日本の和太鼓の演奏との共通性があるように思えた。

          

 「ミュージックダンスドラマ」は、韓国文化と云うよりは、韓国人留学生がフィルムと実際の舞台を融合させ、そこにダンスも織り込むという実験的な試みをしてみたものを披露したようである。

 開催の趣旨は、冒頭で韓国人留学生会の会長が挨拶で述べたり、司会者の二人が時おり触れていたように、こうした機会を通して日本と韓国の隣国同士が理解を深め合い、友好の絆を深めていくことだ、と語っていた。
 私もそのことには大賛成である。

          
          ※ 北大韓国人留学生会の代表の挨拶です。

 私の横で舞台に投影するパワーポイントを操作する学生がいた。彼の手が空いたときに話しかけた。北大に留学する韓国人の数はなんと150人にのぼるという。ほとんどの学生は韓国の大学に籍をおいて留学しているケースだが、中には、彼のように北大に直接入学した学生もいるという。彼は4年生でこの春卒業し、韓国の大学院に入学するという。私は別れ際に、彼に次のように話しかけた。
 「専門は何か伺っていませんが、日本で学んだことを誇りに思って、韓国へ戻ったら、どうか韓国と日本の友好のために活躍してください」と…。
 彼はニッコリと頷いてくれた。彼と私は強く握手をして別れた。