札比内 ⇒ 美浦大橋(晩生内) トレッキング月日 ’16/01/28
この日(1月28日)は相当難しいスノーシュートレッキングになるだろう、と予想してスタートしたのだが、予想通りの展開となってしまった。何といっても雪の深さに閉口した。トレッキングは一向に進まず、その上、私の前にはV字形の掘割りが次々と姿を現した。
この日の予定の札比内⇒浦臼間は距離が長いこともあり相当時間を要しそうだと予想された。そのため、息子に無理を云って札比内まで送ってもらうことにした。そうすることで日の出時刻前の「市民薄命開始時刻」の6時30分頃から行動が開始できると読んだのだ。列車を使用した場合、行動開始が8時前後になるので、この時間帯での1時間半は貴重だと考えたのだ。
息子はとって、オヤジの道楽に付き合うなんていい迷惑だったはずだが、快く(?)協力してくれた。朝4時30分自宅を出て、息子を拾いスタート地点の札比内に向かった。この日はなんと妻までが付き合ってくれて3人で札比内に向かった。途中、前方が見えなくなるくらいの吹雪に遭遇したが、引き返すことは考えなかった。(予報から一日中吹雪くとは考えなかったからだ。)
6時30分、予定どおり前回スノーシューを脱いだ地点に着いた。辺りは日の出前だったが、薄明るくなっていて行動するには支障のない明るさだった。
※ 私のスノーシュートレッキングのいでたちです。我ながらかなりふっくらしてきました。
準備にやや時間がかかったが、6時45分行動を開始した。息子と妻は、息子が後の予定があったために直ぐに札幌へ向けて帰っていった。
行動を開始して100メートルも行かないうちに「これは、止めたほうがいいんじゃないだろうか?」と思い、息子たちに電話をしようかと迷った。それくらい私のスノーシューは一歩一歩が深く雪の中に沈んだのだ。
すっかり弱気になった私だったが、ここまで息子たちに迷惑をかけて「止~めた」はないだろうと思い直し、前へ進むことにした。
※ 息子が準備中に撮っていたようです。
行動を開始して10分も経過しただろうか?すでに背中に汗を感じ始めた。「これはまずい!」と思い、アウターとミドルの間に着ていた羽毛のベストを脱ぐことにした。
ここで私のスノーシュートレッキング時の服装を紹介すると、基本的には上下共に3枚程度である。
上は、ごく普通の半袖下着、ミドルは裏に起毛があるウェア、そしてアウターは何と一枚もののレインウェアである。この日はスタート時にその間にベストを着込んでいた。
下は、いわゆるズボン下、ジャージーの下、そしてやはりアウターはレインウェアである。
ちょっと薄着では、と思われるかもしれないが、汗をかかないように気を付けるとこうした服装になってしまった。食事などの休憩時には持参しているライトダウンなどを羽織り、体温低下を防ぐようにしている。これで私の場合は十分である。
ライブレポでも伝えたが、約25分で石狩川河岸に出た。
天候は曇ってはいたが、雪は小康状態、石狩川は相変わらず悠然と流れていた。
※ 前回の最終到達点はV字谷の向こう側です。谷の向こうに石狩川が見えます。
※ この写真だけなぜか光量が不足しているように写りました。
深い雪に戸惑いながらも、上流へ向かってスノーシュートレッキングを開始した。
石狩川の河岸は大きくせり上がっていて、そこに灌木が生えているという状態だった。その灌木の間を縫っていくのだが、ところどころでV字形の谷が現れる。石狩川に流れ込むたくさんの掘割りである。小さな流れのところは凍っていて、その上を雪が覆っているので、そこをそのまま通過し、真っ直ぐに進むことができる。
しかし、水面が一部出ていたり、V字形が深い谷があったりすると苦労する。水面が出ているところでは雪が覆っているところを探す。 そこを無事に渡れたとしても、V字に深く切れ込んだところは、その崖状のところを上るのに苦労する。
※ やや分かりにくい写真ですが、こうしたV字形の谷が次から次へと現れます。この谷はまだ簡単な方ですが…。
そうしたことを繰り返しながら、ほんとうにのろまなカメさんのような歩みを続けた。
時によって、雪の降り方が激しくなって、石狩川の対岸が見えにくくなるときもあった。
石狩川は心なしか流れが少し速くなっているように見えた。やはりここまで来ると、石狩川も中流域に入って、やや高低差が出てきたということだろうか?真偽のほどは私には計りかねるが…。
また、ある箇所の川底がかなり浅いのではないか、と思われるところがあった。川中に島状に石が残されているところを見ると、かなり浅いのではないか?
こうした灌木の間を縫いながら進みます。
※ かなりの降雪の中の石狩川です。川中に大きな石が残っています。
雪は灌木などが生えている樹間に比べると、何もない平原状のところではより深く感じられる。写真に撮ってみたが、その深さを実感していただけると思う。
何度もGPSで確認するのだが、悲しいほどに進んでいないことに気付かされる。
そうしているうちに、大きな掘割にぶつかった。流れの状態から堤防まで迂回せねばならない。しかたなく、堤防を目ざしていると、そこには堤防内の水量を調節する樋門があった。樋門があるところは、間違いなく掘割りも深く、とても渡ることができるような流れではない。私は大きく迂回することを強いられてしまった。
※ 雪の深さを見てください。この雪を踏みながら一歩一歩前進するのです。
※ 遠くに樋門が見えます。この掘割は規模が大きいので樋門の所まで迂回します。
※ この日のスノーシュートレッキングは、まだ始まったばかりですが、残りは明日後編としてレポします。
※ なお、タイトル名の最後の数字は、私が「冬の石狩川河岸を遡る」プロジェクトを始めた日からの取り組んだ日数を表します。したがって、今回は9日目ということになります。